
太陽の塔に行ってみたいけど、見どころは何だろう?
太陽の塔まで行くのなら、周辺の観光地も合わせてまわってみたいけど、どのように旅行プランを作ればいいのか分からない。


野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。国家資格「総合旅行業務取扱管理者」を持つ旅行のプロが、太陽の塔と周辺の見どころを案内し、太陽の塔を含めた旅行プランの作り方を説明します。
この記事を読めば「太陽の塔」の旅が分かる
- 大阪府吹田市にそびえる「太陽の塔」は、1970年の大阪万博で誕生した、岡本太郎の代表作。万博のテーマ「人類の進歩と調和」を象徴するこの巨大アートは、50年以上経った今も、多くの人々を魅了し続けています。
- 外観だけでは分からない太陽の塔の魅力や、観覧時の注意点・見どころを丁寧にご紹介します。
- 本記事では、EXPO’70大阪万博の背景から、「太陽の塔」に込められたメッセージ、そして現在の内部公開に至るまでを、わかりやすく解説します。
- 太陽の塔を中心にした旅行プラン作成の考え方を示し、周辺の見どころと組み合わせた旅行プランの例を説明します。あなただけの旅行プランを作れるようになります。
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太陽の塔の魅力と基本情報
太陽の塔の魅力
太陽の塔は、1970年の大阪万博(日本万国博覧会)のシンボルとして岡本太郎によって制作された巨大な芸術作品であり、50年以上の時を経てもなお、私たちに強烈なインパクトを与え続けています。
3つの顔が語る「生命の歴史」
太陽の塔の最大の特徴は、見る角度によって異なる3つの顔を持っていることです。
- 頂部の「黄金の顔」:輝く未来を象徴
- 正面の「太陽の顔」:現在を象徴
- 背面の「黒い太陽」:過去を象徴
これらの顔は、単なるデザインではありません。生命の過去・現在・未来という壮大なテーマを表現しており、見る者に深い問いを投げかけています。
奇跡的に保存された万博のレガシー
万博閉幕後、解体される予定だった太陽の塔は、市民の熱い要望によって保存が決定されました。日本の高度経済成長期の熱気と、未来への希望が詰まったこの塔は、単なるアート作品ではなく、歴史を今に伝え続るシンボルです。今や大阪の代表的なランドマークとも言える存在となっています。
内部に広がる「生命の樹」の世界
長らく非公開だった塔の内部は、2018年(平成30年)から一般公開されています。内部には、高さ41mの巨大なオブジェ「生命の樹」がそびえ立ち、アメーバから恐竜、そして人類へと進化していく生命の歴史を表現しています。色鮮やかな生物模型が取りつけられており、岡本太郎のエネルギーを間近に感じることができます。
ただの観光ではない、哲学的な体験
太陽の塔は、ただ見て楽しむだけの場所ではありません。岡本太郎が込めた生命の力強さや、既存の価値観にとらわれない自由な発想は、訪れる人々の感性を揺さぶり、新たな気づきを与えてくれます。2025年(令和7年)5月には国の重要文化財に指定されることが答申され、その芸術的価値が改めて認められました。現在も音楽や漫画などを始め広く影響を与えて続けています。
太陽の塔を訪れることは、単なる旅行ではなく、過去と現在、そして未来を考える、特別な体験となるでしょう。
太陽の塔の基本情報
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 太陽の塔 |
管理運営 | 大阪府日本万国博覧会記念公園事務所 |
郵便番号 | 565-0826 |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園1番1号 |
電話番号 | 0570-01-1970 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 水曜日(万博記念公園に準じる) |
入館料 | 930円(太陽の塔入館+自然文化園・日本庭園共通入園セットチケット) |
駐車場 | 有(有料:万博記念公園の駐車場) |
最寄駅 | 大阪モノレール「万博記念公園駅」 |
公式サイト | 太陽の塔 |
万博記念公園への入園料が必要
太陽の塔がある万博記念公園には、多くの施設が存在しています。ほとんどの施設は、自然文化園・日本庭園にあります。太陽の塔に入るためには、自然文化園・日本庭園共通の公園入園料が必要になります。
自然文化園・日本庭園は、当日再入園可なので、入園券は大切に持っておきましょう。

事前予約が必須!
太陽の塔の内部観覧は、建築基準法に従って、入館できる人数と時間に制限があるため、事前予約制(前日までに要予約)です。必ず事前に公式サイトから予約しましょう。
当日券が発売される場合もありますが、必ず前日までに予約しておきましょう。特に週末や連休は混み合うため、早めの予約がおすすめです。

