
日本に二つしかない五稜郭の龍岡城に行ってみたいけど、見どころは何だろう?
龍岡城五稜郭まで行くのなら、周辺の観光地も合わせてまわってみたいけど、どのように旅行プランを作ればいいのか分からない。

野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。国家資格「総合旅行業務取扱管理者」を持つ旅行のプロが、龍岡城五稜郭とその周辺の見どころを案内し、龍岡城五稜郭を含めた旅行プランの作り方を説明します。
この記事で「龍岡城五稜郭」の旅が分かる
- 長野県佐久市にある「龍岡城五稜郭」は、函館と並び、日本に二つしか存在しない極めて貴重な星形の城郭です。幕末の動乱期に築かれた西洋式の稜堡城郭で、その独特な形と歴史的背景は訪れる人を魅了します。
- 現存する築城時の建築物「御台所」や城郭と共存した全国でも珍しい旧・佐久市立田口小学校など、龍岡城五稜郭の見どころを巡る、初めての方でも安心の王道モデルコースを案内します。
- 旅の感動が深まる、「なぜ佐久に星形の城が築かれたのか」「築城主・松平乗謨の先進性」など、龍岡城が持つ深い歴史の物語を詳しく説明しています。知ってから訪れると、感動が何倍にもなるはずです。
- 龍岡城五稜郭へのアクセス方法や、佐久鯉などのご当地グルメ、おすすめの宿泊エリアまで、旅の計画に欠かせない実用情報を網羅しています。
- さらに、軽井沢や小諸城址など周辺エリアまで満喫できる、具体的な旅行プラン例をプロが3つ提案します。この記事を読めば、あなただけの特別な休日を計画できるようになります。
幕末の夢とロマンが眠る、もう一つの五稜郭へ――日本で最もユニークな城跡の一つを訪ねてみませんか?
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龍岡城五稜郭の魅力と基本情報
龍岡城五稜郭の魅力
日本に二つしかない「星形城郭」
龍岡城五稜郭は、長野県佐久市に残る「日本に二つしかない星形城郭(稜堡式城郭)」のひとつです。もう一方は北海道の函館五稜郭であり、この2城だけが国内で西洋式の星形設計を取り入れた大変貴重な城跡となっています。星形の城郭はヨーロッパで発達した築城方式で、日本ではほとんど例がなく、幕末の動乱期に建てられた龍岡城は、西洋化の波を象徴する歴史的スポットです。堀と土塁が描く五角形のフォルムは美しく、ここでしか見られない独特の景観を楽しむことができます。
大砲による攻撃を想定して死角を減らす合理的な設計は、当時の日本における築城思想の大きな転換点でした。函館の五稜郭に比べると規模は小さいですが、観光地化されすぎていないため、落ち着いた雰囲気の中で静かに散策を楽しめるのも特徴です。堀沿いを歩けば、日本の伝統的な城郭とはまったく異なる設計思想を肌で感じることができ、歴史好きはもちろん、建築やデザインに関心のある方にもおすすめの訪問地です。
展望台から眺める星形の堀と石垣
龍岡城五稜郭を上から見るなら「龍岡城五稜郭展望台」にも行ってみましょう。地上を歩くだけでは分かりにくい星形城郭の全体像も、この展望台からなら一望することができます。堀と土塁が描く五角形の輪郭を上から見下ろせば、龍岡城ならではの独特な設計思想を実感できるでしょう。ただし、徒歩で登山する場合も車で行く場合も、相応の準備が必要となりますので、注意しましょう。
展望台からの眺めは季節ごとに表情を変えます。春には桜が星形を縁取るように咲き誇り、夏は鮮やかな新緑が広がります。秋は紅葉が色づき、冬には雪化粧をまとった幻想的な風景が訪れる人を魅了します。どの季節に訪れても、写真に収めたくなる美しい光景に出会えるのが大きな魅力です。
春の絶景!お堀を彩る「桜の名所」
龍岡城五稜郭は、星形の城郭としての歴史的価値に加え、春には佐久地域屈指の桜の名所として多くの花見客を魅了します。例年4月中旬頃が見頃で、堀に沿って植えられた約100本のソメイヨシノが一斉に咲き誇り、無骨な石垣や土塁を柔らかく彩ります。
日中は、堀の水面に映る桜並木や、桜のトンネルのように続く散策路が訪れる人を楽しませてくれます。特に星形の堀と桜が織りなす景観は、写真に収めたくなる美しさ。春の旅行先として人気を集める理由がここにあります。
さらに夜にはライトアップが行われ、昼間とは一変して幻想的な雰囲気に。城郭のシルエットと満開の夜桜が織りなす光景は、訪れた人の心に深く刻まれる感動的な絶景です。歴史と自然が融合した龍岡城五稜郭の春景色は、一度は訪れる価値があります。
龍岡城五稜郭の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 龍岡城五稜郭 |
| 住所 | 長野県佐久市田口3000ほか |
| 電話番号 | 0267-63-5321 (佐久市 社会教育部 文化振興課 文化財事務所) |
| 入城料 | 無料 |
| 駐車場 | 有(無料) |
| 最寄駅 | JR小海線「臼田駅」「龍岡城駅」約1.6km(徒歩約20分) |
モデルコースと見どころ深掘りガイド
これだけは押さえたい! 龍岡城五稜郭の王道モデルコース(所要時間:約60分~90分)
- 五稜郭であいの館:まずは情報収集!
