陸マイラーの始め方

ANAのマイルを貯める陸マイラーの最初の一歩。貯めるべきポイントはこれ!【初心者向け】2024年12月最新版

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ANAのマイルを貯める陸マイラーとして,最初に何をすればいいのだろう? ポイントを貯めてANAのマイルに交換できるというけれど,大量に効率的に交換できるポイントとして何を選べばいいのか分からない。ポイントをANAのマイルへに交換する方法も難しそう。

困っている人
野兎八兵衛

野兎八兵衛(のさうぎ はちべえ)です。そんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 陸マイラーとして,ANAのマイルを効率的に貯められるポイントとその貯め方
  • 交換レートは高いがANAのマイルが貯めにくい理由詳説
  • 貯めたポイントのマイルへの交換方法
  • 初心者陸マイラーがANAのマイルを貯めるための,はじめの一歩を踏み出す具体的なやり方

マイルを貯める基本型は,①飛行機に乗って貯める②クレジットカードで貯める③ポイントサイトで貯める,の3つです。

この記事では,陸マイラーの主活動である「③ポイントサイトで貯める」方法にフォーカスし,ANAのマイルを効率的に貯めるためのポイントを解説します。筆者が試行錯誤した経験を元に,初心者が気軽に始められるANAのマイルの貯め方をご紹介します。

これから陸マイラーとしてANAのマイルを効率よく貯めるための,はじめの一歩を踏み出す具体的なやり方が分かりますよ。

ANA(全日本空輸)は,世界中の航空連合であるスターアライアンスに加盟しているので,ユナイテッド航空,タイ国際航空,ルフトハンザドイツ航空,シンガポール航空,中国国際航空,ターキッシュ・エアラインズ,エア・カナダ,スカンジナビア航空など,日本でもおなじみの航空会社にも乗れます。

ANAのマイルの有効期限は,積算月の36カ月後の月末までですので,ポイントの有効期限と合わせて確認しておきましょう。

ANAのマイルを貯める陸マイラーとして,貯めるべきポイントを明確にして,陸マイラーデビューしませんか。

陸マイラーの始め方の全体像

当サイトにおける「陸マイラーの始め方」の記事の全体像を示します。

本記事は,陸マイラーを始めるためのANAのマイルを貯めるために貯めるべきポイントについて解説しています。

陸マイラーの始め方の全体像
陸マイラーの始め方の全体像

基礎知識」「心の準備」「お金の準備」の各編をまだ読んでいない方は,以下からどうぞ。

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ANAのマイルを貯める陸マイラーの活動

マイルを貯める方法は,①飛行機に乗って貯める②クレジットカードで貯める③ポイントサイトで貯める,の3つです。

ANAのマイルを貯める陸マイラーの活動全体像を以下に示します。それぞれの説明において,詳述します。

ANAのマイルを貯める陸マイラー活動の全体像

この記事では,陸マイラーの主活動である③ポイントサイトで貯める,を中心に,ANAのマイルを貯める方法を説明します。

②クレジットカードで貯める,は,以下で詳しく説明しています。

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ANAのマイルを効率的に貯められるポイント

ANAのマイルは、JALのマイルよりもポイントからマイルへの交換時のレートが安定して高いため,貯めやすいと言われています。ここでは、交換レートが高い順におすすめのポイントを紹介します。

初心者陸マイラーとしては,ANAマイルへの交換レートが高いポイントがなぜ主たる方法ではないのか不思議に思うのではないでしょうか。将来,関連する各社の方針転換により,ANAのマイルを貯める陸マイラーの活動が変わってしまうこともあり得ます。その理由を理解しておくことは,その変化に速やかに対応するためにも,重要だと思います。

東京メトロのメトロポイントをANAのマイルに交換する(交換レート1位:90%)

交換レート1位は,90%の東京メトロのメトロポイントです。メトロポイントは,東京メトロが提供するTo Me CARD会員専用のポイントサービスです。メトロポイントをANAのマイルに交換できます。ただし,条件と制限があり,交換レートは高いですが,大量のメトロポイントを貯めるのは難しいです。後ほど詳述します。