モデルコースと見どころ深掘りガイド
これだけは押さえたい!太陽の塔の王道モデルコース(所要時間:約60分~90分程度)
- 太陽の塔の外観を鑑賞
- 予約時間になったら、塔の内部へ
- 「地底の太陽」「生命の樹」を見学
- ミュージアムショップでお土産探し
太陽の塔の観覧方法と観覧時間
塔内の観覧時間は約30分。塔内は一方通行で、途中で引き返すことはできません。安全確保のため、最大16名ずつのグループ制で順番に案内されます。
内部のハイライトは「生命の樹ゾーン」。高さ約30メートルの巨大な樹を、6フロア・計145段の階段を登りながら鑑賞します。下りは別の階段を利用します。エレベーター利用者は、1階・中層階・最上階の3フロアのみの見学が可能です。
なお、塔内にはトイレがありません。観覧前に、1階受付横のトイレで済ませておきましょう。
塔内の禁止事項と撮影ルール
- 塔内での飲食は禁止
- 撮影は、塔内1階(地底の太陽ゾーンおよび生命の樹1階展示フロア)のみ可能で、展示物のみを対象とし、フラッシュは禁止
- 自撮り棒や三脚の使用は不可
- 落下の恐れがあるので、スマートフォンなどの撮影機材は、上層階へ進む際にはかばん等に収納すること
- 撮影した画像の商業利用は禁止
見どころを深掘り解説:太陽の塔は外観も内部も魅力がたくさん
太陽の塔の外観構造:三つの顔が語る時間
太陽の塔は、高さ約70メートル、基底部の直径は約20メートルという巨大な建造物です。その構造は鉄骨鉄筋コンクリート造で、一部には軽量化のため吹付コンクリート工法が用いられています。当時は、万博会場の中心に位置する「お祭り広場」にそびえ立ち、来場者を圧倒しました。この巨大なサイズは、万博においてひときわ目を引くランドマークとなり、当時の日本の技術力と未来への希望を象徴していました。堅牢な構造は、この塔が単なる一時的な展示物ではなく、長く人々に記憶される存在として建設されたことを示唆しています。
太陽の塔は、見る角度によって異なる表情を見せる、まさに生きた彫刻です。その外観を構成する主要な要素は、頂部に輝く「黄金の顔」、正面に鎮座する「太陽の顔」、そして背面に潜む「黒い太陽」の三つの顔です。これらの顔はそれぞれ異なる時間軸を象徴しており、塔全体で壮大な時の流れを表現しています。
- 頂に輝く金色の顔:希望に満ちた「未来」
- 正面の力強く見据える顔:エネルギーに満ちた「現在」
- 背面に描かれた黒い顔:神秘を宿す「過去」
頂部に輝く「黄金の顔」:未来を象徴するその表情
高さ約70メートルを誇る太陽の塔の頂上に位置する「黄金の顔」は、直径約10.6メートルの大きさを持ち、2代目の素材はステンレス鋼板に金色のポリ塩化ビニル(PVC)マーキングフィルムを貼ったものです(初代は亜鉛メッキ鋼板に同様のフィルム)。
目はもともと、キセノン照明灯(アーク灯)で強く照らされており、当時の万博期間中は人々の注目を集めました。その後点灯は電気系統や航空機への影響などの理由で停止されましたが、2004年には外部電源を用いた仮設の点灯が行われ、現在はLEDに置き換えられています。
また、「黄金の顔」上部に設置されているアンテナは避雷針としての機能を持ち、未来的な印象を与える構造物としても解釈されています。
このような素材の更新や照明の変遷は、太陽の塔が単なる過去の遺物にとどまらず、時代ごとに生き続けるシンボルであることを示していると言えるでしょう。

正面に鎮座する「太陽の顔」:現在を捉える力強い眼差し
塔の正面中央に据えられた「太陽の顔」(直径約12メートル)は、三つの顔の中で最大の大きさを誇り、現在を見据える力強い表情を象徴しています。下地には軽量で高強度、耐候性に優れたFRP(ガラス繊維強化プラスチック)が用いられています。その表面は、発泡ウレタン、吹付コンクリート、樹脂塗装によって仕上げられ、独特の粗い質感と存在感を放っています。この素材構成は、塔全体の重量バランスを考慮したものといえるでしょう。
また、岡本太郎が製造を担当したスーパーレジン工業の工場に出向き、自身の手で形状を修正されていたというエピソードは、この現在を象徴する顔に対する岡本の強い思い入れをうかがわせます。軽量かつ堅牢な素材を用いることで、巨大な顔を安定して塔に取り付けることが可能になり、訪れる人々に強い印象を与える存在となっています。

背面に潜む「黒い太陽」:過去を物語る静かな存在
塔の背面にひっそりと存在する「黒い太陽」は、直径約8メートルと、太陽の塔を彩る三つの顔の中でも小さめですが、静かな存在感を放ちます。その表面は、信楽焼の黒色陶器タイル(約3,000枚)によって覆われており、陶芸の伝統と匠の技が息づいています。さらに、塔の正面の「赤い稲妻」と対をなす「緑のコロナ」は、いずれもイタリア製のガラスモザイクタイルを用いて装飾され、過去と未来・現在との視覚的な対比を生み出しています。
この「黒い太陽」は、過ぎ去った時代の重みや静けさを感じさせ、太陽の塔が過去・現在・未来を同時に抱える表現としての深みを増しています。

