総合旅行業務取扱管理者

総合旅行業務取扱管理者試験「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」の対策と勉強法

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野兎八兵衛

野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。総合旅行業務取扱管理者を独学で一発合格しました。総合旅行業務取扱管理者試験の「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」について,受験対策とオススメの勉強法を説明します。

本記事の内容

  • 「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」の配点と対策
  • 「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」のオススメ勉強法

独学で「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」を勉強する際の参考になると思いますよ。

「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」の配点と対策

総合旅行業務取扱管理者試験においては,旅行業約款が20問×4点=80点,運送・宿泊約款が10問×2点=20点,合計100点の配点です。

対策としては,旅行業約款だけで60点を取れるようにしておくと楽になりますので,旅行業約款を中心に勉強しましょう。

旅行業者の立場と旅行者の立場の両方の立場で,具体的なシーンを思い浮かべると理解が進むと思います。オススメです。

教科書は1冊でいいと思います。筆者はユーキャンの速習レッスンを選びました。分かりやすくてオススメです。複数の教科書を読むのではなく,1冊を何度も読むことをオススメします。

「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」のオススメ勉強法

そもそも約款とは

約款とは,そもそもなんでしょうか。

約款とは、事業者(会社)が、顧客などといった不特定多数と同じ契約をする際に用いる、定型的な契約条項のことを指します。不特定多数と大量に契約する場合、定型的な契約条項を定めておくことで、個々に契約内容を定めて作成する手間を省きます。

朝日インタラクティブ https://smbiz.asahi.com/article/14875106#:~:text=%E7%B4%84%E6%AC%BE%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%80%85%EF%BC%88%E4%BC%9A%E7%A4%BE%EF%BC%89%E3%81%8C%E3%80%81%E9%A1%A7%E5%AE%A2,%E3%81%99%E3%82%8B%E6%89%8B%E9%96%93%E3%82%92%E7%9C%81%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

旅行会社,バス会社,宿泊施設などは,不特定多数の人が利用するサービスですので,利用者といちいち個別に契約書を締結するのは非常に非効率ですね。利用者側としても,バスに乗る度に,ホテルに泊まる度に,契約書を交わすのは面倒です。

そこで定型的な契約条項を標準約款として定めておくことで,サービス提供者と利用者の双方の利便性を高めると共に,リスクを低減することが可能となります。

標準旅行業約款のオススメ勉強法

標準旅行業約款は,国土交通大臣名で発行されています。ざっとでいいので原文に目を通しておくといいと思います。

標準旅行業約款は「募集型企画旅行契約の部」と「受注型企画旅行契約の部」に分かれていて,総則,契約の締結,契約の変更,契約の解除,団体・グループ契約,旅程管理,責任,営業保証金,弁済業務保証金の8つの章および別表で構成されています。全体の構成を頭に置いて,この8つの章ごとに覚えていくといいでしょう。

自宅/ホテルと空港を結ぶ次世代空港送迎サービスであるスマートシャトルを運営する株式会社NearMeという会社があります。スマートシャトルは、ホテル/自宅と空港をドアツードアでつなぐシャトルサービスです。知人・友人におすすめしたいビジネスパーソンが選ぶ国内 No. 1 空港送迎サービスで,オススメです。

このスマートシャトルを運営している株式会社NearMeは,「東京都知事登録旅行業第2- 7716号」で第2種旅行業です。旅行業約款は,国土交通省が発行している標準旅行業約款を採用しています。標準旅行業約款をそのまま採用している会社が多いようです。

株式会社NearMeの標識
株式会社NearMeの標識
(出典:株式会社NearMeのサイト https://corp.nearme.jp/license)

運送約款のオススメ勉強法

運送約款では,国際運送約款,国内旅客運送約款,一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款,フェリー標準運送約款が対象となります。

オススメの勉強法は,実際の運送会社を調査してその内容を理解することです。

そのうえで,各約款に定められている「○日」「○年」「○人」「○個」「○歳」「○円」「○kg」など具体的な数値をきちんと覚えることが重要です。

ざっとでいいので,日本航空株式会社(JAL)の国際運送約款全日本空輸株式会社(ANA)の国際運送約款,および,日本航空・ジェイエア・日本エアコミューター・北海道エアシステム・日本トランスオーシャン航空共通国内旅客運送約款全日本空輸株式会社及びANAウイングス株式会社の国内旅客運送約款に,目を通しておくことをオススメします。

一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款は,国土交通省から発行されています。ざっとでいいので,原文に目を通しておくとよいでしょう。

フェリー標準運送約款は,国土交通省から発行されています。

宿泊約款のオススメ勉強法

宿泊約款では,モデル宿泊約款が対象となります。

モデル宿泊約款は,国土交通省から発行されています。いちど,原文に目を通しておくと良いと思います。どのような項目が定められているか確認しておきましょう。

具体的な宿泊施設の宿泊約款を調査するとモデル宿泊約款からアレンジしている箇所が分かってくると思います。オススメです。

例えば,日本を代表する高級ホテルである帝国ホテル東京の宿泊約款をみてみましょう。「別表第1の宿泊料金等の算定方法」を抜き出しました。

帝国ホテル東京の宿泊約款
帝国ホテル東京の宿泊約款
(出典:帝国ホテルのサイト https://www.imperialhotel.co.jp/j/terms/)

次は,ビジネスホテルチェーンの東横インの宿泊約款です。同じく「別表第1:宿泊料金等の内訳」です。

東横INNの宿泊約款
東横INNの宿泊約款
(出典:東横INNのサイト https://www.toyoko-inn.com/sp/search/reserve/stipulation/JPN?lcl_id=ja&htl_code=00130)

もう一つ,石川県和倉温泉の高級旅館の加賀屋の宿泊約款です。同じく「別表第1 宿泊料金の算定方法」です。

加賀屋の宿泊約款
加賀屋の宿泊約款
(出典:加賀屋のサイト https://www.kagaya.co.jp/fyi/yakkan.php)

帝国ホテル東京,東横イン,加賀屋と並べてみると,宿泊料金の算定方法だけでも,サービス料,宿泊税,入湯税など違いがあることが分かりますね。そのほかの条項や別表についても,違いを調べてみると面白いですよ。宿泊約款の基本型は同じでも,宿泊施設によって特徴があることが分かります。

このように実際の宿泊施設の宿泊約款を調べることで,宿泊約款の理解が進むと思います。

約款に対する理解が得られたら,問題集で記憶の定着を図りましょう。

筆者は,教科書とは異なる出版社である大原の標準トレーニング問題集を使いました。解けない問題は3回繰り返しました。

「旅行業務取扱管理者試験 標準トレーニング問題集 2旅行業法・約款」オススメです。

最良の勉強法は実際に旅に出ることですが,全国をくまなく回るには時間もお金もかかります。可能な範囲で各地を回ってみましょう。

まとめ

  • 約款に定められている「○日」「○年」「○人」「○個」「○歳」「○円」「○kg」などをきちんと覚えることが重要
  • 身近な輸送機関やホテルなどの約款を調べることで,理解を深め記憶をサポートしよう。

自分が旅するつもりで約款をみれば,具体的なケースでどのような契約条項が適用されるのか分かると思います。旅行業者としてはもちろん,旅行者としても知っておいて損はないと思います。

総合旅行業務取扱管理者試験に独学で一発合格した野兎八兵衛が,総合旅行業務取扱管理者試験のうち「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」について,受験対策を解説し,オススメの勉強法をご紹介しました。

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受験者の皆さまのご健闘を祈ります。

最後までご覧いただき,ありがとうございました。良い旅を!

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