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弥彦山。三彦山のひとつ。周辺の見どころと,旅行プランの作り方

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彌彦神社

弥彦山に行ってみたいけど,見どころは何だろう?

困っている人

弥彦山まで行くのなら,周辺の観光地も合わせてまわってみたいけど,どのように旅行プランを作ればいいのか分からない。

困っている人
野兎八兵衛

野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。国家資格「総合旅行業務取扱管理者」を持つ野兎八兵衛が,弥彦山とその周辺の見どころを案内し,弥彦山を含めた旅行プランの作り方を説明します。

本記事の内容

  • 弥彦山とその周辺の見どころ
  • 弥彦山を含めた旅行プランの作り方

弥彦山とその周辺の見どころがわかり,弥彦山を含めた旅行プランを作れるようになると思いますよ。

弥彦山に行く前に知っておきたいこと

弥彦山とは

弥彦山は,越後平野のほぼ中央の日本海沿い南北に連なる弥彦山脈の主峰です。弥彦山脈は,北から,角田山 (482m),多宝山(634m),弥彦山(634m),国上山 (313m) が連なっていて,弥彦山と多宝山は双耳峰です。弥彦山脈は,佐渡弥彦米山国定公園に指定されています。

弥彦山は,標高634mで,東京スカイツリーと同じ高さです。それほど高い山ではありませんが,新潟県の広い地域から見ることができることから,古くから越後の人に親しまれ崇敬を集めてきた山で,山全体が彌彦神社の御神体となっています。国上山には国上寺が建立されています。弥彦山は,福岡県の英彦山(ひこさん),兵庫県の雪彦山(せっぴこさん)と共に日本三彦山のひとつに数えられています。

日本百名山を著した深田久弥は「名山には違いないが絶対的な標高が足りなかった」と記しています。

弥彦山の登り方

弥彦山そのものが見どころですが,山に登る方法はいろいろあります。

弥彦山ロープウェイが山麓駅から山頂駅まで,約1,000メートルを5分間で結んでいます。山麓駅は,彌彦神社の拝殿脇から無料送迎バスで3分です。山頂駅から徒歩で約15分登ると弥彦山山頂に達します。山頂には彌彦神社御神廟があります。弥彦山ロープウェイは,弥彦観光索道株式会社という会社が運営しています。ホテル事業を手がける株式会社聚楽の子会社です。

自動車の場合は,弥彦山脈を縦断するように弥彦山スカイラインが通っています。弥彦山スカイラインは,正式名称を新潟県道561号弥彦岩室線といい,弥彦山脈の北側の新潟市西蒲区にある間瀬ゲートから弥彦山上公園を経て弥彦村の猿ヶ馬場ゲートまでを結ぶ13.7kmの山岳観光道路です。1970年(昭和45年)に開通したときは有料道路でしたが,1981年(昭和56年)から無料になっています。午後11時から翌朝5時までと,冬季は通行止めになるので注意が必要です。弥彦山スカイラインは,紅葉の季節や,日本海に沈む夕日,夜景などが素晴らしく,人気のあるドライブコースです。

徒歩の場合は,いくつか登山道がありますが,彌彦神社から登る表参道が最もメジャーな登山路です。徒歩で約1時間30分です。海側から登る裏参道,岩室温泉近くの天神山,多宝山,弥彦山と縦走するルートなどがあります。表参道は,中部北陸自然歩道のの一部もなっています。

彌彦神社とは

弥彦山そのものを御神体として祀っているのが彌彦神社です。山全体がパワースポットとも言えます。

彌彦神社は,万葉集にも歌われる歴史のある神社です。越後一宮として「おやひこさま」の愛称で地元の人々から広く信仰を集めています。

鎌倉時代には源頼朝が神領を寄進したり,南北朝時代には後醍醐天皇が「正宮位大明神」の宸筆の勅額を御奉納されたりして,中央と強いつながりがありました。江戸時代には徳川家康,徳川家光,徳川綱吉など徳川家から庇護を受けています。明治に入ると国家の管理下におかれ,古代からの祭祀が復活しました。そのひとつが鎮魂祭です。鎮魂祭は,宮中で新嘗祭の前日に天皇の鎮魂を行う儀式で,彌彦神社のほか,奈良県の石上神宮,島根県の物部神社などでも行われています。

物部神社については,当ブログでは,足立美術館の旅のガイドとプランの記事の中で,周辺の見どころのひとつとして触れています。

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1912年(明治45年)には,門前町で発生した火災により本殿などが焼失し,1916年(大正5年)に再建されています。設計は,近代寺社設計で有名な伊東忠太です。

彌彦神社拝殿
彌彦神社拝殿

伊東忠太は,橿原神宮,築地本願寺などの設計で有名です。当ブログでは,笠間稲荷神社の旅のガイドとプランの記事で,伊東忠太設計の笠間稲荷神社の瑞鳳閣を取り上げています。

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1982年(昭和57年)には,上越新幹線の開通を記念して,当時日本一の高さ30.16mの大鳥居が建てられました。現在の日本一の大鳥居は,2009年(平成21年)に建てられた和歌山県の熊野本宮大社にあります。第2位は1986年(昭和61年)に建てられた奈良県の大神神社にあります。彌彦神社の大鳥居は現在第3位です。