両腕とその模様:ダイナミックな造形とその意味
太陽の塔の左右に大きく伸びる二本の腕は、それぞれ長さ約25メートルにも及びます。正面には赤い稲妻を思わせるジグザグ模様が描かれ、背面には緑色の放射状模様が走り、塔全体に力強い躍動感を与えています。これらは塗装によって施されたもので、赤い稲妻は現代社会の持つエネルギーや力強さを、緑の放射状模様は生命の源である太陽のエネルギーを象徴しているとも解釈されます。
両腕を広げた姿は、万博を訪れる人々を迎え入れるようでもあり、また岡本太郎の妻・岡本敏子が語るように「カラス」をイメージしたものとも言われています。
太陽の塔の内部探求:生命の樹が示す進化の道
内部は空洞で、万博当時は、地下の「過去・根源の世界」ゾーンと空中展示をつなぐ展示動線として構成されてました。来場者はエスカレーターや螺旋階段を使って塔内を登りながら、生命の進化の物語を体験しました。
失われた「地底の太陽」:幻の四つ目の顔とその復元
地下では「地底の太陽」と呼ばれた四つ目の顔が展示され、人類の精神世界や誕生を象徴していましたが、万博終了後には行方不明に。2018年の公開再開にあわせて、復元されたレプリカが今もその空間に戻されています。
高さ41メートルの「生命の樹」:その構造と展示物
中央には高さ約41 mの鋼鉄製オブジェ「生命の樹」がそびえ、幹や枝には292体の生物模型が配置され、原生生物から恐竜、人類まで進化の過程が表現されていました。模型製作には円谷プロダクションも協力していたとされています。
太郎はこの生命の樹を「塔の血流」と呼び、人間を含むすべての生命がひとつの根を持つ存在であるという思想を具現化した作品です。
腕に残る階段構造
左右の腕の内部には当時の展示用通路や階段の痕跡、鉄骨トラス構造などが今も残され、設計上重要な支えとして塔のバランスに寄与しています。観客が歩いた通路としては現在利用されていませんが、建築構造としての価値を示す貴重な遺構です。
ミュージアムショップ
内部展示を巡った後は、昇ってきた道とは別のルートを通って降りることになります。ルート上にある解説を読みながら進むと、やがて出口付近に到着。そこからはミュージアムショップへとつながっており、太陽の塔にまつわるグッズや、岡本太郎に関連する書籍・雑貨など、バラエティ豊かなお土産を手に取ることができます。見学の余韻をそのまま持ち帰れるアイテムを探す時間も、この体験の楽しみの一つといえるでしょう。
ただ見るだけでは終わらない、旅の深層ガイド
大阪万博(EXPO’70)とは ──日本が「未来」と向き合った瞬間
1970年(昭和45年)、大阪・千里丘陵で開催された「日本万国博覧会(EXPO’70)」は、日本初の万国博覧会であり、戦後の復興から経済大国へと変貌する日本を世界に示す歴史的イベントでした。
大阪万博(1970年)開催までの道のり|アジア初の万博が実現するまで
戦後の焼け野原から復興を遂げつつあった日本は、高度経済成長の波に乗り、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの成功で世界から注目を集めました。その勢いを次につなぐ国家的プロジェクトこそが、「万国博覧会(万博)」の開催でした。
大阪万博の構想は、1950年代から本格的に検討されていました。そして1965年(昭和40年)4月22日、日本政府が「国際博覧会」への正式立候補を表明。同年9月14日には国際博覧会事務局(BIE)から開催認定を受け、日本初、そしてアジア初となる万国博覧会の開催が正式に決定しました。この決定は、日本が戦後の復興を果たし、「国際社会の一員」として確固たる地位を築いた証でもあります。
1970年(昭和45年)に大阪で開催された日本万国博覧会(EXPO’70)は、日本史上初めての万国博であり、アジアでも初めてとなる国際博覧会でした。この万博は単なる展示イベントではなく、日本の技術力と文化力、そして国際協調の精神を世界に示す場となり、「高度経済成長を象徴する国家イベント」として今も語り継がれています。
万博の開催地に選ばれたのは、当時はまだ田園風景が広がっていた大阪府吹田市の千里丘陵でした。広大な敷地を活かし、ゼロから未来都市のような会場を造り上げる大規模プロジェクトがスタートします。千里丘陵が選ばれた理由は以下の通りです。
- 関連施設や周辺整備を含め約330ヘクタールに及ぶ広大な土地の確保
- 関西圏の人口増加と経済発展
- 交通インフラ整備がしやすい立地
1965年(昭和40年)10月、日本万国博覧会協会が設立され、準備は本格化。会場工事は1967年(昭和42年)に着工し、77カ国が参加するパビリオンや施設が次々と建設されていきました。
さらに、大阪万博を支えたのは会場だけではありません。周辺インフラも大規模に整備され、大阪の発展を加速させる原動力となりました。
- 万博会場へのアクセス鉄道(北大阪急行電鉄)の開業
- 高速道路(名神高速道路、中国自動車道など)や新御堂筋といった道路網の整備・拡充
- 千里ニュータウンなど周辺地域の都市開発
これらのインフラ整備は、万博終了後も大阪の成長を支える基盤となり、「都市そのものを進化させたイベント」として、歴史に刻まれています。

未来への壮大な理念。万博のテーマ「人類の進歩と調和」
1970年(昭和45年)。高度経済成長の真っただ中にあった日本は、世界に向けて未来への希望を発信しようとしていました。その象徴が、大阪万博の公式テーマ「人類の進歩と調和」です。
このテーマは、技術革新と文化交流を通じて持続可能で平和な未来を目指すという理念を表しており、単なる科学技術の発展だけでなく、文化、社会、そして自然が互いに尊重し合い、共存していく未来を目指すという、当時の人々の熱い願いが込められていました。それは、急速な科学文明の進展と、人間らしさ、豊かな文化、かけがえのない自然との調和を求める、壮大な哲学的な挑戦でもあったのです。
大阪万博は、
- 科学技術がどのように人々の生活を変えるのか
- 進歩が自然環境や文化とどのように共存できるのか
- 国家・民族を超えた国際協調がどう実現できるのか
といったテーマに真正面から向き合う場となりました。
驚くべきことに、50年以上前に掲げられた大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」は、現代社会が直面する課題、そして国連が提唱するSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)と深く共鳴しています。
当時の万博が問いかけたのは、
- 技術が進歩しても、人類は自然や社会とどう調和できるのか?
- 経済成長と世界平和は両立するのか?
- 文化の多様性を尊重しながら、国際社会は一つになれるのか?
という普遍的な課題でした。
50年後、国連が掲げたSDGsも、
- 経済成長と環境保護の両立(目標8:働きがいも経済成長も、目標13:気候変動に具体的な対策を)
- 貧困・不平等の解消(目標1:貧困をなくそう、目標10:人や国の不平等をなくそう)
- 平和と国際パートナーシップ(目標16:平和と公正をすべての人に、目標17:パートナーシップで目標を達成しよう)
といった、人類の「進歩」と「調和」を現代社会にどう実現するかを軸にしています。
当時、世界はアメリカとソ連を中心とした冷戦の真っただ中にあり、宇宙開発競争や核兵器開発の脅威が、人々の心に暗い影を落としていました。そんな時代背景の中、日本が万博のテーマに掲げた「調和」という言葉は、単なる博覧会のキャッチコピーを超え、平和を希求する世界への力強いメッセージとして、深く人々の心に刻まれました。
大阪万博の洗練されたシンボルマークは、デザイナーの大高猛(おおたか たけし)によって生み出されました。未来を感じさせるそのシンプルなデザインは、「人類の進歩と調和」というテーマを視覚的に表現しています。そして、このテーマとデザインは、会場の中心にそびえ立つ岡本太郎の傑作「太陽の塔」のコンセプトと密接に結びついているのです。大高猛は、運輸省のシンボルマークや日清食品のカップヌードルのパッケージデザインなどを手がけています。
万博記念公園内にあるEXPO'70 パビリオン別館の外壁には、大阪万博のシンボルマークが大胆に描かれています。