- 大手門:城郭散策のスタート地点
- 御台所:築城時の建築物が現存する貴重な遺構
- 旧・佐久市立田口小学校:城郭と共存した全国でも珍しい風景
- 低い土塁と狭い堀:コンパクトな五稜郭ならではの特徴を実感
- 五稜郭展望台:星形を一望できる絶景ポイント(オプション)
見どころを深掘り解説
五稜郭であいの館:まずは情報収集!
龍岡城五稜郭の散策は、城跡に隣接するガイダンス施設「五稜郭であいの館」から始めるのがおすすめです。入館料・駐車場はともに無料なので、車で訪れる場合も安心です。
館内には龍岡城の歴史や星形の構造がよくわかるジオラマ(模型)やパネルが展示されており、まずここで予習をしてから城内を歩くと、ただの堀や石垣が持つ意味を深く理解でき、城郭散策がぐっと楽しくなります。
また、五稜郭保存会の方に質問すれば、パンフレットに載っていない歴史の裏話や見学のコツを聞けるかもしれません。さらに、城好きには嬉しい「続日本100名城スタンプ」や「御城印」もここで入手可能です。

大手門:城郭散策のスタート地点
「五稜郭であいの館」で基礎知識を得たら、いよいよ大手門から龍岡城跡へと足を踏み入れましょう。現在は、門はなく、橋を渡るだけです。

御台所:築城時の建築物が現存する貴重な遺構
大手門を抜けると広場が広がっています。右手奥の方に、築城当時から現存する唯一の建築物であるのが「御台所(おだいどころ)」が見えます。幕末に建てられた建築物が今も残っているのは珍しく、当時の暮らしや城の機能を感じられる貴重な遺構といえます。
御台所の内部は通常は公開されていませんが、毎年ゴールデンウィーク期間に公開されます。
また、予約すれば見学可能です(原則20名以上の団体)。見学希望日の2週間前までに佐久市の文化財事務所に連絡しましょう。

旧・佐久市立田口小学校:城郭と共存した全国でも珍しい風景
龍岡城五稜郭の最大の特徴のひとつが、城郭の内側に小学校が存在していたという全国的にも珍しい景観です。堀に囲まれた星形の城跡の内部が、「佐久市立田口小学校」として子どもたちの学びの場となってきました。
グラウンドが石垣と堀に取り囲まれている様子は、まさに龍岡城ならではのユニークな光景で、多くの訪問者に驚きを与えてきました。しかし、田口小学校は2023年(令和5年)3月に閉校し、城跡と学校が共存する不思議な風景は大きな節目を迎えています。
現在も校舎は残されていますが、佐久市では解体・撤去のうえで龍岡城五稜郭を復元・整備する計画が進められています。つまり、今目にできるのは「城と学校が共存した最後の過渡期」の姿。暮らしと歴史が交差するこの瞬間を体感できるのは、今だけの特別な体験です。散策の際は、このユニークな歴史の一幕にぜひ思いを馳せてみてください。

低い土塁と狭い堀:コンパクトな五稜郭ならではの特徴を実感
龍岡城五稜郭の特徴のひとつが、函館の五稜郭と比べて規模が小さく、土塁や堀が低く造られている点です。堀の幅はおよそ10〜15メートル程度と狭く、土塁の高さも数メートルほどに抑えられています。そのため、城内から外の景色が見渡せ、訪れる人に開放的な印象を与えます。
この構造は、築城当時から軍事的防御を主目的としたものではなく、領主・松平氏の居館としての役割が重視されていたことを物語っています。歩きながら土塁や堀を観察すると、「小さな五稜郭」としての親しみやすさと、他の城郭にはないユニークな存在感を体感できるでしょう。
自分の足で五つの角を辿ることで、その独特の幾何学的な形を体で感じることができます。この人間的なスケール感こそが、函館の五稜郭とはまた違う、龍岡城ならではの親しみやすさと奥深さを生み出しているのです。
龍岡城の堀と旧・田口小学校の校舎とを比べてみると、堀が低く幅が狭いことが分かります。

龍岡城の土塁の外側には旧・田口小学校のプールがあります。土塁の低さがわかります。

五稜郭展望台:星形を一望できる絶景ポイント(オプション)
地上を歩くだけでは分かりにくい、龍岡城五稜郭の星形の稜堡を確かめることができるのが、城の北側に位置する山城「田口城跡」に設けられた「五稜郭展望台」です。
展望台へは「登山」と「車」の2つの方法がありますが、どちらも相応の準備が必要です。出発前に「五稜郭であいの館」で分かりやすいマップをもらうことを強くおすすめします。
徒歩で登山する場合は、「五稜郭であいの館」の近くにある登山口から、片道約30〜40分の道のりです。ただし、これはハイキングコースというより本格的な登山道です。 急な傾斜が続き、落ち葉で滑りやすい場所もあるため、必ず歩きやすい登山靴と飲み物を準備してください。また、クマよけの鈴など、一般的な里山歩きの装備があると安心です。
