陸マイラーの始め方

陸マイラーの始め方「心の準備編」2026年10月最新版

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野兎八兵衛野兎八兵衛

こんにちは。野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。

国家資格「総合旅行業務取扱管理者」を持つ旅行のプロとして、陸マイラー初心者が無理なく、堅実にマイルを貯めるための「王道」をわかりやすく整理します。

この「陸マイラーの始め方」シリーズでは、知識ゼロからでも迷わず始められるよう、全12本の記事を体系的に整理しました。

まず「共通の土台」で基礎知識・心構え・お金の準備を整え、「分岐の入口」でANAとJALのどちらから始めるかを選びます。その後は、選んだ航空会社に合わせて「ANAマイルを貯める4ステップ」「JALマイルを貯める4ステップ」へ進みます。

ポイントサイト、クレジットカード、交換ルート、日常生活での貯め方を順番に確認していきましょう。

この記事でわかること

結論:陸マイラー活動は、無理に案件を追いかけたり、クレジットカードを増やしすぎたりする必要はありません。長く続けるには、自分の生活を崩さない範囲でマイルを貯める考え方が大切です。

この記事では、初めて陸マイラーを始める方や始めたばかりの方に向けて、自分自身のペースで無理なく継続できる秘訣をお伝えします。

  • 陸マイラー活動を無理なく長く続ける考え方
  • 最初から成果を急ぎすぎない目標設定
  • 1マイルの価値を高める楽しみ
  • 他人と比べすぎないための自分の生活に合ったペースの作り方
  • 次に読むべき「お金の準備編」へのつながり


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陸マイラー活動を長く楽しく続けるための秘訣

陸マイラーの始め方の全体像とステップ構成

当サイトでは、陸マイラーをこれから始める方に向けて、必要な知識と実践方法を段階的に解説しています。

「陸マイラーの始め方」シリーズは、全12本の記事で構成しています。
まずはANA・JALに共通する基礎を押さえ、そのうえで、自分に合う航空会社を選び、ANAマイル・JALマイルそれぞれの具体的な貯め方へ進む流れです。

全体の構成は、以下の通りです。

【第1部 共通の土台】
基礎知識編:陸マイラーの活動の全体像、マイルを貯める3つの方法、効率的に貯める基本戦略など、始める前に知っておきたい基礎知識を整理します。
心の準備編(本記事):陸マイラーとして活動するうえでの心構え、目標設定の重要性、マイルの価値の考え方など、長く無理なく続けるための考え方を解説します。
お金の準備編:陸マイラーを始める前に確認しておきたい資金面の考え方、必要な支出の目安、無理のない貯め方の注意点を解説します。

【第2部 分岐の入口】
ANAとJAL、どちらから始めるべきか編:ANAマイルとJALマイルの貯めやすさ、使いやすさ、向いている人の違いを比較し、初心者がどちらから始めるべきかを整理します。

【第3部 ANAマイルを貯める4ステップ】
ANAマイル最初に貯めるポイント編:ANAマイルを効率よく貯めるために、初心者が最初に貯めるべきポイントと、ポイントサイトの活用方針を解説します。
ANAマイル交換ルート詳細編:ポイントサイトなどで貯めたポイントをANAマイルへ交換する主要ルートについて、交換率、必要なカード、向いている人を詳しく整理します。
ANAクレジットカード編:ANAマイルを貯めるうえで必要になるクレジットカードの役割、カード選びの考え方、メインカードとサブカードの組み方を解説します。
ANAマイル生活実践編:日々の生活費、固定費、ネット通販、高額支出、旅行・出張などをANAマイル獲得につなげる具体的な実践方法を解説します。

