
笠間稲荷神社に行ってみたいけど、見どころは何だろう?
笠間稲荷神社まで行くのなら、栗、菊、陶器など周辺の観光地も合わせてまわってみたいけど、どのように旅行プランを作ればいいのか分からない。


野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。国家資格「総合旅行業務取扱管理者」を持つ旅行のプロが、笠間稲荷神社とその周辺の見どころを案内し、笠間稲荷神社を含めた旅行プランの作り方を説明します。
この記事で「笠間稲荷神社」の旅が分かる
- 茨城県笠間市にある「笠間稲荷神社」は、日本三大稲荷の一つに数えられ、年間350万人が訪れる由緒ある神社です 。春の藤や秋の菊まつりが特に有名で、多くの参拝者で賑わいます 。
- 笠間稲荷神社の見どころを巡る、初めての方でも安心の王道モデルコースを案内します。
- 旅の感動が深まる、樹齢400年の藤 、日本最古の菊まつり 、近代建築の巨匠・伊東忠太が設計した瑞鳳閣など、笠間稲荷神社の魅力を詳しく説明しています。知ってから訪れると、より深く楽しむことができます。
- 笠間稲荷神社へのアクセス方法 や、名物のいなり寿司や栗を活かしたご当地グルメ、宿泊地の賢い予約術など、旅の計画に欠かせない実用情報を網羅しています。
- 笠間芸術の森公園でのアート鑑賞 や、隣接する益子焼の産地・益子と組み合わせた「かさましこルート」 など周辺エリアまで満喫できる、具体的な旅行プラン例をプロが提案します。あなただけの旅行プランを作れるようになります。
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笠間稲荷神社の魅力と基本情報
笠間稲荷神社の魅力
歴史と格式、そして多岐にわたるご利益
笠間稲荷神社は、日本三大稲荷の一つです。孝徳天皇の御代である651年(白雉2年)に創建された伝えられるこの神社は、代々の領主や地域の人々から厚く崇敬されてきました。
ご祭神の宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、古くから商売繁盛や五穀豊穣の神様として信仰されています。また、衣食住の守護神としても知られ、家内安全や厄除け、開運招福など、多岐にわたるご利益を求めて全国から多くの参拝者が訪れます。
歴史のある祭りと自然が織りなす美しい彩り
笠間稲荷神社は、季節ごとに異なる美しい姿を見せてくれることでも知られています。
境内には、茨城県の天然記念物に指定されている樹齢400年を超える2本の藤の木があります。毎年4月下旬から5月上旬にかけて、見事な藤の花が咲き誇り、幻想的な風景を作り出します。
毎年10月中旬から11月下旬にかけて開催される「笠間の菊まつり」は、日本で最も長い歴史を持つ菊花展です。境内は色とりどりの菊で埋め尽くされ、多くの観光客を魅了します。
伝統工芸と絶品グルメを楽しむ門前町
笠間稲荷神社の門前町は、参拝だけでなく、散策やグルメも楽しめます。
伝統工芸品である笠間焼の窯元やギャラリーが数多く点在しています。参拝の前後には、お気に入りの陶器を探してショッピングを楽しんだり、カフェで笠間焼の器を使った料理やスイーツを味わうことができます。
参道沿いには、笠間ならではのグルメが満載です。個性豊かないなり寿司や、秋の味覚として人気の焼き栗、芋スイーツなど、食べ歩きを楽しむのも良いでしょう。
笠間稲荷神社の基本情報
笠間稲荷神社は、茨城県笠間市だけではなく、東京日本橋に東京別社があります。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 宗教法人笠間稲荷神社 |
郵便番号 | 309-1611 |
住所 | 茨城県笠間市笠間1番地 |
電話番号 | 0296-73-0001 |
メールアドレス | infro@kasama.or.jp |
駐車場 | 有(無料、時期により有料) |
最寄駅 | JR水戸線「笠間」駅 |
公式サイト | 笠間稲荷神社 |
モデルコースと見どころ深掘りガイド
これだけは押さえたい!笠間稲荷神社と門前町 王道モデルコース(所要時間:約2時間~3時間程度)