過去、現在、未来を象徴するという太陽の塔の多面的な表情は、「人類の進歩」の光と影、そしてそれらを包み込む「調和」の重要性を、私たちに静かに語りかけているのかもしれません。
未来の技術を体験できる場として、アメリカ館の「月の石」や「アポロ宇宙船の模型」、ソ連館の「月探査機ルナ」、日本館の先端映像技術など、各国のパビリオンは多くの人々で賑わいました。また、自動改札機、最新型エスカレーター、ワイヤレス電話の実験展示といった、後に私たちの社会に欠かせない技術も、この大阪万博で一般に広く紹介されたのです。
1970年の大阪万博が掲げた「調和」の精神は、50年以上経った今も色褪せることなく、私たちがより良い未来を築くための道しるべとなっています。太陽の塔を訪れる際には、この壮大なテーマに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見があるはずです。
太陽の塔──テーマ「人類の進歩と調和」を体現する衝撃の芸術
大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」を、圧倒的な存在感と独創的な造形で表現したのが、芸術家・岡本太郎が手がけた太陽の塔です。
岡本太郎は、単なる未来礼賛ではなく、進歩の陰に置き去りにされた人間の本質や生命の原点を見つめ直すべきだと考えていました。太陽の塔は、そんな万博のテーマそのものを立体化した、思考するシンボルだったのです。
岡本太郎がテーマプロデューサーに就任したのは開幕の2年8か月前。すでにギリギリのタイミングでした。岡本は若いクリエイターを集めてプロジェクトチームを組織。展示設計を進める一方で、「太陽の塔」をはじめ数々の展示作品を制作していきました。「Team TARO」がつくりあげたテーマ展示は過去に例のない芸術的なディスプレイ空間で、日本ディスプレイ史に輝く金字塔と言えるでしょう。
「EXPO'70のテーマプロデューサーを引き受けたとき、私はその中核に人間であることの誇り、生きていることの喜びを爆発させたかった」。そう語る岡本太郎は、「技術の進歩が未来をひらく」との進歩主義一色に包まれた万博に、まったく逆の価値観を投げ入れました。「根源に立ち戻れ」と説くテーマ館は、太陽の塔とともに万博史に刻まれた“たたかうもの”の異物です。
万博のテーマ館は、観客はまずメインゲートから北側に出ると正面に巨大な空間「調和の広場」から、「地下展示」を経て「太陽の塔」の内部(生命の樹)をエスカレーターで上り、「太陽の塔」右腕から「空中展示」のある大屋根内へ。「空中展示」を見終わった観客は、「母の塔」のエスカレーターによって、再び「調和の広場」に導かれるように構成されました。
当時の万博会場は、最先端の科学技術を誇る美しいパビリオンが立ち並ぶ未来都市のような空間でした。そんな中に突如現れた、力強く原始的なフォルムの太陽の塔。それは、まさに「進歩とは何か?」「調和とは何か?」という哲学的な問いを投げかける存在だったのです。
熱狂の終焉、そして伝説へ。太陽の塔が大阪のシンボルであり続ける理由
1970年(昭和45年)9月13日、半年間にわたる熱狂のイベント「日本万国博覧会(大阪万博/EXPO’70)」は、約6421万人の来場者を迎え、盛大に幕を閉じました。これは当時の日本の総人口の半数以上に相当し、2010年(平成22年)の上海万博に抜かれるまで、史上最多の入場者数を誇っていました。
大阪万博は、日本が戦後の復興を経て高度経済成長を遂げた時代背景の中、未来社会への夢と技術力を世界に示した歴史的なイベントでした。183日間にわたり各国のパビリオンが最新の科学技術や文化を披露し、訪れた人々に「未来を体験する場」を提供しました。日本館やみどり館をはじめとする展示も大きな話題を集め、日本の国際的な存在感を確立するきっかけとなりました。
しかし、万博の終了とともに多くのパビリオンは解体され、跡地は静けさを取り戻していきました。そんな中、唯一その場に残されたのが太陽の塔です。岡本太郎は「太陽の塔は単なる展示物ではない。土地と一体化した存在だ」と語り、撤去に強く反対しました。その言葉通り、太陽の塔は、会場跡地にそのまま立ち続けることになったのです。
太陽の塔は、大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」を芸術として体現した存在です。塔の外観だけでなく、内部には生命の樹がそびえ、生命の進化を象徴する大胆な表現が展開されています。岡本太郎は、テクノロジーが急激に発展する中で、人間がどうあるべきか、自然とどう向き合うべきかという根源的な問いを、作品を通して私たちに投げかけました。そのメッセージは、50年以上経った今でも色あせることなく、むしろ現代社会においてこそ、より深い意味を持ち始めています。
万博終了後、跡地は「万博記念公園」として整備され、太陽の塔は大阪のランドマークとして親しまれる存在になっていきました。そして、長らく非公開となっていた太陽の塔の内部が、2018年(平成30年)3月、ついに約48年ぶりに一般公開されました。耐震補強と大規模な内部改修を経て、再び私たちは封印された芸術空間へと足を踏み入れることができるようになったのです。
最大の見どころは、塔内部にそびえる巨大な《生命の樹》。万博当時の姿を復元しつつ、最新の演出技術を取り入れた展示は、まさに圧巻。岡本太郎が「《生命の樹》は太陽の塔の“血脈”であり、内壁の襞は“脳の皺”なんだ」と語ったように、塔内部は生きた芸術としての機能を取り戻した空間となっています。
さらに、万博当時に地下展示として話題となった《地底の太陽》も、現代技術により再現。幻想的な照明と演出によって、太陽の塔の世界観を五感で体感できる空間へと生まれ変わりました。
太陽の塔が今なお人々の心を捉え続けているのは、それが単なる過去の遺物ではなく、「進歩と調和」「人間と科学」「生命の本質」といった普遍的な問いを、時代を超えて発信し続けているからにほかなりません。