【第4部 JALマイルを貯める4ステップ】
JALマイル最初に貯めるポイント編:JALマイルを効率よく貯めるために、初心者が最初に意識したいポイントサイト、共通ポイント、JALカードの基本方針を解説します。
JALマイル交換ルート・キャンペーン詳細編:Pontaポイント、楽天ポイント、永久不滅ポイント、TOKYU POINTなどからJALマイルへ交換するルートや、レートアップキャンペーンの活用方法を解説します。
JALクレジットカード編:JALカードを中心に、ショッピングマイル・プレミアム、JALカード特約店、JMB WAONなど、JALマイルを貯めるためのカード戦略を整理します。
JALマイル生活実践編:日常の買い物、固定費、ネット通販、旅行・出張、高額決済などをJALマイル獲得につなげる具体的な実践方法を解説します。

本記事を含む「陸マイラーの始め方」シリーズは、単にマイルを貯めるテクニックを紹介するだけではなく、初心者の方が無理なく、安全に、長く続けられるように設計しています。

まずは共通の基礎を押さえたうえで、ANAマイルを中心に貯めるのか、JALマイルを中心に貯めるのかを決め、自分に合ったルートで読み進めてみてください。

陸マイラーの始め方全12記事のロードマップ。現在地は第1部「共通の土台」の心の準備編
全12記事ロードマップ(現在地:心の準備編)

なぜ「心の準備」が、クレジットカードやポイントの知識より大切なのか

おそらくあなたは今、当サイトや他のブログを読み込み、「どのカードがお得か」「どのポイントサイトに登録すべきか」といった専門知識を懸命にインプットしている最中でしょう。その学びへの意欲は、陸マイラーとして成功するための素晴らしい才能です。

しかし、あえて質問させてください。「最新のクレジットカード情報」と「マイルを貯め続ける強い心」、成功への近道はどちらだと思いますか?

筆者は、最新情報を追い続けること以上に、自分のペースで無理なく続けられる考え方を持つことが大切だと考えています。

陸マイラー活動を「登山」だと考えてみてください。

「最新の知識」とは、驚くほど軽いブーツや、詳細な地図、高性能なウェアといった「最高の登山道具」です。これらがあれば、登山が快適になるのは間違いありません。

一方で、「心の準備」とは、山頂からの景色を見たいという「情熱」であり、雨やぬかるみも楽しめる「心の余裕」、そして何より、一歩一歩を着実に踏みしめる「継続する意志」です。いわば「登山家としての魂」そのものです。

どんなに素晴らしい道具を揃えても、「登る理由」と「登り続ける意志」がなければ、私たちは麓から一歩も動けません。最初の急な坂道で「やっぱりやめよう」と引き返してしまうでしょう。

これは陸マイラー活動でも全く同じです。

最新カードの知識や、複雑な交換ルートの攻略法は、確かにあなたのマイル獲得を加速させます。しかし、それはあくまで「道具」にすぎません。「ポイントサイトの高額案件」が、あなたをハワイのビーチへワープさせてくれるわけではないのです。

もし、「心の準備」ができていないと…

  • いつしかマイルを貯めることが「ノルマ」や「義務」になり、楽しめなくなってしまう。
  • 溢れる情報に疲れ、「始める前」に嫌になってしまう。
  • 最初のポイント交換がうまくいかず、「自分には向いていない」とすぐに諦めてしまう。

といった壁にぶつかってしまいます。

一方で、「心の準備」ができていれば、多少の失敗は「学び」と捉えられますし、貯まっていくマイルの数字に純粋にワクワクできます。そして何より、あなたは「やめない陸マイラー」になれるのです。

クレジットカードやポイントなどの知識という道具を最大限に活かすためにも、まずはあなた自身の「心」を最高の状態に整えていきましょう。

あなたも「やめない陸マイラー」になれる

陸マイラー活動を始めても、途中で「思ったより貯まらない」「面倒になってきた」「自分のやり方が正しいのか不安になる」と感じることはあります。

その理由は様々ですが、一言でいえば、彼らは強力な3つの心の敵と戦う準備ができていなかったのです。その敵とは、

  • 日々の小さな手間に情熱を奪われる「モチベーションの低下」
  • 終わりなき情報を追い求め、疲れ果ててしまう「情報疲れ」
  • ブログやSNSのきらびやかな搭乗記に心を乱される「他人との比較」