交換に関する条件と制限

ANAのマイルへの交換レートが最も高いのが,東京メトロのメトロポイントからANAのマイルに交換する方法で,90%という極めて高い交換レートが設定されています。

ANAのマイルへの交換のための前提条件は,To Me CARDのうちソラチカ一般カード(JCB)またはソラチカゴールドカード(JCB)を保有し,メトロポイントPlusに登録する(無料)ことです。他のTo Me CARDは交換レートが60%ですので注意してください

ソラチカカードのANAマイルへの交換レート
ソラチカカードのANAマイルへの交換レート

To Me CARDごとにメトロポイントが貯まる仕組みとなっていて,To Me CARDの番号ごとにメトロポイントPlusを登録します。本人名義のTo Me CARDが複数あっても貯めたメトロポイントを合算することはできません

複数のメトロポイントを合算することはできない
複数のメトロポイントを合算することはできない

To Me CARDを切り替えたときも,基本的にメトロポイントは引き継がれません。引き継ぐことができるのは,切替の前後で、カード発行会社(クレディセゾン / 三菱UFJニコス / ジェーシービー)および国際ブランド(Visa / Mastercard / JCB)が同一で,カードのランクの切り替えの場合だけです。

従って,例えば,クレディセゾンのTo Me CARDをで貯めた永久不滅ポイントをメトロポイントに交換し,その後,To Me CARDをジェーシービーに変えた場合は,永久不滅ポイントから交換したメトロポイントを引き継ぐことができません。

メトロポイントの取り扱い
メトロポイントの取り扱い

メトロポイントからANAマイルへの交換の制限は1回につき100ポイント以上20,000ポイントまでで,月に1回のみとなっています。最大で年間216,000マイル(20,000ポイント×90%×12ヶ月)貯めることができます。100ポイントからと少ないポイント数で交換できるのがいいですね。

交換手数料は無料です。交換日数は約1~2か月と長めなので,早めに交換しましょう。

メトロポイントからANAマイルへの交換
メトロポイントからANAマイルへの交換

東京メトロのメトロポイントからANAのマイルへの交換の全体像を下の図にまとめました。

東京メトロのメトロポイントからANAのマイルへの交換の全体像

ここからは,交換レートが90%となる,ソラチカ一般カード(JCB)またはソラチカゴールドカード(JCB)に絞って説明します。

ソラチカ一般カードとソラチカゴールドカードの特徴

クレジットカードの評価軸は,発行会社国際ブランド貯まるポイント年会費還元率提携先付帯サービスの7つです。

発行会社は,株式会社ジェーシービーです。国際ブランドは,JCBです。提携先は,東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と全日本空輸株式会社(ANA)です。付帯サービスについては,本記事では割愛します。

貯まるポイントは,メトロポイントとJCBのOki Dokiポイントです。

年会費は,ソラチカ一般カードは2,200円(税込,以下同じ),ソラチカゴールドカードは15,400円です。ただし,入会・継続マイルとして,毎年,ソラチカ一般カードは1,000マイル,ソラチカゴールドカードは2,000マイルが付与されます。1マイル=2円と考えると,ソラチカ一般カードは実質ほぼ年会費無料となります

ANA To Me CARD PASMO JCB【ソラチカ一般カード】
ANA To Me CARD PASMO JCB
【ソラチカ一般カード】
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD【ソラチカゴールドカード】
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD
【ソラチカゴールドカード】

還元率です。このとき考慮しなければならないのが,ポイントコースです。ポイントコースは,「マイル自動移行コース」と「マルチポイントコース」があります。

「マイル自動移行コース」は獲得したOki Dokiポイントを毎月自動でANAのマイルに移行するコースで,「マルチポイントコース」は貯まったOki Dokiポイントを任意のタイミングでANAのマイルに交換できるコースです。

さらに,ソラチカ一般カード(JCB)は,「マイル自動移行コース10マイル」,「マイル自動移行コース5マイル」,「マルチポイントコース10マイル」,「マルチポイントコース5マイル」に分かれていて,10マイルコースは,マイル移行手数料として年間5,500円が必要です。

1,000円の利用につき,5マイルコースの場合は1 Oki Dokiポイント(5円相当)貯まるのでポイント還元率は0.5%です。1 Oki Doki ポイントを5マイルに交換できるのでマイル還元率は0.5%となります。10マイルコースの場合は10マイル貯まりますので,マイル還元率は1.0%となります。