- 大鳥居 → 手水舎 → 楼門 → 拝殿 → 藤棚 → 笠間稲荷美術館 → 瑞鳳閣
- 門前通り散策(笹目宗兵衛商店、かさま歴史交流館井筒屋、食べ歩きなど)
見どころを深掘り解説:笠間稲荷神社の歴史とご利益を満喫
大鳥居から手水舎、楼門、拝殿
笠間稲荷神社の大鳥居から参道を進むと、右手に手水舎があり、楼門をくぐると正面に拝殿があります。

天然記念物の藤棚
拝殿に向かって右手には、約200平方メートルの藤棚があります。藤樹は「大藤」と「八重の藤」の2株で、樹齢は400年に及びます。大藤は花房が最長で1.5mにもなります。八重藤は葡萄の実のような房を付ける珍しい品種で、1967年(昭和42年)には県の天然記念物に指定されました。4月下旬〜5月中旬に見頃を迎えます。

静寂に佇む美の殿堂「笠間稲荷美術館」
笠間稲荷神社の荘厳な本殿を参拝し、その裏手に広がる静かな杜へ足を進めると、凛とした空気に包まれた美しい建物が現れます。1981年(昭和56年)に開館した「笠間稲荷美術館」です。奈良・正倉院を模して造られたという高床式の建物は、神社の賑わいとは対照的に、訪れる人を穏やかで知的な空間へと誘います。
の美術館のコレクションの中心となっているのが、日本の陶芸史に名を刻む「中世六古窯(ろっこよう)」の作品群です。笠間焼のルーツとも言われる信楽焼をはじめ、備前、丹波、越前、瀬戸、常滑で焼かれた古陶器の数々は、どれも力強さと土の温もりにあふれています。一つひとつの作品と向き合う時間は、日本のものづくりの原点に触れる貴重な体験となるでしょう。
展示は陶器だけにとどまりません。館内には、神社に伝わる神宝や江戸時代以降に奉納された絵馬、さらに歴代藩主や崇敬者から寄進された書画、武具、工芸品など、多彩な至宝が並びます。これらの品々は、笠間稲荷神社への篤い信仰心がいかに豊かな文化を育んできたかを静かに物語っています。

出典:観光いばらきの英語サイト https://visit.ibarakiguide.jp/en/sightseeing/41693/
瑞鳳閣(ずいほうかく) ― 伊東忠太 建築の傑作
笠間稲荷神社の境内でひときわ目を引く重厚で美しい建物が、国の登録有形文化財にも指定されている「瑞鳳閣(ずいほうかく)」です。
瑞鳳閣は1915年(大正4年)、大正天皇の御即位を記念する事業として建設が始まり、1917年(大正6年)に完成しました。当初は現在の拝殿東側・藤棚付近に建てられ、「稲荷図書館」として広く地域の人々に親しまれていました。
設計を手がけたのは、近代日本を代表する建築家であり、建築界で初めて文化勲章を受章した伊東忠太(いとう ちゅうた)と、彼と共に設計に携わった金子清吉です。山形県米沢市出身の伊東忠太は、日本の伝統美に独自の感性を融合させた作風で知られ、明治神宮や築地本願寺など、歴史に残る数々の名建築を生み出しました。
図書館としての役目を終えた後は、1995年(平成7年)に資料保管庫として現在の場所へ移築され、新たな役割を担うことになりました。この移築の際、屋根の頂を飾る宝珠は「瑞鳳閣」の名にふさわしく鳳凰の飾りに改められ、現在の優美な姿が完成したのです。建物の名に込められた「鳳」の字が、現実の意匠として結実した瞬間といえるでしょう。
瑞鳳閣は通常内部非公開ですが、2階には笠間市出身の日本画家・木村武山による壮麗な「鶴の天井画」が秘められています。外から建物を眺めれば、伊東忠太 建築ならではの幻獣や動物の彫刻も見つけることができ、建築家の遊び心を感じられます。
この伊東忠太が創り出した建築美をさらに巡る旅はいかがでしょうか。当ブログでは、彼が手がけたもう一つの傑作、新潟県の「彌彦神社」も詳しく紹介しています。弥彦山の森厳な空気に包まれた社殿は、笠間の瑞鳳閣とはまた異なる感動を与えてくれます。当ブログの「新潟・弥彦山の旅のガイドとプラン」を、是非、合わせて一読ください。
参拝後に楽しむ!門前通り「食べ歩きグルメ&観光」
笠間稲荷神社での厳かな参拝を終えたら、次のお楽しみは神社の目の前に東西に広がる「門前通り」の散策です。歴史ある名店から最新の食べ歩きグルメ、アートスポットまで、笠間の魅力が凝縮されたこの通りで、ここでしか味わえない逸品を探しに出かけましょう!