です。

この記事は、その3つの心の敵からあなたを守り、ゴールまで導くための心の持ちようを説明しています。

具体的には、以下の力を手に入れることができます。

  • まず、あなただけの「旅の目的地(ゴール)」と「歩くペース(計画)」を設定する方法を学びます。これにより、他人の進捗を気にする必要がなくなります。あなたは、あなたのペースで、あなたの目的地に向かえばいいのです。
  • 次に、あなたが貯める「1マイル」にどれほどの価値があるのか、その本質を理解します。マイルの価値を知ることで、陸マイラー活動の楽しさがわかり、楽しいと感じることは続ける意欲につながります。
  • そして、世の中に溢れる無数の選択肢の中から、今のあなたに必要な「これだけやればいい」というシンプルな思考法を手に入れます。あなたは、あなたのやり方で進めばいいのです。他人の取り組みと比較しないことで、あなたの心は驚くほど軽くなります。

陸マイラー活動の継続に必要なのは、特別な才能や根性ではありません。正しい「考え方」と、つまずいた時の「立て直し方」を知っているかどうか。ただ、それだけです。

さあ、一緒に「やめない陸マイラー」への第一歩を踏み出しましょう。

小さな「目標設定」で小さな成功から

マイルを貯めるのは時間がかかることを理解し、計画的に取り組もう

マイルは一朝一夕には貯まりません。時間をかけてコツコツ積み上げる必要があります。マイルを貯める3つの基本型における、マイルが貯まるまでの日程感を知っておきましょう。

  • 飛行機に乗って貯める:実際に搭乗して貯める方法。飛行機を利用したら速やかにマイルが付与されますが、そもそも搭乗だけで大量のマイルを獲得することは難しいです。
  • クレジットカードを利用して貯める:買い物でポイントを貯め、マイルに交換する方法。大量のマイルを貯めるためには、相応の購入額が必要になるため、計画的な利用が重要です。
  • ポイントサイトを活用して貯める:ポイントサイトで広告を利用してポイントを獲得し、マイルに交換する方法。ポイントサイトを利用してからポイントを獲得するまで、長い場合は3~4か月かかることもあります。また、貯めたポイントをマイルに交換する際にも、交換ルートによっては1か月以上かかります。

ポイント獲得やマイルへの交換には、案件や交換ルートによって数週間~数か月かかることがあります。旅行時期が決まっている場合は、半年程度の余裕を持って準備しておくと安心です。焦らず、「陸マイラー生活」を楽しむ心の余裕を持つことが大切です。

「小さな成功」から始める目標設定:最初のゴールはファーストクラスでハワイにしない

初めは、現実的な小さな目標設定がおすすめです。

  • どこへ行きたいかを具体化: 「いつ」「誰と」「どこへ」行きたいかをイメージし、その旅行に必要なマイル数を確認しましょう。
  • 少しずつ成果を感じる: 最初は小さな目標を設定し、小さな成功を積み重ねることでモチベーションが続きます。

計画を具体化すると、どれだけのマイルをいつまでに貯める必要があるのか、目標と期限を決めることができます。最初は小さな目標を掲げて成功を積み重ねていった方が、心理的な負担も少なく、長く楽しみやすくなります。

「ポイントサイトを活用して貯める」をしばらく続けていると、自分の生活のなかで、陸マイラーとして、どのくらいの期間でどの程度のマイルが貯められるのか分かってくると思います。自分なりのマイルの貯め方が分かったら、目標を修正してもいいかもしれません。せっかくですから、楽しみながら長く取り組んでいきましょう。

初めてのことを始めるには、いろいろと不安があるのは当然です。始めるのにベストなタイミングといったものはありません。早く始めれば早く貯められます。

たとえば、JALマイレージバンク(JMB)には、目標マイルを設定する機能があります。10,000マイルから100,000マイルまでの候補から選べるほか、任意のマイル数を入力することも可能です。目標を具体的な数字として設定しておくことで、「あとどれくらい貯めればよいか」が分かりやすくなります。