マイル自動移行コース
マイル自動移行コース
マルチポイントコース
マルチポイントコース

ソラチカゴールドカードには10マイルコースしかなく,マイル移行手数料は無料です。

マイル移行手数料
マイル移行手数料

おすすめは,「マルチポイントコース10マイル(1ポイント=10マイル)」です。ANAのマイルは有効期限が36ヶ月ですので,36ヶ月以内に使わなければなりません。Oki Dokiポイントの有効期限は,一般カードが24ヶ月,ゴールドカードが36ヶ月ですので,Oki Dokiポイントが貯まってから,ANAのマイルとして使いたいタイミングで移行すればよく,有効期限を最長で,一般カードで60ヶ月,ゴールドカードで72ヶ月に伸ばすことができます。また,マイルに交換した年だけマイル移行手数料を払えばいいので,コストを削減できます。

ソラチカ一般カード(JCB)で,「マルチポイントコース10マイル(1ポイント=10マイル)」を選択すると,年額は7,700円(年会費2,200円+マイル移行手数料5,500円)となり,マイル還元率は1.0%(1,000円の支払いで10マイル獲得)となります。ソラチカゴールドカード(JCB)は,マイル還元率1.0%です。

②クレジットカードで貯める,としては,年会費が安い割に還元率が高く非常に有効なクレジットカードです。

ANAマイルの方向けクレジットカードはこちらで紹介

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本記事は,③ポイントサイトで貯める,を中心に述べていますので,以降,ソラチカ一般カード(JCB)またはソラチカゴールドカード(JCB)メトロポイントを貯めることについて説明します。

東京メトロのメトロポイントを貯める方法 (1)東京メトロに乗車して貯める

東京メトロのメトロポイントを直接貯める方法は,メトロポイントPlusに登録したPASMOで東京メトロに乗車する,メトロポイントPlusに登録したPASMOで支払う,クレジットカードで支払う,カード会社のポイントを交換する,の4つがあります。

東京メトロに乗車して貯められるメトロポイントは下表のとおりです。注意しなければならないのは,定期券・企画券区間の利用はポイントの対象外となっていることです。従って,定期券で通勤・通学してもメトロポイントは貯まりません。

東京メトロに乗車して貯められるメトロポイント
東京メトロに乗車して貯められるメトロポイント

仮に,定期券を使わずに,ソラチカゴールドカード(JCB)で,一年間で平日400回(200日×往復),土休日100回(50日×往復)利用したとしても,12,000メトロポイント(400回×20メトロポイント+100回×40メトロポイント)しか貯まりません。ANAのマイルに交換して10,800マイルです。

ちなみに,東京駅ー新宿駅はICカードで209円ですので,上述のとおり利用したとしたら,104,500円(209円×200日×往復+209円×50日×往復)になります。同区間の通勤定期券は半年で42,290円で年間84,580円です。都度支払ったときと定期券代の差額19,920円(104,500円-84,580円)で,10,800マイルを獲得することになり,1マイルの価格は約1.8円(19,920/10,800)です。一般的に1マイルは2円相当の価値があるとされているので,わざわざ,ソラチカゴールドカード(JCB)を持つかどうかは微妙なところです。

通勤・通学の経路にもよりますが,定期券を購入する方がおトクでしょう。

すなわち,東京メトロに乗車してメトロポイントを大量に貯めるのは難しいということです。同様にPASMOで支払ってメトロポイントを大量に貯めるのも難しいことが分かります。

東京メトロのメトロポイントを貯める方法 (2)クレジットカードの支払いで貯める

クレジットカードで支払って貯める場合は,ソラチカ一般カード(JCB)でもソラチカゴールドカード(JCB)でも条件は同じで,メトロポイントは貯まりません

クレジットカード会社のポイント(JCBのOki Dokiポイント)が貯まり還元率は0.5%と低いです(1 Oki Dokiポイントは5円相当)。PASMOへのオートチャージでも,還元率は0.5%です。