まずは、大鳥居の正面に蔵を構える「笹目宗兵衛商店」。笠間稲荷神社の御神酒に指定されている銘酒「松緑」を醸しており、歴史を感じる酒蔵では試飲も可能です(※ お車等を運転される方の飲酒は法律で禁じられています。)。旅の記念にぜひ一本どうぞ。
次に、笠間のソウルフード「いなり寿司」。お店ごとに味付けや具材が異なり、くるみや蕎麦が入った変わり種も楽しめます。数軒のお店を巡って、食べ比べをするのがおすすめです。
さらに、日本有数の栗の産地である笠間ならではの「栗スイーツ」も外せません。秋には香ばしい「焼き栗」が食欲をそそり、季節を問わず絶品の「モンブラン」や「栗ソフトクリーム」が味わえるカフェも人気です。笠間焼の器で提供されるお店でひと休みすれば、焼き物の里ならではの風情も満喫できます。
散策中の小腹満たしには、老舗米店「鍋屋」が手がける「幸せだんご」がぴったり。もちもちとした食感と素朴な甘さが特徴で、地元の米屋ならではのこだわりが詰まっています。
お腹が満たされたら、次は笠間の歴史と文化に触れる散策に出かけましょう。
門前通りを東へ進むと、突き当たりに風情ある木造三階建の「かさま歴史交流館 井筒屋」が見えてきます。江戸時代後期天保年間(1830~43)に創業した旅館・井筒屋は、火事のため1880年(明治13年)に木造三階建の建物に建て替えられました。結婚式場、大浴場、大小の広間などを備えた井筒屋は、長年に亘って笠間のシンボルとして市民に愛されてきました。しかしながら、2011年(平成23年)の東日本大震災で大きな被害を受け、約180年続いた井筒屋は18代で廃業することとなりました。現在は、歴史展示室を備えた旅の拠点となっています。まずはここで散策マップを手に入れると良いでしょう。

井筒屋の脇から坂道を少し上ると、緑に囲まれた「笠間日動美術館」へ。1972年(昭和47年)に開館したこの美術館は、国内外の著名画家が愛用した「画家のパレットコレクション」というユニークな展示で知られ、穏やかなアート体験を楽しめます。
美術館からさらに100mほど足を延ばすと、坂東三十三観音霊場の第二十三番札所であり、近年は公式キャラクター「アマビエちゃん」でも注目を集める「佐白山 正福寺」に到着します。
散策の締めくくりには、大鳥居まで戻って通りを西へ。高樹町の交差点の角に、神社の長い歴史を物語る「鐘楼」が静かに佇んでいます。こちらも忘れずに訪れたい歴史的建造物です。
歴史、グルメ、アートがぎゅっと詰まった笠間稲荷神社の門前通り。ぜひこの記事を片手に、あなただけのお気に入りの笠間を見つける散策を楽しんでみてください。

ただ見るだけでは終わらない、旅の深層ガイド
日本三大稲荷のひとつ
笠間稲荷神社は、創建は651年(白雉2年)と伝えられ、御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。宇迦之御魂神は、日本神話に登場する女神で、食物の神さま、農業の神さまとして崇敬されています。時代の変遷に伴い、農業だけではなく、工業や商業など産業振興の神として、お稲荷さんと呼ばれ親しまれており、全国の稲荷神社に祀られています。
笠間稲荷神社は、日本三大稲荷の一つとして知られており、年間参拝者数は350万人を数えます。日本三大稲荷については、稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社(京都府京都市)は別格として、残りの2つについては諸説あるようです。笠間稲荷神社だけでなく、豊川稲荷(愛知県豊川市)、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)、最上稲荷(岡山市)などの名前が挙がっています。