あわせて「マイル到達通知メール」を設定しておけば、目標マイル数に到達したときにメールで知らせてもらえます。最初から大きな目標だけを追うのではなく、「まずは10,000マイル」のように小さな目標を設定し、達成を一つずつ積み重ねていくのも、陸マイラーを長く続けるコツです。

ANA・JALを問わず、マイレージ会員ページや家計管理アプリなどを使って、目標までの進捗を見える化しておくと、継続しやすくなります。

JALマイレージバンク(JMB)の目標マイル設定機能
JALマイレージバンク(JMB)の目標マイル設定機能

「1マイルの価値」を意識し、価値を高めていくことが陸マイラー活動の楽しさ

マイルは安く貯めて高く使うが基本

陸マイラーを始めると、できるだけ効率よくマイルを貯めたくなります。そのときに意識しておきたいのが、「マイルを得るときの交換価値」と「マイルを使うときの利用価値」は別のものだということです。

Vポイント、dポイント、楽天ポイント、Pontaポイントなどの代表的な共通ポイントは、基本的に1ポイント=1円相当として利用できます。これらのポイントからANAやJALのマイルへ交換する場合、代表的な交換レートの一つが2ポイント=1マイルです。

この場合、1マイルを得るために2円相当のポイントを使うことになるため、交換時の基準としては「1マイル=2円相当」と考えることができます。ただし、これは1マイルそのものの利用価値が常に2円という意味ではありません。交換できる航空会社や交換単位、上限、条件などは、ポイントサービスによって異なります。

実際にマイルを使うときの価値は、交換先や利用方法によって大きく変わります。特に特典航空券では、現金で購入した場合の航空券価格と必要マイル数の関係によって、1マイルあたりの価値が2円を上回ることもあります。

そのため陸マイラーは、ポイントをマイルへ交換するときにはできるだけ有利な交換レートを選び、貯めたマイルを使うときにはできるだけマイルの利用価値が高くなる使い方を考えることが大切です。

陸マイラーさんのブログにファーストクラスやビジネスクラスの搭乗記がある理由

貯めたマイルで、自費ではまず乗ることのないファーストクラスに乗ることは陸マイラーの醍醐味と言っていいと思います。

陸マイラーさんが搭乗記を掲載している理由は、もちろんマイルを貯めて飛行機に搭乗した証拠を示しているわけですが、それであれば別にエコノミークラスでもいいように思います。しかしながら、ファーストクラスやビジネスクラスに搭乗しているのは、そのほうがマイルの価値が高いことを知っているからです。

例えば、東京-ロンドンは「日本(Zone 1)⇔欧州・ロシア2(Zone 7)」に該当します。レギュラーシーズンの場合、往復に必要なマイル数はエコノミークラス55,000マイル、ファーストクラス190,000マイルです。必要なマイル数は、ファーストクラスがエコノミークラスの約3.5倍(190,000/55,000)ということになります。

ANA国際線特典航空券の日本・欧州間の往復必要マイル数
ANA国際線特典航空券の日本・欧州間の往復必要マイル数

ここでは、2025年9月にANA公式サイトで東京-ロンドン往復の航空券を検索した際の実例を使って、特典航空券にした場合のマイルの価値を考えてみます。航空券の価格は、搭乗日や予約時期、空席状況などによって大きく変動するため、あくまで一例としてご覧ください。

仮に、2025年9月11日(レギュラーシーズン)に東京からロンドンに行き9月18日に帰ってくる場合は、Economy Value運賃で、往路が112,150円、復路が137,160円、合計249,310円かかります。この場合は、55,000マイルが249,310円の価値を持つ、すなわち1マイルの価値は約4.5円(249,310円/55,000マイル)となります。

なお、1マイルの価値は、通常航空券の運賃と特典航空券に必要なマイル数をもとにした目安です。燃油サーチャージや税金など、通常航空券・特典航空券のどちらでも必要となる費用は含めていません(以下同じ)。