定期券代の支払時には,1,000円につき,5メトロポイントとOki Dokiポイントが1ポイントが貯まります。

ToMeCardのクレジットカードで貯まるメトロポイント
ToMeCardのクレジットカードで貯まるメトロポイント

仮に年間80,000円の定期券代を支払ったとすると,400メトロポイント(80千円×5メトロポイント)で,ANAのマイルに交換して360マイル(400メトロポイント×交換レート90%)になります。合わせてOki Dokiポイントが80ポイント(80千円×1 Oki Dokiポイント,400円相当)貯まります。

クレジットカードの支払いでメトロポイントが貯められるのは,定期券代の支払いだけですので,大量にメトロポイントを貯めるのは難しいです。

東京メトロのメトロポイントを貯める方法 (3)カード会社のポイントを交換して貯める

クレジットカード会社のポイントをメトロポイントに交換して貯めることができます。ポイントサイトのポイントからメトロポイントには交換できません。

メトロポイントから交換できるカード会社のポイント
メトロポイントから交換できるカード会社のポイント

ここで,注意が必要です。先に述べたようにANAマイルへの交換レートが90%となるのは,To Me CARDのうちソラチカ一般カードまたはソラチカゴールドカードだけです。他のカードは交換レートが60%です。

ソラチカ一般カードまたはソラチカゴールドカードの発行会社は,株式会社ジェーシービーであり,株式会社ジェーシービーのポイントはOki Dokiポイントです。

先に述べたように,To Me CARDごとにメトロポイントが貯まり合算できないので,例えばUCカードが発行するTo Me CARD一般カードを作って,永久不滅ポイントをメトロポイントに交換しても,ANAマイルへの交換レートは60%です。永久不滅ポイントからANAのマイルに直接交換できます(後述する交換レート70%の方法)ので,意味がありません。

すなわち,ANAマイルに高い交換レートとなる貯めるべきポイントはJCBのOki Dokiポイントです。しかしながら,ポイントサイトなどの他のポイントからOki Dokiポイントに交換する方法がありません

ソラチカ一般カードまたはソラチカゴールドカードは,1 Oki Dokiポイントを10ANAマイルに直接交換できますので,東京メトロのメトロポイントに交換する意味がありません。

陸マイラーに最適なANAカードの選び方や使い方については,以下にまとめました。

ANAマイルの方向けクレジットカードはこちらで紹介

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メトロポイントからANAマイルへの交換レートは高く貯め方は限定的だが価値はある。②クレジットカードで貯める,カードとしては優れているので,初心者向けとしてオススメできる。

結論としては,東京メトロのメトロポイントからANAマイルへは90%という高い交換レートで交換できますが,東京メトロのメトロポイントを大量に貯められる方法がありません。

ソラチカ一般カードでもソラチカゴールドカードでも,「マルチポイントコース10マイル(1ポイント=10マイル)」を選択して,直接ANAのマイルを貯める方が効率的なので,東京メトロのメトロポイントに交換する意味はありません。

通勤・通学で東京メトロを利用する人であれば,東京メトロの定期券購入,定期券外への乗車,PASMOでの支払など,直接メトロポイントに貯まるポイントをは90%という高い交換レートでANAのマイルに交換することができます。ひとつひとつは少額かもしれませんが,積み重なればそれなりの量になると思いますので,③ポイントで貯める,ための使い方としては限定的ではありますが,価値はあると思います。

ソラチカ一般カードソラチカゴールドカードも,②クレジットカードで貯めるためのカードとしては優れています

2024年(令和6年)4月15日に,To Me CARDのメトロポイントはメトロポイントクラブ(メトポ)にサービス統合されましたポイントサービスの統合について)。

これまではPASMOの利用によるメトポはPASMOへのチャージにしか利用できませんでしたが,To Me CARDのメトロポイントと統合されたことにより,PASMO利用によるメトポもANAのマイルに交換できるようになりました。1,000メトポを500マイルに交換できます。ソラチカ一般カードもソラチカゴールドカードの利用で貯めたメトポは,これまでどおり,100メトポを90マイルに交換できます。

少し貯めやすくなったと思います。

TOKYU POINTをANAのマイルに交換する(交換レート2位:75%)

交換レート2位は,75%のTOKYU POINTです。TOKYU POINTは,東急が提供する東急グループや全国の加盟店で貯めて使えるポイントサービスです。TOKYU POINTをANAのマイルに交換できます。ただし,ややこしい条件と制限があり,交換レートは高いですが,東急のサービスを日常的に利用する人以外は,大量のTOKYU POINTを貯めるのは難しいです。