太陽の塔に込められたメッセージ:岡本太郎の思想
岡本太郎(1911(明治44年)-1996(平成8年))は、日本の前衛芸術を牽引した鬼才として知られています 。太陽の塔は、単なる巨大なオブジェではなく、創造主である芸術家・岡本太郎の深い思想が込められています。
芸術家としての岡本太郎:その哲学と太陽の塔の位置づけ
太陽の塔は、岡本太郎が「芸術ではない、祭りのための神像だ」と位置づけた存在です。内部を貫く「生命の樹」は、進化の過程を表すと同時に、血管や神経のように塔全体へ生命のエネルギーを行き渡らせる役割を持ち、岡本の思想を具現化しています。彼は縄文文化に見られる原始的な力に共鳴し、そこに人間の根源的な生命力を見出しました。
万博のテーマとの関連:「人類の進歩と調和」への問いかけ
1970年大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」に対し、岡本は単なる技術の発展を賛美するのではなく、もっと根源的な「生命の爆発」として万博を「祭り」と捉え直しました。太陽の塔は、過去(地下の「地底の太陽」)、現在(正面の「太陽の顔」)、未来(頂部の「黄金の顔」)を貫く象徴として設計され、人類の時間軸を統合するメッセージを発しています。
現代における太陽の塔:文化的なアイコンとしての存在
万博終了後、太陽の塔は一時的に忘れ去られかけましたが、その独特な存在感と岡本太郎の強烈なメッセージは、時を超えて再び人々の心を捉え始めました。
万博後の保存と修復の歴史
1979年(昭和54年)、太陽の塔を部分的に覆っていた大屋根が撤去され、塔自体も老朽化が進みました。1994年(平成6年)から保存・修復工事が始まり、1995年(平成7年)に完了。その後も内部は長らく閉鎖されていましたが、数回の特別公開を経て、2018年(平成30年)3月19日、大規模な耐震補強・改修工事を終えて常設公開が再開されました。このプロジェクトは高く評価され、2018年度(平成30年度)グッドデザイン賞を受賞。さらに2020年(令和2年)には国の登録有形文化財に指定されています。
大阪のランドマークとしての認識と影響力
太陽の塔は1970年大阪万博の象徴として広く知られ、現在も万博記念公園のシンボルとして存在感を放っています。万博を訪れた約6400万人に深い印象を与え、当時の建造物の中でほぼ唯一現存するものとして、大阪を代表するランドマークとなっており、今も多くの人々に愛されています。
太陽の塔は、DREAMS COME TRUEの楽曲「大阪LOVER」にも登場し、恋人たちの思い出の場所として歌われるなど、大阪の象徴的存在として親しまれています。
”最終に間に合ったよ 0時ちょい前にそっちに着くよ”
DREAMS COME TRUE「大阪LOVER」
メール短すぎたかな? わたしもそっけないけど
新大阪駅まで 迎えに来てくれたあなたを見たら
いつもはいてるスウェット 今日も家に直行か・・・
万博公園の太陽の塔 ひさびさ見たいなぁ!
明日さ、たまにはいいじゃん!!
「そやなぁ・・・」って行くの?行かないの?
(以下、略)
ポップカルチャーにおける太陽の塔
そのユニークな形状は日本のポップカルチャーにもしばしば登場します。浦沢直樹の漫画『20世紀少年』では物語を象徴する存在として描かれ、森見登美彦のデビュー小説『太陽の塔』の題名にもなりました。特撮映画『ガメラ対ジャイガー』(1970年)や是枝裕和監督の映画『奇跡(I Wish)』(2011年)にも登場。ロックバンド少年ナイフの「Tower of the Sun」や、バンダイの超合金ロボットなど、音楽・玩具分野でもモチーフ化されています。
一方で、ポケモンのキャラクターやアニメ・漫画の一部描写に「太陽の塔を想起させる」と言われる例もあり、公式なオマージュかどうかは明言されていません。こうした“都市伝説的”な影響力も含め、太陽の塔は現代文化に多様な形で影響を与え続けています。

太陽の塔を120%楽しむ旅行プラン2選
プラン作成の考え方
太陽の塔は内部の観覧時間が30分とされています。外観も含めて所要時間は約60分から90分程度です。大阪中心部からの移動を含めても半日確保しておけばいいと思います。
大阪には見どころがたくさんあるので、半日は太陽の塔、半日は別のスポット、とすれば、選択肢は多くなります。
プラン例①:万博記念公園をたっぷり楽しむ一日プラン
大阪のランドマーク「太陽の塔」。その圧倒的な存在感に惹かれて訪れる人は多いですが、万博記念公園の魅力はそれだけではありません。広大な敷地には、美しい自然や学びの施設、そして一日では遊びきれないほどのアミューズメントが集まっています。
太陽の塔をじっくり楽しみつつ、学び・遊び・癒しがバランスよく詰まった、万博記念公園を遊びつくす最高の1日プランをご紹介します。
9:30 - 万博記念公園へ!シンボル「太陽の塔」をじっくり鑑賞
万博記念公園の開園時間に合わせて到着。まずは、遠くからでも目を引く太陽の塔へ向かいます。原始的でありながら未来的な、岡本太郎のエネルギーに満ちた外観をじっくりと鑑賞しましょう。
事前に予約した時間になったら、いよいよ塔の内部へ。生命の樹がそびえ立つ空間は、まさに圧巻。万博当時の熱気と、岡本太郎が込めた生命のメッセージを肌で感じられます。
11:00 - EXPO'70パビリオンで万博の歴史に触れる
太陽の塔の鑑賞後は、公園内にあるEXPO'70パビリオンへ。ここでは、当時のパビリオンの模型や貴重な展示品が豊富に揃い、1970年の大阪万博の熱狂を追体験できます。太陽の塔が生まれた背景や万博が掲げたテーマ「人類の進歩と調和」の意義を深く知ることができる、学びの空間です。