ある日の東京からロンドンを往復するエコノミークラスの運賃
ある日の東京からロンドンを往復するエコノミークラスの運賃

今の例で、2025年9月11日(レギュラーシーズン)に東京からロンドンに行き9月18日に帰ってくる場合は、First Classic運賃で、往路が1,100,650円、復路が1,142,400円、合計2,243,050円かかります。この場合は、190,000マイルが2,243,050円の価値を持つ、すなわち1マイルの価値は約11.8円(2,243,050円/190,000マイル)となります。

すなわち、この例では、特典航空券での1マイルの価値は、ファーストクラスがエコノミークラスの約2.6倍(約11.8円/約4.5円)ということになります。多くの陸マイラーさんがファーストクラスやビジネスクラスに搭乗している理由は、そのほうがマイルの価値が高いことを知っているからです。

2円相当のポイントから交換した1マイルが、使い方によってはそれ以上の価値を持つ。これが陸マイラー活動の面白さです。

ある日の東京からロンドンを往復するファーストクラスの運賃

1マイルの価値を高めていくのが、陸マイラーの楽しさ

190,000マイルを持っていたら、ファーストクラスで東京-ロンドンを1往復できますが、エコノミークラスでよければ東京-ロンドンを3往復できます。そのうち1往復はプレミアムエコノミークラスとすることも可能です。

ファーストクラスで一度旅をするよりも、エコノミークラスで何度も旅をするという考え方もあっていいと思います。つまり、マイルの価値は「単価の高さ」だけでなく、「自分にとって満足度の高い使い方かどうか」で考えることが大切です。

マイルの使い方も、旅のスタイルも、人それぞれでいいのではないでしょうか。

周りの目を気にしすぎず、ルールを守って陸マイラーを楽しもう

陸マイラーを始めようと思ったとき、「周りからどう見られるのだろう」と気になる方もいるかもしれません。

実際にGoogleで「陸マイラー」と検索すると、「他の人はこちらも検索」に「陸マイラー 気持ち悪い」「陸マイラー やめた」といった言葉が表示されることがあります。

しかし、こうした検索候補が表示されるからといって、それが陸マイラーに対する世間一般の評価を表しているわけではありません。大切なのは、周囲の評価を必要以上に気にすることではなく、自分の旅行の目的や生活スタイルに合った方法で、ルールを守りながら無理なく続けることです。

「陸マイラー 気持ち悪い」「陸マイラー やめた」という検索候補を気にしすぎない

Googleの検索結果には、検索した言葉に関連するさまざまなキーワードが表示されます。「陸マイラー 気持ち悪い」「陸マイラー やめた」といった言葉も、その一例です。

こうした言葉を見ると、「陸マイラーは周囲からよく思われていないのではないか」と感じるかもしれません。しかし、検索候補が表示されていることと、多くの人が実際にそのような評価をしていることは同じではありません。

また、「陸マイラー やめた」と検索する理由も人それぞれです。「思ったほどマイルが貯まらなかった」「ポイント管理が面倒になった」「生活環境が変わった」「別の貯め方に切り替えたい」など、さまざまな事情が考えられます。

検索候補から周囲の評価を推測するよりも、自分にとって陸マイラー活動にどのくらいの価値があるのかを考えることの方が大切です。

筆者自身も陸マイラーを始めるにあたり、さまざまな陸マイラーのブログを読み、どのような考え方や方法でマイルを貯めているのかを調べました。そこで分かったのは、マイルを貯めるという目的は共通していても、使うポイントサイトやクレジットカード、マイルの貯め方、旅行のスタイルは人によって大きく異なるということです。

そのときに感じた共通点や相違点については、「たくさんの陸マイラーのブログを読んで分かった共通点と相違点」で詳しく紹介しています。

あわせて読みたい

陸マイラーは、正規のサービスを組み合わせてマイルを貯める方法

「陸マイラー」は正式な制度名ではなく、飛行機への搭乗だけに頼らず、日常生活やさまざまなサービスを利用してマイルを貯める人を表す一般的な呼び方です。

実際の陸マイラー活動では、航空会社のマイレージプログラム、クレジットカード、共通ポイント、ポイントサイト、各社のキャンペーンなど、企業が正規に提供しているサービスを組み合わせてマイルを貯めていきます。