笠間の菊まつり
発祥は明治時代。日本最古たる所以
笠間の菊まつりが「日本で最も古い菊の祭典」と言われるのには、明確な歴史的背景があります。その始まりは1908年(明治41年)。日露戦争からの帰還兵の慰霊と、地域の産業振興を目的として、当時の笠間稲荷神社の宮司であった塙嘉一郎が神社に農園部を設立し、菊の栽培を奨励したのが起源です。 単なる鑑賞会ではなく、国の安寧と地域の発展を願うという、神社の祈りと深く結びついた形で始まったからこそ、110年以上にわたり一度も途絶えることなく続く、格式高い祭典となりました。
1913年(大正2年)からは全国菊花品評会が、1948年(昭和23年)からは菊人形展が、それぞれ開催されるようになりました。
近年は、「笠間の菊まつり」として10月中旬から11月末にかけて開催され、笠間稲荷神社を中心に笠間市内各地でも菊が飾られ、街中が菊であふれる、期間中には約80万人が訪れる大きなイベントに発展しました。
見どころは「菊人形」。テーマを知ると何倍も面白い
菊まつりの華といえば、何といっても「菊人形」です。これは、菊の花や葉を巧みに組み合わせて衣装に見立て、人形に着せ付けたもの。笠間の菊まつりでは、毎年NHKの大河ドラマをテーマに、その年の登場人物や名場面が菊人形で再現されます。 訪れる前にその年の大河ドラマのあらすじを少し知っておくだけで、「あのシーンだ!」という発見があり、鑑賞の深みが全く異なります。物語の登場人物たちの気迫や感情が、職人の手によって一輪一輪の菊に込められているのを感じ取れるでしょう。

笠間と忠臣蔵との意外な繋がり
笠間と聞くと「笠間稲荷神社」や「栗」を思い浮かべる方が多いですが、実は、あの有名な「忠臣蔵」のルーツとも言える深い縁で結ばれています。市内には、今もその歴史を物語るスポットが静かに残されています。
忠臣蔵の悲劇の中心人物、浅野内匠頭(長矩)が藩主だった播州赤穂藩。その浅野家は、1645年に赤穂へ移るまで、5万3千石の笠間藩主でした。つまり、浅野内匠頭の祖父・長直の代まで、笠間が浅野家の本拠地だったのです。このため、浅野一族と笠間には強い繋がりがありました。
赤穂浪士を率いた筆頭家老・大石内蔵助。彼の父の代まで、大石家も笠間藩の家老職として浅野家に仕えていました。内蔵助自身は赤穂で生まれ育ちましたが、その忠義の精神の源流は、笠間の地で育まれたと言えるでしょう。
この歴史を今に伝えるのが、笠間日動美術館のすぐそばにある大石邸跡です。ここは、大石家の屋敷跡があった場所と伝えられ、敷地内には凛々しい大石内蔵助の銅像が建てられています。美術館のアート鑑賞とあわせて、忠臣蔵の歴史に思いを馳せることができる貴重なスポットです。
笠間は、忠臣蔵の華々しい討ち入りの舞台ではありません。しかし、物語の主要人物たちが生まれ育った「故郷」であり、その忠義の物語が始まる原点となった場所です。笠間を訪れた際には、ぜひこの歴史の側面に触れてみてください。
さらに忠臣蔵の物語をたどるなら、討ち入り後の舞台となった播州赤穂も欠かせません。塩の街として栄え、赤穂浪士ゆかりの史跡が残る赤穂の魅力については、当ブログの「姫路城を訪ねる旅のガイドとプラン」の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
笠間稲荷神社を120%楽しむ旅行プラン2選
プラン作成の考え方
笠間稲荷神社だけであれば1時間もあれば十分ですが、門前通りをぶらぶら散策するのであれば2時間は見ておきましょう。陶器店、道の駅、美術館などを訪れるのであれば、その時間を加える必要があります。