展望台のすぐ下まで車で行くことも可能ですが、運転に自信がない方や大きな車には全くおすすめできません。 道は舗装されていない林道で、対向車とのすれ違いが困難なほど狭く、片側が崖になっている場所もあります。特に雨の後などは非常に滑りやすくなります。四輪駆動の軽自動車などが最も適しています。 終点の駐車スペースに車を停めれば、展望台までは徒歩5分ほどで到着します。
苦労して辿り着いた展望台からは、眼下に龍岡城五稜郭の星形がはっきりと見えます。函館のように完璧な形ではありませんが、自分の目で星形を確認できた時の感動はひとしおです。特に、堀沿いの桜が咲く春はピンク色に、秋は紅葉で色鮮やかに星形が縁取られ、最高の景色が広がります。また、天気が良ければ遠くに八ヶ岳や北アルプスを望むこともできます。ぜひ、旅の思い出となる一枚を撮影してください。
ただ見るだけでは終わらない、旅の深層ガイド
なぜ佐久の地に五稜郭が?幕末の動乱が生んだ西洋式城郭
「大砲」の登場が日本の城を変えた
幕末、ペリーの黒船がもたらした最大の脅威は、船そのものよりも、そこに搭載された強力な「大砲」でした。高くそびえる天守や切り立った石垣が特徴の日本の伝統的な城は、刀や鉄砲で攻める兵士には鉄壁の守りでしたが、長距離から飛来し城壁を砕くカノン砲の前では格好の的でした。この新たな脅威に対抗するため、日本の築城術は大きな変革を迫られたのです。
その答えが、ヨーロッパで生まれた「稜堡式(りょうほしき)城郭」、通称「星形要塞」でした。その特徴は、敵の砲弾の衝撃を吸収・分散させるための斜堤と呼ばれる低く厚い土塁と、星形に突き出た「稜堡(りょうほ)」と呼ばれる角です。この角を複数設けることで城壁への死角を完全になくし、どの方向から攻められても側面から集中砲火(十字砲火)を浴びせられる、極めて合理的な設計でした。
この築城術は、15世紀のイタリアでその原型が生まれ、17世紀にフランスのルイ14世に仕えた天才軍事技術者、セバスティアン・ル・プレストル・ド・ヴォーバンによって体系化されました。ヴォーバンが建設した要塞のうち12箇所は、2008年(平成20年)にヴォーバンの防衛施設群として世界遺産に登録されています。「五稜郭」という名は、この稜堡が「五つ」あることを意味しており、世界には四稜郭や七稜郭なども存在します。
日本では、1853年(嘉永6年)にアメリカからペリーが来航し、翌1854年(安政元年)に徳川幕府は日米和親条約を締結し、伊豆の下田と蝦夷の箱館(函館)を外国の船舶を受け入れる港としました。箱館には箱館奉行が置かれましたが、役所や住宅が港に近く砲撃を受けやすいことから、海岸から離れた場所に移設すべく、蘭学者・武田斐三郎(たけだあやさぶろう)が箱館五稜郭の設計・建設を担いました。1857年(安政4年)に着工し1864年(元治元年)に完成しました。
当ブログでは、「恐山。唯一無二の景観と死者に会える場所。現世を生きる人の巡り方」の記事で、恐山とその周辺を巡るルートとして、下北半島から函館に渡るルートを紹介しています。よろしければ、そちらもどうぞ。
なぜ「佐久」に五稜郭が築かれたのか
龍岡城を築いた松平乗謨(まつだいらのりかた)が治めていたのは、三河国(現在の愛知県岡崎市)に本拠を置く「奥殿藩」でした。三河岡崎に4,000石、信濃佐久に1万2,000石、合計1万6000石を領する小藩で、三河に本拠となる藩庁がありました。藩の全石高1万6000石のうち、実に4分の3にあたる1万2000石が、遠く離れた信濃国佐久の領地(飛地)からもたらされていました。本拠地は名ばかりで、藩の経済的な基盤は完全に佐久にあったと考えられます。
藩庁があった三河の奥殿は、交通の要衝である東海道のすぐ近くにありました。1853年(嘉永6年)のペリー来航に端を発して社会情勢は緊迫し、1860年代の東海道は、尊王攘夷派の浪士が闊歩し、幕府の要人が暗殺されるなど、動乱に巻き込まれやすい場所の一つでした。
藩主・松平乗謨は、藩の財政基盤のねじれを解消し藩の運営を効率化するとともに、藩が幕末の動乱に巻き込まれることを避けるため、藩庁を名実ともに領地の中心である佐久へ移すという戦略的な判断を下しました。そして1863年(文久3年)、ついに徳川幕府から佐久への藩庁の移転・新築許可を得ました。なお、この縁で、現在、岡崎市と佐久市はゆかりのまちになっています。
藩庁の建築に際してはヴォーバンの稜堡式城郭を採用して、松平乗謨が自ら龍岡城を設計し築城しました。函館の五稜郭に後れること3年、龍岡城五稜郭は1864年(元治元年)に着工し1867年(慶応3年)4月には竣工祝いが行われました。奥殿藩は、佐久への藩庁移転後、田野口藩、そして龍岡藩と名称を変えます。
龍岡城は、広さ約1万坪で、函館の五稜郭の約1/4の大きさです。城内には藩主の住居と政庁を兼ねた御殿などを、☆型の凹部には大手門や通用門などを設けましたが、土塁は低く堀は一部未完成でした。工費は当時の金額で約4万円と言われています。