JALも公式サイトで、飛行機に乗らずにマイルを貯める「陸マイラー」の方法や、各種ポイントをJALマイルへ交換する「ポイ活」を紹介しています。

つまり、陸マイラーだからといって、何か特別な裏技や不正な方法でマイルを貯める必要はありません。それぞれのサービスが定める利用規約やキャンペーン条件を守って利用することが基本です。

JAL公式ウェブサイトのポイ活のページ
JALの公式ウェブサイトのポイ活のページ

利用規約と条件を守ることが大前提

正規に提供されているサービスであっても、どのような使い方をしてもよいという意味ではありません。

  • ポイントサイトのポイント獲得条件を確認してから利用する
  • キャンペーンの対象条件や期間を確認する
  • 各サービスの利用規約で禁止されている方法を使わない
  • クレジットカードは、自分が管理できる範囲で利用する
  • 年会費や支払額など、お金の管理を疎かにしない

こうした基本を守ったうえで、周囲の目を過度に気にするのではなく、自分にとって無理なく続けられる方法かどうかを基準に判断するとよいでしょう。

ポイントやマイレージは、社会に広く定着したサービス

ポイントを貯めて活用する「ポイ活」は、今では多くの人の日常生活に取り入れられています。ポイントやマイレージは、小売店だけでなく、クレジットカード、コード決済、交通、金融など、幅広いサービスで利用されています。

株式会社矢野経済研究所の2025年の調査によると、2024年度の国内ポイントサービス市場規模は、ポイント発行額ベースで約2兆8,125億円と推計されています。さらに、キャッシュレス化の進展やポイントサービスの利用拡大などを背景に、2029年度には約3兆4,000億円まで拡大すると予測されています。

この調査でいうポイントサービス市場には、楽天ポイント、dポイント、Ponta、Vポイントなどの共通ポイントだけでなく、マイレージ、クレジットカードなどの決済で付与されるポイント、ポイントサイト、ポイント交換サービスなども含まれています。

もちろん、市場規模が大きいこと自体が、個々のサービスの利用方法を正当化するものではありません。しかし、ポイントやマイレージを貯めて活用する仕組みそのものは、現在では特別なものではなく、日常生活のさまざまな場面で利用されているサービスの一つといえるでしょう。

陸マイラーであることを周囲に無理に説明する必要はない

陸マイラーであることを、周囲の人に積極的に説明する必要はありません。

旅行やマイルの話を楽しめる相手には話せばよいですし、興味のない人にまで理解してもらおうとする必要もありません。マイルの貯め方や使い方は、旅行のスタイルや家計管理と同じように、人それぞれです。

一方で、家計を共有している家族などには、必要に応じて目的や費用を説明しておくと安心です。特にクレジットカードを新しく作ったり、年会費のかかるサービスを利用したりする場合は、「何のために利用するのか」「どのくらい費用がかかるのか」を共有しておくと、無用な心配や誤解を避けやすくなります。

特典航空券を使うことに引け目を感じる必要はない

貯めたマイルを特典航空券に交換して、エコノミークラスはもちろん、ビジネスクラスやファーストクラスを利用することも、航空会社のマイレージプログラムが正式に用意している特典の一つです。

「現金で航空券を購入したわけではないから」と引け目を感じる必要もなければ、反対に、マイルで利用していることを必要以上に誇示する必要もありません。

特典航空券でも通常の航空券でも、機内や空港で周囲への配慮を忘れずに旅を楽しむことに変わりはありません。貯めたマイルを自分が行きたい旅に使い、その体験を楽しむことこそ、陸マイラー活動の大きな魅力です。

「やめたい」と感じたときは、陸マイラー活動のやり方を見直そう

陸マイラー活動を続けていると、「思ったよりマイルが貯まらない」「ポイント管理が面倒」「情報を追うことに疲れた」と感じることもあるでしょう。

私自身も、ポイントサイトを使い始めた当初から、すべてを効率よく進められたわけではありません。よく分からないまま始めたことで、後から振り返ると「もっとこうしておけばよかった」と思うことや、非効率だったこと、失敗したこともありました。