東京近辺から日帰りで旅することが可能ですが、じっくり時間をかけて楽しみたい場合は宿泊も可能です。
プラン例①:笠間満喫ルート
笠間稲荷神社や門前通りをぶらぶらし、笠間市内を巡るコースです。公共交通機関の場合は、友部駅から、道の駅かさま、工芸の丘、日動美術館、笠間稲荷神社、笠間駅、春風萬里荘、やきもの通り、などを一周し友部駅に戻るかさま観光周遊バスが便利です。
道の駅かさまは、2021年(令和3年)にオープンした道の駅です。多目的広場を挟んで、右側にJAの直売所「みどりの風」が、左側にフードコートがあります。フードコートには、栗専門店「楽栗 La Kuri」が入っています。一番人気は「楽栗 La Kuri」のモンブラン・楽栗filo(フィーロ)です。以前は整理券が配られるほどでしたが、栗のシーズン中を除き、現在は生産量を増やし順次販売しています。売り切れるときもあるようですので、早めに訪問した方がいいかもしれません。筆者が訪問したときは、売り切れで食べられませんでした。

笠間には、陶芸関係の施設もたくさんあります。笠間稲荷神社から南東に約2kmのところに笠間芸術の森公園があり、公園内には、笠間工芸の丘、茨城県陶芸美術館、茨城県立笠間陶芸大学校などがあります。公園の西側を南北に走る通りは、ギャラリーロードと呼ばれ、陶器販売店やそば屋などが集まっています。笠間芸術の森公園で陶炎祭(笠間のひまつり)が開催され大変賑わいます。
JR東日本の大人の休日倶楽部のテレビコマーシャル「笠間の小さな秋篇」のロケ地のひとつであるギャラリー・門もギャラリーロード沿いにあります。まったくの偶然ですが、筆者が笠間の陶器販売店を巡ったときにコーヒーカップを買ったのがギャラリー・門でした。多くの陶器販売店がありますので、お好みの陶器を見つけてみるのも楽しいですよ。
笠間稲荷神社の南約3kmには、春風萬里荘があります。春風萬里荘は、北大路魯山人の旧邸を鎌倉から移築し開設されました。笠間日動美術館の分館です。
プラン例②:笠間・益子やきものを巡る「かさましこ」ルート
茨城県笠間市と栃木県益子町は隣接しており、兄・笠間、弟・益子の兄弟産地として、かさましこと呼ばれ、日本遺産に指定されています。
益子の焼き物街の中心は、益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子、益子焼窯元共版センターまで、笠間稲荷神社から約21km、真岡鐵道の益子駅から約1.6kmです。
笠間と益子を結ぶバスは、茨城交通が、東京の秋葉原から笠間稲荷神社などを経由して益子駅まで行く長距離バス・関東やきものライナー号を運行しています。
鉄道では、東北本線/東北新幹線の小山駅から水戸線に乗って下館駅で真岡鐵道に乗り換えて益子駅に着きます。下館駅には、つくばエクスプレスの守谷駅から関東鉄道常総線に乗り換えて向かう方法もあります。下館駅から益子駅まで約45分です。
自動車では、東北自動車道・栃木都賀ジャンクションから北関東自動車道の真岡インターチェンジか、常磐自動車道・友部ジャンクションから北関東自動車道・桜川筑西インターチェンジで、降りて益子に向かいます。真岡インターチェンジから約14km、桜川筑西インターチェンジから約13kmです。
道路、鉄道ともに、アクセスを工夫することでいろいろなルートが可能となるので、変化のある旅が楽しめます。
【旅をアップグレードする秘訣】ワンランク上の旅を実現する1枚
今回ご紹介したような旅行プランを、より快適で上質なものにするための『秘訣』として、私が旅行のプロの視点から厳選した一枚のカードをご紹介します。それが「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」です。