しかしながら、1867年(慶応3年)10月には大政奉還によって江戸幕府が終焉を迎え、城は完成とほぼ同時にその存在意義を失ってしまいまいた。一度も戦に使われることなく時代を終えた龍岡城は、1872年(明治5年)の廃城令により、城としての役目を完全に終えます。建物は解体・競売にかけられ、城郭の部材は各地に分散しました。 その一部は今も現存しており、大広間は佐久市内の「時宗寺」の本堂に、東通用口は同じく市内の「成田山薬師寺」の山門に、それぞれ移築され、当時の姿を伝えています。また、薬医門と塀が佐久市内の個人宅に移築され現存しています。
城内に唯一残された「御台所」には、近くの寺院・蕃松院から「尚友学校」が移転。これが後の「佐久市立田口小学校」となり、城内に学校があるというユニークな歴史の始まりとなりました。その後、1934年(昭和9年)には、その歴史的価値が認められ、国の史跡に指定。2017年(平成29年)には「続日本100名城」にも選定され、その価値を不動のものとしました。田口小学校は、2023年(令和5年)3月に閉校となり、149年の歴史に幕を閉じました。
時代の転換点に翻弄された「未完の城」
龍岡城は慶応3年(1867年)に竣工祝いを行いますが、実は「未完の城」でした。計画では五つの稜堡すべてを囲むはずだった堀は三つ分しか完成せず、用意された屋根瓦も一割ほどしか使われなかったと伝えられています。その理由は、城の完成とほぼ同時に大政奉還が行われ、明治維新という時代の大きな転換点が訪れたからです。
新しい時代では、藩そのものの存在意義が問われ、もはや城は不要となりました。一度も戦火を交えることなく、時代の波に翻弄された「未完」であることこそ、龍岡城五稜郭が幕末という時代を象徴している証なのです。
藩主・松平乗謨の先進性とフランスとの繋がり
幕府を支えたエリート大名・松平乗謨
この類まれな城を自ら設計まで行ったのが、最後の藩主・松平乗謨(まつだいらのりかた)です。彼は三河の小藩の出身ながら、幼少期から学才に優れ、若年寄や陸軍総裁といった幕府の要職を歴任したエリートでした。その立場から日本の外交や軍事の近代化に深く関与し、旧来の慣習や装備では欧米列強に対抗できないという事実を痛感。常に日本という国家全体の視点を持ち、積極的に西洋の知識を吸収して国難に当たろうとした、先進的な思想の持ち主でした。
世界最先端・フランス築城術との出会い
乗謨の先進性を支えたのが、当時世界最先端であったフランスとの繋がりです。江戸幕府はナポレオン3世統治下のフランスからシャルル・シャノワーヌ大尉を団長とする軍事顧問団を招き、陸軍の近代化を推進していました。陸軍総裁であった乗謨は、この顧問団と直接的な接点を持ち、彼らを通じてフランス式の最新軍事理論やヴォーバンに代表される築城術を学びました。龍岡城の設計は、その知識を自ら実践した成果であり、彼の藩ではフランス式の軍制を導入し、城内で農民兵の訓練まで行われました。
城を越えたビジョン:「日本赤十字社の母」として
乗謨の先進性は、城造りだけにとどまりません。明治維新後、彼は「大給恒(おぎゅうゆずる)」と改名。西南戦争の惨状を目の当たりにし、敵味方の区別なく負傷者を救護する必要性を痛感し、佐野常民らと共に日本赤十字社の前身である「博愛社」を創設しました。その多大な貢献から、「日赤の父」と呼ばれた佐野に対し、恒は「日赤の母」と称されています。国を守るための城を築いた人物が、維新後は人道を追求する組織の礎を築いたのです。龍岡城五稜郭にその胸像が建立されています。
当ブログでは、大給恒(おぎゅうゆずる)とともに、のちに日本赤十字社となる博愛社を設立した佐野常民について、「吉野ヶ里遺跡。弥生時代へタイムトリップ。」の記事で、吉野ヶ里遺跡の周辺の見どころとして、「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」を紹介しています。よろしければ、そちらもどうぞ。
龍岡城五稜郭を120%楽しむ旅行プラン2選
プラン作成の考え方
龍岡城と五稜郭であいの館で1時間ほど見ておきましょう。
佐久・東信州エリアには歴史、自然、グルメ、温泉、リゾートといった多様な魅力が点在しています。龍岡城五稜郭は単体でも魅力的ですが、周辺の観光地と組み合わせることで、旅の満足度はさらに高まります。ここでは、3つのモデルプランを紹介します。
プラン例①:佐久市の多彩な魅力を巡る旅(龍岡城+新海三社神社、臼田宇宙空間観測所、ぴんころ地蔵)
歴史探訪だけで終わらない、知的好奇心を満たすユニークな旅をしたい方へ。龍岡城を中心に「神話」「宇宙」「健康長寿」という佐久市が持つ多彩な顔を一日で巡る、奥深いプランを提案します。時代もジャンルも超えた大人の社会科見学を楽しんでみませんか?