 東急グループの「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」を利用すると,貯めたTOKYU POINTを75%の交換レートでANAマイルに交換できます。東急のサービスを日常的に利用する人にはおすすめですが,他のカードからの交換レートは50%と低いため注意が必要です。

交換に関する条件と制限

次に交換レートが高いのが,TOKYU POINTをANAのマイルに交換する方法で,75%です。

TOKYU POINTをANAのマイルに交換する方法
TOKYU POINTをANAのマイルに交換する方法

条件は,「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード(三井住友カード)」を保有していることです。他のカードからのマイル交換は交換レートが50%ですので,注意が必要です。

ただし,「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード(三井住友カード)」を保有していても,複雑な条件があります。

TOKYU POINTからANAのマイルに交換する数量制限は,ありません。

TOKYU POINTをANAのマイルに交換する条件
TOKYU POINTをANAのマイルに交換する条件

ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード(三井住友カード)の特徴

クレジットカードの評価軸は,年会費貯まるポイント還元率発行会社国際ブランド提携先付帯サービスの7つです。

年会費は,2,200円です。ただし,初年度は無料で,毎年のカード継続時に1,000マイル(2,000円相当)のボーナスマイルが得られますので,年会費は実質的にほぼ無料です。

貯まるポイントは,Vポイントです。TOKYU POINT加盟店で利用すると,Vポイントに加えて,TOKYU POINTが貯まります。

還元率は,利用200円につき1ポイント(1円相当)付与ですので,0.5%です。

発行会社は,三井住友カードです。

国際ブランドは,Mastercardです。

提携先は,全日本空輸株式会社,東急株式会社,株式会社東急百貨店,株式会社パスモです。

付帯サービスは,ラウンジ利用などのサービスに目が行きがちですが,陸マイラーとして特典航空券で旅行することを想定すると,旅行保険が「自動付帯」か「利用付帯」かを確認することが重要です。自動付帯とは,クレジットカードを持っているだけで自動的に適用される保険です。補償範囲や補償額が十分か確認しましょう。利用付帯とは,そのクレジットカードで決済すれば適用される保険です。利用付帯の場合は,条件を確認する必要がありますが,特典航空券での旅行の際には保険対象外となってしまう可能性があります。その際には,別途保険に加入するか,自動付帯のクレジットカードを持っておく必要があります。

Vポイント,TOKYU POINTを貯める方法 (1)東急電車に乗って貯める

東急線のPASMO定期券を購入時にポイントが貯まります。還元率は0.5%です。ただし,PASMOオートチャージでは貯まりません。また,東急バスでは貯まりません。

等級カードで貯まる電車・バスのTOKYU POINT
等級カードで貯まる電車・バスのTOKYU POINT

Vポイント,TOKYU POINTを貯める方法 (2)東急グループのお店・サービスで貯める

東急百貨店,東急ストア,東急ベル,東急プラザなど東急グループのサービスでVポイントに加えTOKYU POINTが貯まります。還元率は,0.5%です。

Vポイント,TOKYU POINTを貯める方法 (3)他社のポイントを交換して貯める

DCカード「DCハッピープレゼント」,三菱UFJ銀行「三菱UFJポイント」,ドットマネー by Ameba「マネー」,東急ホテルズ「コンフォートメンバーズポイント」から,TOKYU POINTから交換できます。いずれも等価交換です。

他者のポイントからTOKYU POINTに交換する方法
他者のポイントからTOKYU POINTに交換する方法

陸マイラーとしては,ドットマネー by Ameba「マネー」からの交換を活用したいところですが,条件があります。対象券種が,TOKYU CARD ClubQ JMBとTOKYU POINT CARDだけとなっています。

先に述べた複雑な条件を確認すると,TOKYU CARD ClubQ JMBを保有している場合は,ANAのマイルに交換できません。

他者のポイントからTOKYU POINTに交換する際の条件
他者のポイントからTOKYU POINTに交換する際の条件

TOKYU POINTからANAマイルへの交換レートは高いが,使い方は限定的

ANAマイルへの交換レートが70%となる条件は,ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードを保有していることです。ポイントサイトで貯めたポイントをドットマネー by Ameba「マネー」経由でTOKYU POINTに交換する条件はTOKYU CARD ClubQ JMBまたはTOKYU POINT CARDを保有していることです。