12:30 - ランチはEXPOCITYで!種類豊富なグルメを満喫
たっぷり歩いた後は、ランチタイム!公園からいったん出て、万博記念公園駅前の大型複合施設EXPOCITYへ向かいましょう。ショッピングモールのららぽーとEXPOCITY内には、和食から洋食、カフェまで、数多くの飲食店が軒を連ねています。好きなものを好きなだけ選べるのが嬉しいですね。
もちろん、公園内にある「森のレストラン」で、自然に囲まれながらゆったりとランチを楽しむのもおすすめです。
14:00 - 静寂と癒しの時間「日本庭園」と「自然文化園」を散策し、「国立民族学博物館」へ
午後は、万博記念公園に戻って、広大な敷地を持つ日本庭園と自然文化園をのんびり散策。万博記念公園は、当日券があれば再入園可能なので、入園券はなくさないようにしましょう。
手入れの行き届いた日本庭園は、四季折々の美しい風景が楽しめます。また、自然文化園には万博の遺構が点在しており、歴史を感じながら歩くのも一興。喧騒から離れて、心と体をリフレッシュするのに最適な時間です。
一息ついたら、気分を変えて、知的好奇心を満たす国立民族学博物館(みんぱく)へ。世界の民族文化に関する貴重な展示が楽しめる、日本を代表する民族学博物館です。
17:00 - 一日の締めくくり!大観覧車から絶景を
旅の最後は、EXPOCITYのシンボル、高さ日本一を誇る観覧車OSAKA WHEELへ。地上123メートルから、一日を過ごした万博記念公園全体、そして遠くに大阪の街並みを一望できます。煌めく太陽の塔を眺めながら、思い出に浸る最高のひとときになるでしょう。
帰り際には、万博記念公園駅周辺でお土産を探すのも忘れずに。きっと、大阪旅行の素晴らしい思い出が詰まった一日になるはずです。

プラン例②:大阪の芸術と文化を満喫する1日プラン
岡本太郎の爆発的なエネルギーに触れた後、大阪が誇る近代アート、そして活気あふれる食文化を1日で体験する、芸術とグルメの欲張りルートを提案します。公共交通機関を使いこなせば、アクティブに大阪の魅力を満喫できること間違いなし。さあ、あなただけの特別な一日を始めましょう!
9:30 - 万博記念公園へ!太陽の塔のエネルギーを体感
旅の始まりは、大阪のシンボル「太陽の塔」から。万博記念公園に到着したら、まずは外観をじっくり鑑賞しましょう。未来を象徴する「黄金の顔」、現在を表す「太陽の顔」、そして過去を示す背面の「黒い太陽」。見る角度によって表情を変える、岡本太郎の壮大な哲学を外から感じ取ってください。
11:30 - 公園散策でアートな余韻に浸る
太陽の塔を堪能した後は、広大な敷地を持つ万博記念公園内を少し散策しましょう。時間があれば、世界の民族文化に触れられる国立民族学博物館(みんぱく)や、心落ち着く日本庭園など、見どころは尽きません。太陽の塔が放つアートなエネルギーの余韻に浸りながら、次の目的地へ向かいましょう。

14:30 - 水都・大阪のシンボル「中之島」で近代アートを鑑賞
万博記念公園から大阪モノレールと地下鉄を乗り継ぎ、水都・大阪をシンボル「中之島」へ。近代的な黒いキューブ状の建物が、今回のアートスポット大阪中之島美術館です。モディリアーニや佐伯祐三など、国内外の近代・現代アートの優れたコレクションが鑑賞できます。建物自体も芸術作品なので、開放的な空間でゆっくりとアートな時間を過ごしてください。
18:00 - ネオンきらめく道頓堀で食べ歩き!
地下鉄でなんば駅へ移動すれば、一気に大阪らしい活気あふれる風景に!地上に出ると、目の前にはネオンが輝く大阪ミナミの中心地、道頓堀が広がります。グリコの看板や巨大なカニのオブジェを背景に、旅の記念写真を撮りながら散策するだけでも、気分が上がりますね。

出典:道頓堀観光マネジメント協議会 https://dotonbori-night.com/about/
19:00 - 本場の味を堪能!大阪グルメで締めくくる
まさに「食い倒れの街」。道頓堀の熱気を肌で感じながら、まずは熱々のたこ焼きをハフハフしながら食べ歩きましょう。夕食は、目の前の鉄板で焼いてくれるお好み焼きの名店へ。活気あふれる街のエネルギーと、大阪のソウルフードを心ゆくまで味わい、特別な1日を締めくくりましょう。