【午前①】龍岡城五稜郭
まずは旅の起点、龍岡城五稜郭へ。幕末の歴史と西洋式城郭の合理的な美しさをじっくりと堪能します。
【午前②】新海三社神社(しんかいさんしゃじんじゃ)
龍岡城五稜郭から東に900mほどの場所に、佐久を訪れるなら必ず立ち寄りたいパワースポット「新海三社神社」があります。信濃国でも最古級の歴史を誇る古社であり、国の重要文化財を多数有する、まさに佐久の総鎮守です。
三社の名のとおり、東本社(興波岐命(オキハギノミコト))、中本社(建御名方命(タケミナカタノミコト))、西本社(事代主命(コトシロヌシノミコト)、誉田別命(ホムダワケノミコト))の三社があります。
新海三社神社には、神社の境内では珍しい三重塔があります。室町時代の1515年に建立されたこの塔は、国の重要文化財に指定されています。明治時代の神仏分離令で多くの寺院建築が破壊される中、この塔は「これは仏塔ではなく神社の宝庫である」と申し出る機転によって解体を免れたという逸話が残る、奇跡の塔です。
そして近年、この神社は新たな注目を集めています。大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』に登場する口噛み酒をつくるシーンのモデルになった神社とされ、多くのファンが「聖地巡礼」に訪れています。(※監督の出身地が近いことや名字の由来なども噂されますが、公式に発表されたものではありません。)

出典:新海三社神社 http://www.shinkaisansya-jinja.jp/precincts/keidai.html
【午後①】臼田宇宙空間観測所
神話の世界から一転、日本の宇宙開発の最前線へ。佐久市内には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の臼田宇宙空間観測所があります。入場無料です。
ここでは、直径64mという日本最大のパラボラアンテナが迎えてくれます。その圧倒的なスケールは、惑星探査機「はやぶさ」とも交信した、日本の宇宙技術の象徴です。
龍岡城からは約17kmです。臼田市街の稲荷山公園近くから、県道121号線を走り、途中から細い道に入っていきます。
(※冬期は積雪・凍結のため見学休止の場合あり。路線バスはないため車でのアクセスが必須です)

当ブログでは、「桜島。いまも活動する鹿児島のシンボルを訪ねる旅」の記事で、桜島の周辺の見どころとして、国産小型ロケット・イプシロンの発射場を保有する、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所を紹介しています。よろしければ、そちらもどうぞ。
【午後②】ぴんころ地蔵
旅の締めくくりは、健康長寿を願うパワースポットへ。佐久市の野沢地区にある成田山薬師寺を訪れます。門前にのざわ商店街が広がっています。龍岡城から約6kmです。
ここに、「ぴんぴん長生き、ころりと大往生」を願って2003年(平成15年)に「ぴんころ地蔵」が建立されました。今や全国から多くの人が訪れます。ちなみに、このお地蔵様が立つ「成田山薬師寺」の山門は、龍岡城の東通用門が移築されたもの。不思議な歴史の縁を感じながら、旅の安全と健康を祈願しましょう。

出典:軽井沢・佐久ポータルサイト https://www.slow-style.com/common/image2.php?1=1&h=600&f=%2Fdb%5Fimg%2Fcl%5Fimg%2F450%2Fmain%2Ejpg
プラン例②:軽井沢と組み合わせるリゾート観光プラン(龍岡城+軽井沢散策)
少し足を延ばして、歴史探訪と洗練された休日を一度に楽しみたい方へ。龍岡城の「静かな歴史散策」と、軽井沢の「華やかなリゾート散策」を組み合わせるプランはいかがでしょうか。知的好奇心とリゾート気分を両方満たす、ワンランク上の旅を提案します。
【午前】龍岡城五稜郭
まずは龍岡城で、幕末の歴史に静かに浸る知的な時間を過ごします。日本に二つしかない星形の城郭をゆっくりと歩き、その歴史的価値を深く味わってください。
【午後】軽井沢エリア
お昼に合わせて軽井沢へ移動し、お洒落なレストランでランチ。午後は、あなたの気分に合わせて優雅なリゾート時間を満喫しましょう。
- ショッピング派なら:「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」や「旧軽井沢銀座通り」へ
- 自然派なら:「雲場池」や「星野エリア」の散策へ
このプランの醍醐味は、車で1時間ほどの距離にありながら、全く異なる二つの世界観を体験できる「静と動の鮮やかなコントラスト」にあります。龍岡城で歴史の深さに触れた後、軽井沢の洗練された賑わいの中に身を置くことで、旅全体がより立体的で忘れられない思い出になります。歴史とリゾートを組み合わせることで、誰もが満足できる万能型のプランです。
- 車での移動: 龍岡城五稜郭から軽井沢までは、約30km、車で約1時間が目安です。
- 公共交通での移動: 龍岡城からバス等でJR佐久平駅へ移動後、北陸新幹線に乗ればJR軽井沢駅まで約8分です。

プラン例③:歴史ロマン満喫プラン(龍岡城+小諸城址・懐古園)
歴史、特に日本の城郭建築の変遷に興味があるなら、龍岡城と「小諸城址・懐古園」を一日で巡るプランが断然おすすめです。幕末の西洋式城郭と、戦国時代の伝統的城郭。二つの名城を訪れることで、日本の城の多様性と奥深さを一日で満喫できる、知的な歴史探訪となるでしょう。
【午前】龍岡城五稜郭
まずは龍岡城で、幕末に築かれた星形要塞の合理的な設計思想に触れます。藩主・松平乗謨の先進性や、大砲の時代に対応しようとした日本の近代化への渇望を、その独特の土塁や堀から感じ取ってください。
【午後】小諸城址・懐古園
午後は、戦国武将・仙石秀久が礎を築いた、日本百名城のひとつ小諸城趾懐古園へ。城下町より低い位置に築かれた「穴城」として知られ、自然の地形を巧みに利用した堅固な縄張りが特徴です。苔むした野趣あふれる石垣や、国の重要文化財である壮大な「三之門」を前にすれば、龍岡城との鮮やかな個性の違いに驚くはずです。