TOKYU CARD ClubQ JMBを保有しているとANAマイルに交換できないという条件があるので,このルートでANAのマイルを貯めることはできないということになります。

ただし,東急沿線に住んでいる人など,東急のサービスを多く利用する人は,直接TOKYU POINTを貯めることはできるので,ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードを保有してTOKYU POINTを貯めて,ANAのマイルに交換することは有用だと思います。②買い物で貯める,の使い方です。

ポイントサイトに出ていないときは,東急グループでお得に貯まる【東急カード】から,申し込みましょう。

永久不滅ポイントをANAのマイルに交換する(交換レート3位:70%)

交換レート3位は,70%の永久不滅ポイントです。永久不滅ポイントは,クレディセゾンとUCカードが提供するポイントサービスです。永久不滅ポイントは,JQみずほルートを使うと70%の交換レートでANAマイルに交換可能です。この方法は,ANAのマイルを貯める陸マイラーの間では定石のルートとされています。

JQみずほルートでANAのマイルを貯める基本的な流れは以下のとおりです。

  1. ポイントサイトでポイントを貯める
  2. 貯めたポイントをJRキューポに交換
  3. JRキューポを永久不滅ポイントに交換(交換レート100%)
  4. 永久不滅ポイントをANAマイルに交換(交換レート70%)

ANAのマイルへ交換するためには「みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)」が必要

JQみずほルートの最後の手順である「永久不滅ポイントをANAマイルに交換」するためには,みずほ銀行で口座を開設し,みずほマイレージクラブに申し込み,「みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)」を作成することが必要です。

クレジットカードの評価軸は,年会費貯まるポイント還元率発行会社国際ブランド提携先付帯サービスの7つです。

「みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)」の年会費は無料です。発行会社は,UCカードです。国際ブランドは,Mastercardです。提携先は,みずほ銀行です。付帯サービスは,レンタカーサービスを割安に利用できたり,旅行予約デスクで割引価格でパッケージツアーを予約できたりします。

貯まるポイントは永久不滅ポイントです。1,000円の利用につき永久不滅ポイントが1ポイント(永久不滅ポイント1ポイントは5円相当)貯まりますので,還元率は0.5%です。高くはないので,②クレジットカードで貯めるのには向いていません。

みずほマイレージクラブカード/ANAカード(UCカード)
みずほマイレージクラブカード/ANAカード(UCカード)

このカードを持っていると,制限なく,永久不滅ポイント100ポイント(500円相当)をANAのマイル350マイルに交換できます(交換レート70%)。これが,このクレジットカードの最大の特徴です。

みずほマイレージクラブカード/ANAカード(UCカード)からANAのマイルへの交換レート
みずほマイレージクラブカード/ANAカード(UCカード)からANAのマイルへの交換レート

永久不滅ポイントからANAのマイルへの交換の全体像を下の図にまとめました。

永久不滅ポイントからANAのマイルへの交換の全体像
永久不滅ポイントからANAのマイルへの交換の全体像

JRキューポを永久不滅ポイントに交換するためには「JQ CARD セゾン(クレディセゾン)」が必要

他のポイントから永久不滅ポイントに交換する方法はあまり多くありません。

等価交換できる方法として広く活用できるのは,JRキューポから永久不滅ポイントへの交換だけですので,ANAのマイルを貯めるためのメインルートとして,JQみずほルートが確立されています。

JQみずほルートにおいて「JRキューポを永久不滅ポイントに交換」するためには,「JQ CARD セゾン(クレディセゾン)」を保有していることが必要です。

JQ CARD セゾン(クレディセゾン)」の発行会社は,クレディセゾンです。国際ブランドは,VISA,Mastercard,JCB,AMEXが選べます。提携先は,JR九州です。九州に在住・在勤していなくても作ることができます。付帯サービスは,不正利用保障などがあります。