【旅をアップグレードする秘訣】ワンランク上の旅を実現する1枚
今回ご紹介したような旅行プランを、より快適で上質なものにするための『秘訣』として、私が旅行のプロの視点から厳選した一枚のカードをご紹介します。それが「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」です。
このカードは、年会費33,000円、JALのマイルを直接貯めることができる「SAISON MILE CLUB」のサービス年会費が5,500円と安くはありません。
それでもなお、なぜこのカードが旅好きにおすすめなのか、その理由は以下の特典に集約されています。
- JALマイル最高水準の還元率: 日常の支払いでJALマイルが最大1.125%という高レートで貯まり、次の旅行がぐっと近づきます 。
- 空港ラウンジが使い放題:国内外1,600ヶ所以上の空港ラウンジが無料で利用できる「プライオリティ・パス」の最上位会員(通常年会費469米ドル)に無料で登録できます 。出発前のひとときを、喧騒から離れた落ち着いた空間で過ごせます。
- 手荷物無料宅配:海外旅行の際、空港と自宅間のスーツケース1個を無料で配送してもらえます 。旅の行きも帰りも、身軽に移動できる快適さは格別です。
- コンシェルジュ・サービス:プラチナ会員専用のコールセンターのスタッフに、旅行やレストラン予約手配依頼だけではなく、様々な困りごとの相談も可能です。
- その他多数の特典: 2名以上の利用で1名分のコース料理が無料になるレストラン優待や、充実した旅行保険も付帯します 。
このカードは、その価値の高さからポイントサイト等に広告が出ることは稀で、既存会員からの紹介で入会するのが最もお得な方法です 。
カード会社の規約上、ブログに直接紹介用URLを掲載することが禁じられています 。そのため、ご興味のある方は、以下のバナーをクリックすると表示される専用フォームからご連絡いただければ、すぐに紹介用URLをメールでお送りします。
もちろん、お申し込みされる方の個人情報が私に伝わることは一切ありませんので、ご安心の上、お気軽にご連絡ください 。
旅の準備:アクセス・宿泊・食事 実用ガイド
太陽の塔へのアクセス
太陽の塔は、大阪府吹田市に位置しています。
1970年(昭和45年)に開催された日本万国博覧会(大阪万博)の閉幕後に整備された万博記念公園内にあります。
自動車でのアクセス
太陽の塔へ車でアクセスする場合、最寄りのインターチェンジは、京都方面からは「名神高速道路・吹田IC」、宝塚方面からは「中国自動車道・中国吹田IC」が便利です。どちらのICからも、万博記念公園までは車でおよそ10〜15分程度の距離です。
レンタカーを利用する場合は、大阪駅や新大阪駅周辺でのレンタルが便利です。エアトリなどの比較サイトを活用すれば、格安プランを検索・予約することができます。
万博記念公園内には、複数の大型駐車場が整備されています。
- 東駐車場(998台)
- 南駐車場(1,218台)
- 中央駐車場(971台)
- 西駐車場(691台)
- 日本庭園前駐車場(612台)
この中で、太陽の塔に最も近いのは「日本庭園前駐車場」です。目的地に合わせて駐車場を選ぶと、スムーズに見学をスタートできます。
鉄道・バスでのアクセス
太陽の塔を訪れる際の最寄り駅は、大阪モノレールの「万博記念公園駅」です。
駅から万博記念公園の中央口までは約500m。中国縦貫自動車道の上を通る歩道橋を渡ってアクセスします。中央口から入園すると、真正面に太陽の塔がそびえ立ち、インパクトある姿が目に飛び込んできます。