このプランの醍醐味は、日本の城郭史における「近代」と「戦国」の設計思想の違いを、すぐ近くにある二つの城で鮮やかに体感できる点にあります。西洋式の合理性を追求した龍岡城と、自然の地形と一体化した小諸城。この明確なコントラストが、それぞれの城の歴史的価値をより一層引き立て、深い学びと感動を与えてくれます。
- 車での移動: 龍岡城五稜郭から小諸城址・懐古園までは、約20km、車で約30分です。
- 公共交通での移動: 龍岡城五稜郭の最寄駅「JR臼田駅」から「JR小諸駅」までは、JR小海線で約30~40分です。

出典:小諸市公式サイト https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/kyoikuiinkaijimukyoku/bunkazai_shogaigakushuka/2/1/1/bunkazai/sisitei/8589.html
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旅の準備:アクセス・宿泊・食事 実用ガイド
龍岡城五稜郭へのアクセス
龍岡城五稜郭は、長野県佐久市に位置しています。
自動車でのアクセス
龍岡城五稜郭は高速道路のインターチェンジから近く、車でのアクセスが非常に便利です。
最寄りのインターチェンジ
中部横断自動車道「佐久臼田インターチェンジ」が最寄りです。 インターチェンジから龍岡城までは約10分(約4km)で到着します。
中部横断自動車道には、上信越自動車道の佐久小諸ジャンクションから入っていきます。山梨方面とはつながっていません。
主要都市からのアクセス目安
- 東京方面から(練馬IC起点)
- ルート:関越道 → 上信越道 → 中部横断道「佐久臼田IC」
- 所要時間:約2時間30分(約170km)
- 名古屋方面から(小牧JCT起点)
- ルート:中央道 → 長野道 → 上信越道 → 中部横断道「佐久臼田IC」
- 所要時間:約3時間30分(約260km)
駐車場について
龍岡城には、見学者が利用できる無料駐車場が2ヶ所用意されています。
- 五稜郭であいの館 駐車場
- 台数:約15台
- 特徴:大手門の目の前にあり、トイレも併設されているため観光の拠点として最適です。
- 五稜郭公園 駐車場
- 台数:約20台
- 特徴:城跡の西側にあり、こちらも便利です。
レンタカーを利用する場合
北陸新幹線などで訪れる場合は、「JR佐久平駅」周辺でレンタカーを借りるのが最も効率的です。駅周辺には複数のレンタカー会社がありますので、事前に料金を比較・予約しておくことをおすすめします。エアトリで、JR佐久平駅で借りられるレンタカーの格安料金を比較し予約できます。
鉄道でのアクセス
龍岡城五稜郭へは、風光明媚なローカル線「JR小海線」を利用してアクセスします。最寄り駅からの道のりも、旅の楽しみの一つです。
最寄駅
JR小海線「臼田駅」が最寄りとなります。 駅から龍岡城までは徒歩で約20分(約1.6km)です。のどかな町の風景を楽しみながら散策できます。(※隣の「龍岡城駅」からもほぼ同じ距離ですが、臼田駅の方が町が大きく、道も分かりやすいのでおすすめです。)
主要都市からのアクセス
- 東京方面から (所要時間(乗り換え含む): 約2時間~2時間30分)
- 北陸新幹線で「東京駅」から「佐久平駅」へ(約1時間20分)
- 「佐久平駅」でJR小海線に乗り換え
JR佐久平駅は新幹線としなの鉄道、JR小海線の乗り換え駅で、駅周辺には商業施設も充実しています。 - 「佐久平駅」から「臼田駅」へ(約25分)
- 長野方面から (所要時間(乗り換え含む): 約2時間~2時間30分)
- 北陸新幹線で「長野駅」から「佐久平駅」へ(約21分)
- 「佐久平駅」でJR小海線に乗り換え
- 「佐久平駅」から「臼田駅」へ(約25分)
新幹線のきっぷは、駅の窓口のほか、新幹線予約サイト【きっぷる】で、駅の窓口や自販機で並ばずに購入し、自宅や職場まで届けてくれます。近くにみどりの窓口があるJRの駅がない人にも便利なサービスです。会員登録も不要です。
長距離バスでのアクセス
東京方面や関西方面からは、龍岡城五稜郭の玄関口となる「佐久平駅」まで、便利な高速バス・夜行バスが運行されています。佐久平駅でJR小海線に乗り換えて、龍岡城五稜郭の最寄駅「臼田駅」へアクセスできます。
- 東京方面から
- 池袋・練馬 発(千曲バス/西武観光バス)
東京の池袋駅や練馬駅などから、佐久平駅行きのバスが運行されています。終点「佐久平駅」で下車し、JR小海線に乗り換えるのが基本ルートです。 - 新宿 発(ジェイアールバス関東) バスタ新宿から、佐久平駅を経由する小諸駅行きや高峰マウンテンリゾート行きのバスが運行されています。こちらも「佐久平駅」で下車し、JR小海線に乗り換えます。
- 池袋・練馬 発(千曲バス/西武観光バス)
- 関西方面から(夜行バス)
飛行機でのアクセス
遠方からは、いったん新幹線や飛行機などで東京に出るのが便利です。日本各地から東京羽田空港行きの便があります。
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おすすめ宿泊エリア
龍岡城五稜郭は、東京から日帰りで訪れることもできますが、宿泊して東信州をゆっくり巡ってみることをおすすめします。その際、どこに宿泊するかは旅のスタイルを大きく左右します。ここでは、旅の目的に合わせて選べる2つの主要な宿泊エリアをご紹介します。
佐久平駅周辺エリア
交通の便とコストパフォーマンスを最優先するなら、JR佐久平駅の周辺が最も合理的で便利な選択肢です。
- メリット
- 抜群のアクセス: 北陸新幹線の停車駅であり、龍岡城の最寄り駅「臼田駅」へ向かうJR小海線の乗り換えもスムーズ。公共交通機関を主軸に考える旅の拠点として最適です。
- 豊富なホテル選択肢: 駅周辺には全国チェーンのビジネスホテルが多数あり、リーズナブルな価格で快適な滞在が可能です。
- 食事や買い物に困らない: 駅周辺には飲食店や商業施設が充実しており、観光後の食事場所にも困りません。