筆者もポイントサイトで失敗しました。その顛末は、「ポイントサイトを使い始めてみた。後悔,非効率,そして失敗!」で詳しく紹介しています。

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自分だけの陸マイラースタイルを確立する

大切なのは、最初から完璧な方法を選ぶことではありません。実際に始めてみて、自分に合わない方法や負担になっている部分が分かったら、その都度やり方を見直せばよいのです。

高額案件を追いかけるのをやめて日常生活で貯まるポイントを中心にしたり、利用するポイントサイトを一つか二つに絞ったり、クレジットカードの枚数を整理したりするだけでも、負担は大きく減らせます。

所得も、住んでいる場所も、年齢も、人それぞれ異なります。生活環境や旅行の目的が変われば、マイルの貯め方も変わって当然です。定期的に自分のやり方を見直しながら、その時々の生活に合った方法を選んでいきましょう。

陸マイラーの活動では、航空会社やポイントサイト運営会社などの経営戦略によって、マイルやポイントの貯め方、交換方法、条件などが変わることがあります。また、社会環境や自分自身の生活も変化します。陸マイラーを長く続けるためには、必要に応じて新しい情報を確認し、その時々の生活に合った方法へ見直していくことが大切です。

自分自身のペースで無理なく継続することが大切です。楽しみながら、自分だけの陸マイラースタイルを確立していきましょう。

次に読む記事

陸マイラー活動を無理なく続けるための心構えを確認したら、次は「お金の準備編」へ進みましょう。

陸マイラー活動では、クレジットカードの年会費やマイル移行手数料、ポイントサイト案件など、お金に関する判断が必要になります。「お金の準備編」では、マイルを貯めるために家計を崩さないよう、予算や費用対効果、注意すべきリスクを整理します。

陸マイラーの始め方「お金の準備編」

シリーズの現在地を確認する:陸マイラーの始め方|全12記事のロードマップ

陸マイラーを始めるとお金のことを考える機会が増えます。人生を考えるときにお金を切り離すことは非現実的でしょう。お金に対する人間の心理やお金持ちの考え方などを知っておくことは有意義なことだと思います。ベストセラー『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』がおすすめです。

まとめ

陸マイラー活動は、短期間で一気に成果を出すよりも、無理なく続けられる仕組みを作ることが大切です。

  • 陸マイラー活動は長期戦。最初から完璧を目指す必要はありません。
  • 「ファーストクラスでハワイ」ではなく、「国内旅行」など達成可能な目標から始め、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
  • 1マイルの価値を理解し高めていく工夫をすることが、モチベーションを維持する最大の秘訣。
  • 陸マイラー活動では、航空会社やクレジットカード会社、ポイントサイトなどが正規に提供するサービスを、利用規約や条件に従って活用することが基本です。
  • 他人と比べることなく、自信を持って、自分だけのスタイルで楽しみましょう。

次は「お金の準備編」で、年会費・予算・案件利用など、お金に関する不安を整理しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。良い旅を!

本記事は、筆者自身の取材・経験・調査に基づいて執筆していますが、文章構成や表現の一部、およびリサーチの補助に生成AI(ChatGPTなど)を活用しています。最終的な内容の正確性と責任は、国家資格を有する筆者が確認・監修したうえで、公開しています。

  • この記事を書いた人
野兎八兵衛のブログ

野兎八兵衛 のうさぎはちべえ

国家資格「総合旅行業務取扱管理者」と「技術経営修士(専門職)」を持つ「旅行」と「経営」の専門家です。

国内は全47都道府県、海外は約30ヶ国を訪問。西国三十三ヵ所観音巡礼結願。東京メトロ全駅スタンプラリーコンプリート。2022年夏、陸マイラー始めました。

専門知識と実体験に基づき、「安全で確実なマイルの貯め方」を初心者目線で体系的に解説するとともに、「感動が深まる旅」のガイドと戦略的な旅行プランの作り方を紹介しています。

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