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- コンシェルジュ・サービス:プラチナ会員専用のコールセンターのスタッフに、旅行やレストラン予約手配依頼だけではなく、様々な困りごとの相談も可能です。
- その他多数の特典: 2名以上の利用で1名分のコース料理が無料になるレストラン優待や、充実した旅行保険も付帯します 。
このカードは、その価値の高さからポイントサイト等に広告が出ることは稀で、既存会員からの紹介で入会するのが最もお得な方法です 。
カード会社の規約上、ブログに直接紹介用URLを掲載することが禁じられています 。そのため、ご興味のある方は、以下のバナーをクリックすると表示される専用フォームからご連絡いただければ、すぐに紹介用URLをメールでお送りします。
もちろん、お申し込みされる方の個人情報が私に伝わることは一切ありませんので、ご安心の上、お気軽にご連絡ください 。
旅の準備:アクセス・宿泊・食事 実用ガイド
笠間稲荷神社へのアクセス
笠間稲荷神社は、茨城県笠間市に位置しています。
自動車でのアクセス
笠間稲荷神社は、北関東自動車道・友部インターチェンジから約6kmです。東京外かく環状道路・三郷ジャンクションから友部インターチェンジまでは約82kmです。
レンタカーは、水戸駅で借りるのがいいと思います。エアトリで、水戸駅で借りられるレンタカーの格安料金を比較し予約できます。
笠間稲荷神社には、境内駐車場(無料、25台、大型車不可)があります。神社の東側徒歩5分ほどの笠間日動美術館の隣に地蔵前駐車場(普通車90台、大型車可)があります。地蔵前駐車場は無料ですが、時期により有料となります。11月2日~4日は利用できません。
鉄道でのアクセス
JR水戸線の笠間駅が最寄り駅です。笠間駅から笠間稲荷神社までは約1.6kmです。
品川駅、東京駅、上野駅から、水戸駅、いわき駅、仙台駅行きの常磐線の特急ひたち、特急ときわで、友部駅で水戸線に乗り換えて、2駅で笠間駅です。東京駅から友部駅まで約1時間10分、友部駅から笠間駅まで約8分です。
友部駅や水戸駅を発着する特急のチケットは、JR6社全国対応!新幹線・特急のチケット手配♪【NAVITIME Travel】で、駅の窓口や自販機で並ばずに購入し、自宅や職場まで届けてくれます。近くにみどりの窓口があるJRの駅がない人にも便利なサービスです。
友部駅着の下り特急列車の到着に合わせて、友部駅始発で、笠間工芸の丘、笠間日動美術館、笠間稲荷神、春風萬里荘、道の駅かさまなどの笠間の主要観光施設を巡り友部駅へ戻るかさま観光周遊バスがあります。
長距離バスでのアクセス
笠間稲荷神社までは、茨城交通が東京の秋葉原から益子駅行きの長距離バス・関東やきものライナー号を運行しています。道の駅かさま、やきもの通り、笠間駅前、笠間稲荷神社入口に停まります。笠間稲荷神社入口までの所要時間は約1時間48分です。
飛行機でのアクセス
最も近い空港は茨城空港です。スカイマークが、茨城と、札幌、神戸、福岡、那覇とを結んでいます。ANAもJALも就航していません。茨城空港からは、連絡バスで、水戸駅か石岡駅に出ることになります。
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おすすめの宿泊エリア
笠間稲荷神社は、東京から日帰りで訪問できますが、笠間やその周辺をゆったり巡る場合は、宿泊も検討しましょう。笠間市内にも宿泊施設はあります。水戸であれば選択肢は広がります。