- こんな方におすすめ
- 新幹線や電車など、公共交通で移動する方
- 宿泊費を抑えて、観光や食事にお金を使いたい方
- 龍岡城だけでなく、小諸城址など佐久・小諸エリアを中心に観光する方
軽井沢エリア
歴史探訪と合わせて、洗練されたリゾート滞在も楽しみたいなら、少し足を延ばして軽井沢エリアに宿泊するのがおすすめです。
- メリット
- 上質なリゾート空間: 有名なリゾート地ならではのお洒落な雰囲気、豊かな自然、洗練されたレストランやショップが揃っています。滞在そのものが旅の目的になります。
- 多様な宿泊施設: ラグジュアリーなリゾートホテルや温泉旅館、趣のあるペンションなど、予算や好みに合わせて多種多様な宿泊施設から選べます。
- 観光スポットが豊富: 軽井沢・プリンスショッピングプラザや旧軽井沢銀座通り、星野エリアなど、龍岡城以外の観光も充実させることができます。
- こんな方におすすめ
- レンタカーなど、車で移動する方(軽井沢から龍岡城へは約1時間)
- 旅には宿泊先の雰囲気や快適さも重要と考える方
- 歴史探訪だけでなく、ショッピングやグルメも満喫したい方
【プロの節約術】宿泊予約はポイントサイト経由で「ポイント三重取り」がお得!
旅の計画でホテルや旅館を予約する際、予約サイト(楽天トラベルやじゃらんnetなど)から直接申し込むのは、実は非常にもったいないです。
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- 宿泊予約サイトのポイント(楽天ポイントなど)
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これを食べたい!ご当地グルメ情報
龍岡城五稜郭を訪ねた際には、佐久エリアならではのご当地グルメもぜひ楽しみたいところです。
佐久の代名詞!「佐久鯉(さくごい)」料理
「佐久で何を食べる?」と聞かれたら、まず名前が挙がるのが「佐久鯉」です。
佐久は古くから「鯉の町」として知られ、「鯉こく」や「鯉のうま煮」などの郷土料理が伝統的に親しまれています。淡泊ながら旨味のある鯉料理は、他地域ではなかなか味わえない特別な一品です。鯉というと泥臭いイメージがあるかもしれませんが、千曲川の清流で育った佐久鯉は全く臭みがなく、その上品な味わいは江戸時代から食通たちを唸らせてきました。
料亭や旅館で味わえる代表的な料理は3つ。
- 鯉こく: 鯉のアラを使った濃厚な味噌汁。滋味深く、栄養も満点です。
- うま煮: 骨まで柔らかく煮込んだ、甘辛い伝統の味。
- あらい: 薄切りにした身を冷水で締めたお刺身。川魚とは思えない、コリコリとした食感が楽しめます。

出典:佐久広域連合 https://www.areasaku.or.jp/kankou/spot/19043.html
ご当地B級グルメ「安養寺ラーメン」
佐久市を訪れたらぜひ味わいたいのが、地元発祥のご当地グルメ「安養寺(あんようじ)ラーメン」です。安養寺ラーメンの条件はシンプルで、味噌だれに地元産の「安養寺みそ」を80%以上使用すること。麺や具材は各店の自由裁量に任されているため、同じ「安養寺ラーメン」でも店舗ごとに個性豊かな一杯を楽しめます。各店の工夫によって、濃厚タイプからあっさり系まで幅広いバリエーションがあり、食べ比べも楽しみのひとつです。
このラーメンの背景には、佐久市が「信州味噌発祥の地」とされる歴史があります。鎌倉時代に僧・覚心が中国から味噌造りの技術を持ち帰り、臨済宗安養寺で広めたことが起点とされ、後に地域活性化を目的に佐久拉麺会と商工会議所が中心となって開発。2008年に誕生した新しい名物です。
歴史と地域の想いが詰まった一杯は、観光の合間に立ち寄る価値あり。佐久を訪れるなら、伝統の味噌文化を今に伝える「安養寺ラーメン」で旅の思い出をさらに彩ってみませんか。

出典:信州佐久「旅」の観光ガイド https://www.sakukankou.jp/food/anyouji-ramen/
日本三大ケーキのまち佐久の「スイーツ」
「日本三大ケーキのまち」とは、東京都の自由が丘、兵庫県の神戸市、そして長野県の佐久市を指します。人口に対してケーキ店が多いほか、佐久市は、高品質な桃やリンゴなどのフルーツ、乳製品や卵などが豊かな自然の中で育まれていることに加え、情熱的なパティシエ達が腕に更なる磨きをかけて美味しいケーキを作り続けています。
龍岡城五稜郭を訪ねた際には、佐久市内のケーキ店で一息ついてみてはどうでしょうか。
おすすめのガイドブック
旅行には紙のガイドブックを!安心感&情報のまとまりが魅力
インターネットで検索すれば最新の旅行情報が得られますが、旅には紙のガイドブックを持って行くのがおすすめです。まとまった情報を手元に持っておける安心感があり、移動中やネット環境がない場所でもサッと確認できます。地図を広げながら計画を練る時間は旅の醍醐味の一つです。必要に応じて、最新情報はインターネットで補完するとさらに便利です。
国内旅行のガイドブックを発行している会社は、株式会社昭文社、株式会社JTBパブリッシング、株式会社地球の歩き方などが大手です。それぞれ特長がありますので、お好みの一冊を選んではいかがでしょうか。
昭文社(Shobunsha)
地図のプロフェッショナル・昭文社は、以下のガイドブックを発行。特に「まっぷる」シリーズは地図が見やすく、旅行プランが立てやすいと人気です。
- まっぷる(地図の見やすさに定評)
- ことりっぷ(週末の小さな贅沢旅を提案)
- COLOR+(テーマ別に楽しめるカラフルなガイドブック)
- 山と高原地図(登山向けの詳細地図)
- ツーリングマップル(バイク旅行者向け)
- ことりっぷ国内版は、「週末に行く小さな贅沢、自分だけの旅」がコンセプト。旅好きの女性が楽しめる2泊3日の旅行プランが特徴です。(公式サイトより)
JTBパブリッシング(JTB Publishing)
旅行代理店国内最大手の株式会社JTBグループの出版部門で、旅行情報に強みを持つ出版社。「るるぶ」シリーズは情報量が豊富で、初めての旅行先でも安心!