出典:大阪モノレールのサイト https://www.osaka-monorail.co.jp/guide/access/expo/img/guide_access_bampakuAccess@2x.jpg
新幹線利用の場合は、JR新大阪駅で下車し、以下のルートでアクセスできます。
- 地下鉄御堂筋線(北大阪急行線)で千里中央駅へ(約20分)
- 千里中央駅で大阪モノレールに乗り換え、万博記念公園駅へ(約10分)
東海道・山陽新幹線のきっぷは、新幹線予約サイト【きっぷる】を使えば、駅の窓口に並ばずに自宅や職場にチケットを配送してもらえます。みどりの窓口が近くにない方にも便利なサービスです。
在来線で大阪駅を利用する場合も、同様に地下鉄御堂筋線からの乗り換えが便利です。
- 地下鉄御堂筋線で千里中央駅へ
- 大阪モノレールに乗り換え、万博記念公園駅で下車
飛行機でのアクセス
太陽の塔を訪れる際、最寄りの空港は大阪国際空港(伊丹空港)です。国内主要都市との間に多数の便が運航しており、全国各地からのアクセスに便利です。なお、伊丹空港は国内線専用空港で、国際線の就航はありません。
空港からは、大阪モノレール「大阪空港駅」から乗車し、「万博記念公園駅」で下車。乗車時間は約30分で、乗り換えなしでスムーズにアクセスできます。
大阪空港発着の航空券をお探しの場合は、国内格安航空券・LCCの比較・予約なら【トラベリスト】などの航空券比較サイトが便利です。出発日や時間帯、航空会社、座席クラスなどの条件を設定して、最安値の国内航空券やLCCを簡単に検索・予約できます。
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旅行費用の中でも、飛行機代は特に大きな割合を占めますよね。
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おすすめ宿泊エリア
大阪のシンボル「太陽の塔」を訪れる旅。せっかくなら、アクセスが便利で、旅の疲れを癒せる快適なホテルを選びたいですよね。太陽の塔がある万博記念公園周辺には宿泊施設が少ないため、少し足を伸ばしたエリアでの滞在がおすすめです。ここでは、太陽の塔へのアクセスが良好で、観光も楽しめるおすすめの宿泊エリアをご紹介します。これらの情報を参考に、あなたの旅のスタイルに合った宿泊エリアを見つけて、太陽の塔への旅を快適にお楽しみください。
大阪の中心地「梅田・大阪駅」周辺:抜群の利便性で観光も満喫
大阪最大のターミナル駅である梅田・大阪駅周辺は、交通アクセスが非常に便利です。万博記念公園の最寄り駅である大阪モノレールの万博記念公園駅には直通電車はありませんが、JR、私鉄、地下鉄が集まっており、複数の方法でアクセスできます。
- 抜群のアクセス: 関西空港や新大阪駅からのアクセスもスムーズで、大阪市内の主要観光地への移動も容易です。
- 充実したホテル: 高級ホテルからビジネスホテル、個性的なデザイナーズホテルまで、多様なタイプの宿泊施設が揃っています。
- グルメとショッピング: デパートや商業施設が集積しており、食事やお土産探しにも困りません。夜も賑やかで、大阪の活気を満喫できます。
新大阪駅周辺:新幹線利用者に最適、スマートな滞在
新幹線の停車駅である新大阪駅周辺は、遠方からのアクセスに非常に便利です。万博記念公園へは、地下鉄と大阪モノレールを乗り継いでアクセスできます。
- 新幹線からのアクセス抜群: 新幹線を降りてすぐにホテルにチェックインできるため、移動の負担を軽減できます。
- ビジネスホテル中心で機能的: 比較的新しいビジネスホテルが多く、清潔で機能的な設備が整っています。
- 落ち着いた雰囲気: 梅田に比べると落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと過ごしたい方におすすめです。
千里中央駅周辺:万博記念公園へのアクセス至近、自然豊かな環境
万博記念公園の最寄り駅の一つである千里中央駅周辺は、公園へのアクセスが非常に便利です。駅周辺にはホテルや商業施設もあり、滞在にも便利です。
- 万博記念公園へのアクセスが最も便利: モノレールで直ぐに到着できます。大阪空港(伊丹)もモノレールで乗り換えなしです。
- 自然豊かな環境: 公園が近く、緑豊かな環境でリラックスできます。
- 落ち着いた住宅街: 比較的落ち着いた雰囲気で、静かに過ごしたい方におすすめです。
【プロの節約術】宿泊予約はポイントサイト経由で「ポイント三重取り」がお得!
旅の計画でホテルや旅館を予約する際、予約サイト(楽天トラベルやじゃらんnetなど)から直接申し込むのは、実は非常にもったいないです。
ポイントサイトを経由する一手間を加えるだけで、
- 宿泊予約サイトのポイント(楽天ポイントなど)
- クレジットカードの決済ポイント
- ポイントサイト独自のポイント
これら3つのポイントを同時に獲得(三重取り)できます。貯めたポイントサイトのポイントは、現金や次の旅行のマイルにも交換可能です。
おすすめは、業界最大手で信頼性も高い「モッピー」です。私も陸マイラー活動を始めた時からずっと愛用しており、入会特典で得たポイントが最初のマイル獲得の原資になりました。
以下のバナーからの入会で限定特典も受け取れます。入会料も利用料ももちろん無料で、あなたの個人情報が私に伝わることは一切ありませんので、安心してご活用ください。
これを食べたい!ご当地グルメ情報
太陽の塔がある万博記念公園周辺には、ランチやカフェタイムにぴったりのお店が点在しています。特におすすめしたいのは、「EXPOCITY(エキスポシティ)」内の飲食店。和食、洋食、中華、カフェなど多彩なジャンルが揃っており、家族連れや友人同士でも楽しめます。
なかでも人気なのが、大阪名物・たこ焼きやお好み焼きを味わえる専門店。また、万博記念公園を一望できるロケーションが魅力の「日本一高い観覧車・OSAKA WHEEL」近くのカフェでは、開放感あるテラス席でひと休みもおすすめです。
もう少し落ち着いた雰囲気での食事を希望するなら、日本庭園に隣接する「日本庭園レストハウス」も候補に。自然に囲まれた空間で、和食をゆっくり味わえます。
太陽の塔を旅するためのオススメのガイドブック
旅行には紙のガイドブックを!安心感&情報のまとまりが魅力
インターネットで検索すれば最新の旅行情報が得られますが、旅には紙のガイドブックを持って行くのがおすすめです。まとまった情報を手元に持っておける安心感があり、移動中やネット環境がない場所でもサッと確認できます。地図を広げながら計画を練る時間は旅の醍醐味の一つです。必要に応じて、最新情報はインターネットで補完するとさらに便利です。
国内旅行のガイドブックを発行している会社は、株式会社昭文社、株式会社JTBパブリッシング、株式会社地球の歩き方などが大手です。それぞれ特長がありますので、お好みの一冊を選んではいかがでしょうか。
昭文社(Shobunsha)
地図のプロフェッショナル・昭文社は、以下のガイドブックを発行。特に「まっぷる」シリーズは地図が見やすく、旅行プランが立てやすいと人気です。
- まっぷる(地図の見やすさに定評)
- ことりっぷ(週末の小さな贅沢旅を提案)
- COLOR+(テーマ別に楽しめるカラフルなガイドブック)
- 山と高原地図(登山向けの詳細地図)
- ツーリングマップル(バイク旅行者向け)
- ことりっぷ国内版は、「週末に行く小さな贅沢、自分だけの旅」がコンセプト。旅好きの女性が楽しめる2泊3日の旅行プランが特徴です。(公式サイトより)
JTBパブリッシング(JTB Publishing)
旅行代理店国内最大手の株式会社JTBグループの出版部門で、旅行情報に強みを持つ出版社。「るるぶ」シリーズは情報量が豊富で、初めての旅行先でも安心!
- るるぶ(「見る」「食べる」「遊ぶ」情報が充実)
- 楽楽(持ち歩きやすいコンパクト版)
- ココミル(大人向けの上質な旅を提案)
- ララチッタ(女子旅向け)
- JTB時刻表(鉄道旅行者の必携アイテム)
- るるぶの由来:「見る」「食べる」「遊ぶ」の最後の文字をつなげたネーミング。観光・グルメ・アクティビティがバランスよく掲載されているのが魅力です。
地球の歩き方(Gakken)
株式会社地球の歩き方が発行し、株式会社学研ホールディングス傘下の出版社Gakkenが、地球の歩き方を発売しています。海外旅行向けのイメージが強い「地球の歩き方」ですが、最近は国内版も充実!
- 地球の歩き方 国内版(詳細な解説と情報量が魅力)
- aruco(女子向けの旅ガイド)
- aruco:「可愛くて楽しい女子旅」をコンセプトに、おしゃれなカフェやインスタ映えスポットも紹介。

安心・快適な、おすすめネット環境
旅行中、こんな不安や不便を感じたことはありませんか?
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まとめ:太陽の塔で最高の思い出を作ろう
- 太陽の塔は、外から見る3つの顔だけでなく、内部に広がる壮大な「生命の樹」も必見です。内部見学は事前予約が必須なので忘れないようにしましょう 。
- 芸術家・岡本太郎が万博の「人類の進歩と調和」というテーマに込めた、生命のエネルギーと根源的なメッセージを感じることで、旅の感動がより一層深まります 。
- 万博記念公園内には日本庭園や国立民族学博物館など見どころが多数あります。一日楽しむのもいいですし、大阪市内の美術館や道頓堀と組み合わせた日帰りプランを参考に、あなただけの大阪旅を計画してみてください 。
旅する際には、最新の情報を確認しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。良い旅を!