年会費は,年に1回のカードの利用で無料です。利用しなければ1,375円がかかります。還元率は,200円の利用に対して1ポイントですので,0.5%です。還元率が高いとは言えず,②クレジットカードで貯めるのには向いていません。ただし,年に1回利用しなければ年会費がかかるので,忘れずに利用しましょう。九州にお住まいの場合は,SUGOKAと連携し,JR九州の乗車や買い物で貯めることができます。

貯まるポイントはJRキューポ (1ポイント1円相当)で,1,000JRキューポ(1,000円相当)を永久不滅 200ポイント(1,000円相当)に等価交換することができます。交換数量や回数に制限はありません。

JQ CARD セゾン(セゾンカード)
JQ CARD セゾン(セゾンカード)

UCカードの永久不滅ポイントとクレディセゾンの永久不滅ポイントをまとめる

みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)」と「JQ CARD セゾン(クレディセゾン)」は,どちらも永久不滅ポイントが貯まりますが,発行会社が異なります。そのため,両方の永久不滅ポイントをまとめるための設定が必要です。

みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)の発行会社はユーシーカード株式会社で,JQ CARD セゾン(クレディセゾン)の発行会社は株式会社クレディセゾンです。UCカードはみずほFGの傘下で,かつてクレディセゾンと業務提携をしていた経緯があるため,現在でもUCカードの一部の発行業務をクレディセゾンが行っていてます。クレディセゾンが発行業務を行っているUCカードでは永久不滅ポイントを貯めることができます。

みずほマイレージクラブカード/ANAはUCカードですが,クレディセゾンに発行業務が委託されたUCカードなので,永久不滅ポイントを貯めることができるのです。

永久不滅ポイントは,複数のクレジットカードの永久不滅ポイントを合算することができます。合算するためには,複数のクレジットカードのIDをまとめる「IDおまとめ設定」を行う必要があります。

みずほマイレージクラブカード/ANAはUCカードですので,アットユーネットという会員サイトを利用します。一方,JQ CARD セゾンカードはNetアンサーという会員サイトです。

どちらの会員サイトからも「IDおまとめ設定」ができます。

Netアンサーの「IDおまとめ設定」
Netアンサーの「IDおまとめ設定」
アットユーネットの「IDおまとめ設定」
アットユーネットの「IDおまとめ設定」

「IDおまとめ設定」をクリックすると,「IDおまとめ設定サービス」という画面が開くので,下部の「追加する」から追加できます。

「IDおまとめ設定」の追加方法
「IDおまとめ設定」の追加方法

貯めたポイントをJRキューポに交換する

JQみずほルートの手順である「貯めたポイントをJRキューポに交換」について説明します。

JRキューポに交換できるポイントは多数あります。ANAのマイルを貯める陸マイラーとして利用する機会が多いのは,VポイントGポイントでしょう。

VポイントやGポイントからJRキューポへの交換
VポイントやGポイントからJRキューポへの交換

Vポイントは,500ポイント(500円相当)をJRキューポ500ポイント(500円相当)に,手数料なしで,等価交換できます。

Gポイントは,100ポイント(100円相当)をJRキューポ100ポイント(100円相当)に,等価交換できます。5%の交換手数料が発生しますが,Gポイントの対象サービスを利用することで,交換手数料が戻ってきます。

筆者は,面倒なので,Vポイントを使っています。

おトクなポイントサイトの選び方

ANAのマイルを貯めるためには,永久不滅ポイントが基本となるので,ポイントサイトの選定にそれほど神経質になる必要はありません。初心者陸マイラーとしては,大手で実績のあるモッピーハピタスなどを利用すればいいと思います。

以下のバナーからモッピーに入会すると,ミッションクリアで2,000ポイント(2,000円相当)を獲得できます。入会に必要なのはメールアドレスだけですので,未入会の方はまずは入会してみましょう。筆者も某陸マイラーさんのブログから入会し,入会ボーナスキャンペーンで2,000ポイントを獲得しました。もらえるポイントはぜひゲットしておきましょう。なお,入会者の情報は筆者には一切通知されませんので,ご安心ください。この機会にぜひご利用ください。

稼いだポイントをマイルへ!陸マイラー御用達モッピー

以下のバナーからハピタスに入会し,条件を達成すると通常は1,000ポイント(1,000円相当)がもらえます。入会に必要なのはメールアドレスだけですので,未入会の方はまず入会しておきましょう。もらえるポイントはぜひゲットしておくのがいいと思いますよ。なお,入会者の情報は筆者には一切通知されませんので,ご安心ください。この機会をぜひお見逃しなく!