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これを食べたい!ご当地グルメ情報
笠間には、栗や蕎麦など美味しい食べ物がたくさんあります。笠間稲荷神社の門前通りで食べ歩きを楽しみましょう。
お稲荷さんといえばいなり寿司が有名ですが、笠間のいなり寿司は、定番の白ごまだけでなく、そば、くるみ、舞茸など様々な素材を油揚げで包んだ独特のいなり寿司です。門前通りでは、つたや、つの国や、きむらや、二ツ木、柏屋などで食べられます。店によって特長がありますので、食べ比べもおもしろいでしょう。
笠間の米屋・鍋屋は、本店はかさま歴史交流館井筒屋の前の道を北に約280mのところにありますが、門前通りに昭和レトロなかさまカフェを開いています。焼き栗やくりだんごが楽しめます。鍋屋は、かさまカフェの少し東に、芋好きの芋好きによる芋好きのためのお店も設けています。かさまの焼き芋を使ったスイーツやスナックなどが揃えております。
笠間の八百屋・岡井商店は、門前通りの笠間稲荷神社の大鳥居に近い場所にある古民家の一階にあり、二階が八百屋カフェOkaiというカフェになっています。安全でおいしい野菜を提供したいという岡井商店が営むカフェですので、野菜や果物を活かしたメニューを提供しています。
岡井商店の隣には、庭カフェKULAがあります。酒蔵の土蔵をリノベーションした和モダンなカフェです。歩き疲れたら一休みするのもいいと思います。
他にも、門前通りやその近辺には、メンチカツの湊屋売店、くるみ饅頭の吉田屋青果、御菓子処・松島など、迷ってしまうくらいいろいろなお店があります。
おすすめのガイドブック
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もし、旅先の歴史や文化をもっと深く理解したり、自分だけの完璧な旅行プランを立てることに喜びを感じるなら、国家資格「総合旅行業務取扱管理者」に挑戦してみるのもおすすめです。
旅行業界で働く人向けの「専門家向けの難しい試験では?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。筆者自身も、約3ヶ月の独学で一発合格しました。この資格の勉強を通して、法律や地理、実務知識が身につき、旅行者としても物事を多角的に見られるようになります。旅に役立つ知識も得られますよ。
以下の記事で、具体的な勉強法や合格のコツを詳しく解説しています。あなたの「好き」を「専門知識」に変えて、次の旅をもっと豊かなものにしませんか?
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まとめ:笠間稲荷神社で最高の思い出を作ろう
- 日本三大稲荷のひとつに数えられる笠間稲荷神社は、春に咲き誇る樹齢400年の藤や、秋を彩る日本最古の菊まつりなど、季節ごとに美しい表情で私たちを迎えてくれます。
- 笠間稲荷神社にある、近代建築の傑作「瑞鳳閣」や、日本の陶芸史に触れられる「笠間稲荷美術館」でアートと歴史に触れるのもおすすめです。
- 参拝の後は、名物のいなり寿司や栗スイーツを味わえる門前通りを散策しましょう。
- 陶芸好きなら、お隣の益子町とあわせて焼き物の里を巡る「かさましこ」ルートで、お気に入りの器を探す旅も楽しめます。
- この記事を手に、都心からもアクセスしやすい笠間で、歴史、グルメ、アートが詰まったあなただけの素敵な旅を計画してみてください。
旅する際には、最新の情報を確認しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。良い旅を!