- るるぶ(「見る」「食べる」「遊ぶ」情報が充実)
- 楽楽(持ち歩きやすいコンパクト版)
- ココミル(大人向けの上質な旅を提案)
- ララチッタ(女子旅向け)
- JTB時刻表(鉄道旅行者の必携アイテム)
- るるぶの由来:「見る」「食べる」「遊ぶ」の最後の文字をつなげたネーミング。観光・グルメ・アクティビティがバランスよく掲載されているのが魅力です。
安心・快適な、おすすめネット環境
旅行中、こんな不安や不便を感じたことはありませんか?
- ホテルやカフェの無料Wi-Fiに接続するのがちょっと不安…
- 公共のネットワークで、個人情報やクレカ情報が盗まれたらどうしよう…
- 宿でゆっくり動画を見ようと思ったら、エリア制限や通信制限に悩まされた…
そんなときに頼れるのが【NordVPN(ノードVPN)】です。
NordVPNは、国内外を問わず、フリーWi-Fiの利用時に通信内容を暗号化してくれるVPNサービス。第三者からの盗み見や個人情報の漏洩を防ぎ、旅先でも安心してスマホやPCを使うことができます。
また、日本国内でも動画配信サービスやゲームの速度が安定しやすくなるなど、旅の快適さを損なわないネット環境を整えるのにも役立ちます。さらに、通信先を自由に切り替えられるため、海外サイトでの航空券やホテル検索の際、地域による価格差をチェック・回避できるという裏ワザにも使えます。
旅行をもっと安心・便利に楽しむなら、VPNは今や必須のツールです。
国内旅行でも使えるからこそ、これからの時代の「旅の基本装備」として、ぜひ導入を検討してみてください。
もちろん、筆者も使っています。旅先でのこの安心感は、一度使ってみると手放せなくなります。
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手順はとても簡単。
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以下の流れで、すぐに安全なネット環境を手に入れられます。
- プランを選択
プランは、安全で高速なVPNをリーズナブルに利用できるベーシックプラン、マルウェア対策とブラウジング保護など安心機能が充実のプラスプラン、1TBクラウドストレージもついてくるコンプリートプランから選べます。一番人気はプラスプラン。
期間も、利用目的に応じて、1ヶ月・1年・2年が選択可能。 - メールアドレスの入力
アカウント作成に使用するメールアドレスを入力します。 - お支払い情報の入力
クレジットカードやPayPal、仮想通貨など、お好きな方法でお支払い可能です。
30日間返金保証があるので、初めてでも安心です。 - アプリをダウンロードしてログイン
PC・スマホ・タブレットなど、複数のデバイスに対応。ログインすればすぐにVPN接続が可能です。
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【独学で一発合格】総合旅行業務取扱管理者試験の基礎知識と勉強法を読む
まとめ:「龍岡城五稜郭」で最高の思い出を作ろう
- 龍岡城五稜郭は、日本に二つしかない星形城郭のひとつ。函館の五稜郭とは違った落ち着いた雰囲気で、稜堡式城郭の魅力を間近に体感できます。
- 見どころは築城当時から現存する唯一の建築物「御台所」、城内にあった2023年3月に閉校となった旧・田口小学校、軍事的防御ではなく居館を主目的として築かれた低い土塁と狭い堀など。
- 自ら龍岡城五稜郭を設計した藩主・松平乗謨の思いと幕末の激動の歴史による物語を知ると、感慨が一層深くなります。
- モデルコースとしては、アニメ『君の名は。』の聖地や日本最大のパラボラアンテナがある臼田宇宙空間観測所などの多彩な見どころ巡りや、小諸城址や軽井沢との組み合わせなど、目的に応じて幅広くアレンジ可能です。
- アクセスは佐久市から車が便利。周辺の温泉や信州グルメもあわせて楽しむことで、旅の満足度がさらに高まります。
歴史の舞台と自然美が融合する「龍岡城五稜郭」で、あなただけの特別な旅を計画してみませんか?
旅する際には、最新の情報を確認しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。良い旅を!
本記事は、筆者自身の取材・経験・調査に基づいて執筆していますが、文章構成や表現の一部、およびリサーチの補助に生成AI(ChatGPTなど)を活用しています。最終的な内容の正確性と責任は、国家資格を有する筆者が確認・監修したうえで公開しています。