初心者陸マイラーとして,ANAのマイルを貯めるためのはじめの一歩

みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)とJQ CARD セゾンカードを作ってIDおまとめ設定を行う

まずは,みずほ銀行で口座を作成し,みずほマイレージクラブに申し込み,「みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)」を作成しましょう。

次に,「JQ CARD セゾンカード」を作成しましょう。「JQ CARD セゾンカード」はポイントサイトには滅多に出てこないので,クレディセゾンのサイトから申し込みましょう。

ふたつのカードが揃ったら,会員サイトで「IDおまとめ設定」を行いましょう。

これで,JQみずほルートが開通します。

ポイントサイトに加入する

まずは,ひとつのポイントサイトに加入しましょう。モッピーハピタスでいいと思います。

以下のバナーからモッピーに入会すると,ミッションクリアで2,000ポイント(2,000円相当)を獲得できます。入会に必要なのはメールアドレスだけですので,未入会の方はまずは入会してみましょう。筆者も某陸マイラーさんのブログから入会し,入会ボーナスキャンペーンで2,000ポイントを獲得しました。もらえるポイントはぜひゲットしておきましょう。なお,入会者の情報は筆者には一切通知されませんので,ご安心ください。この機会にぜひご利用ください。

稼いだポイントをマイルへ!陸マイラー御用達モッピー

以下のバナーからハピタスに入会し,条件を達成すると通常は1,000ポイント(1,000円相当)がもらえます。入会に必要なのはメールアドレスだけですので,未入会の方はまず入会しておきましょう。もらえるポイントはぜひゲットしておくのがいいと思いますよ。なお,入会者の情報は筆者には一切通知されませんので,ご安心ください。この機会をぜひお見逃しなく!

これで準備完了です。

ポイントサイトで広告を利用してポイントを貯めてJQみずほルートに乗せて,ANAのマイルを貯めましょう!

モッピーハピタスに入会したら,どのような広告があるのかいろいろと見てみましょう。無料かつ即時にポイントがもらえる広告もあります。筆者の体験を記事にまとめていますので,よろしければ参考にしてみて下さい。

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安く飛行機になる方法としては,マイルを貯める以外にも株主優待券を利用する方法もあります。株主優待券のメリットは,国内線が正規運賃の半額の株主優待割引運賃で搭乗でき,この運賃はフライトの時間帯によらず一定であることに加え,キャンセルや予約変更も無料であることです。もちろんプレミアムクラスにも設定があります。運賃が一定であることは,時期や時刻によってはかなり安くなります。一考の価値はあるのではないでしょうか。

まとめ

  • メトロポイント⇒ANAマイルの交換レートは90%であるが,メトロポイントを大量に貯める方法がない
  • ポイントサイトで貯めたポイントをANAのマイルに高いレートで交換するためには,最終的には永久不滅ポイントにしておくことが必要
  • そのために必要なクレジットカードは,みずほマイレージクラブ/ANAカード(UC)JQ CARD セゾンカード
  • ポイントサイト⇒JRキューポ⇒永久不滅ポイント⇒ANAマイルというルート(通称:JQみずほルート)がANAのマイルを貯める王道で交換レート70%
  • 交換が多いので手間と時間がかかることを認識しておこう
  • まずは,みずほマイレージクラブカード/ANA(UCカード)JQ CARD セゾンカードを作ってIDおまとめ設定を行って,JQみずほルートを開通させよう
  • ポイントサイトの選択はそれほど神経質になる必要はなく,大手で実績のあるポイントサイトを利用すれば問題ない
  • 永久不滅ポイントが直接貯まるセゾンポイントモールを利用するのもよい

今回は,ANAのマイルを貯めるためのポイントサイトの選び方からマイルへの交換方法までを詳しく解説しました。初心者陸マイラーとしてANAのマイルを貯めるためのはじめの一歩を踏み出す具体的なやり方が分かったと思います。

次はANAのマイルを貯めるために揃えるべきクレジットカードについて説明します。

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