彌彦神社大鳥居
彌彦神社大鳥居
(出典:にいがた観光ナビ https://niigata-kankou.or.jp/spot/7474#)

弥彦山へのアクセス

弥彦山は,新潟県西蒲原郡弥彦村に位置しています。

自動車でのアクセス

長岡方面からは,北陸自動車道・三条燕インターチェンジから弥彦山スカイラインで弥彦山頂公園駐車場まで約23kmです。

新潟方面からは,北陸自動車道・巻新潟東インターチェンジから国道460号線経由で弥彦山スカイラインで,弥彦山頂公園まで約19kmです。一般道では日本海の海岸線を走る国道402号線もオススメです。新潟県庁から弥彦山頂公園まで約40kmです。

柏崎方面からは,日本海の海岸線を北上する国道352号線を走り,寺泊から国道402号線に入って,弥彦山スカイラインで弥彦山頂公園まで約55kmです。

レンタカーは,燕三条駅で借りるのが便利です。エアトリで,燕三条駅で借りられるレンタカーの格安料金を比較し,予約できます。

弥彦山頂にある公園駐車場は,約150台駐車可能で無料です。彌彦神社周辺にも,弥彦村営の無料駐車場が多数あります。

鉄道でのアクセス

JR弥彦線の弥彦駅が最寄り駅です。弥彦駅から弥彦山ロープウェイ山麓駅まで約1.5kmです。ロープウェイで,山麓駅から山頂駅まで1,000mを約5分で到着します。

JR弥彦線は,弥彦,矢作,吉田,西燕,燕,燕三条,北三条,東三条の8駅で,弥彦方面が上り列車で,東三条方面が下り列車です。基本的に,日本の鉄道は東京に向かう方が上り列車で,逆方向が下り列車ですが,弥彦線は東京から遠ざかる弥彦行きが上り列車です。

JR弥彦線は,吉田駅で越後線との,燕三条駅で上越新幹線との,東三条駅で信越本線との乗換駅となっています。多くの列車が吉田駅止まりとなっていますので,注意が必要です。東京方面からは上越新幹線で燕三条駅乗り換え,新潟や柏崎からは上越線で吉田駅乗り換えとなります。

新潟駅燕三条駅に停車する上越新幹線のきっぷは,新幹線予約サイト【きっぷる】で,駅の窓口や自販機で並ばずに購入し,自宅や職場まで届けてくれます。近くにみどりの窓口があるJRの駅がない人にも,便利なサービスです。

長距離バスでのアクセス

弥彦山に最も近い長距離バスのバス停はJR燕三条駅近くの三条・燕バス停です。

富山,金沢方面からは,新潟交通北陸鉄道の共同運行で,新潟と金沢を結んでおり,三条・燕バス停に停まります。越後交通が,新潟と長岡/柏崎/上越(高田・直江津)を結ぶ路線を運行しており,三条・燕バス停に停まります。

東京方面からは,越後交通が,東京と長岡・新潟を結ぶ路線を運行しています。西武バス,西武観光バス,新潟交通,越後交通の4社共同運行で,バスタ新宿から,池袋駅東口経由で,新潟駅前,万代シティバスセンター,経由で佐渡汽船ターミナル行きを運航しています。三条・燕バス停に止まります。WILLERは,JR燕三条駅三条口に停まります。新潟・長岡と東京・千葉・成田空港とを結んでいます。

長野からは,長電バスが,新潟駅経由で万代シティバスセンター行きを運行しており,三条・燕バス停に停まります。

名古屋からは,新潟交通と名鉄バスの共同運行で,名鉄バスセンター発で,新潟駅経由で万代シティバスセンター行きを運行しており,三条・燕バス停に停まります。

京都,大阪からは,南海バス株式会社と越後交通株式会社の共同運行で,JR堺市駅前始発で,南海堺東駅前,南海堺駅前,湊町バスターミナル(OCAT),南海なんば高速バスターミナル,大阪駅前(桜橋ロJR線高架下),京都駅八条口経由で,東三条駅前,越後交通三条営業所行きを運行しています。東三条駅前で降りて,JR弥彦線に乗り換えましょう。

新潟各地区発着の高速バスは,高速バス比較サイト【バスブックマーク】で,検索・予約できます。

飛行機でのアクセス

新潟空港が起点となります。新潟空港は,新千歳,札幌丘珠,成田,中部国際,名古屋小牧,大阪伊丹,関西国際,神戸,福岡,那覇とを結ぶ路線があります。新千歳はANAとJALが,札幌丘珠は2024年に新しく誕生した独立系航空会社トキエアが,成田はANAが,名古屋小牧はFDAとJALの共同運行が,大阪伊丹はANA,JAL,IBEXが,関西国際はpeachが,福岡はIBEXとANAの共同運行とFDAとJALの共同運行が,那覇はANAが,就航しています。中部国際と神戸は現在運休しています。

新潟空港発着の航空券は,国内格安航空券・LCCの比較・予約なら【トラベリスト】で,日にち,時間帯,座席グレード,航空会社などの条件を設定して,最安値を検索し,予約できます。

新潟空港から弥彦山方面に向かうには,カーブドッチ岩室温泉経由の弥彦温泉行きの新潟ウェストコーストライナーという事前予約制乗合タクシーがあります。新潟空港から弥彦温泉まで1時間30分です。

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弥彦山のオススメの巡り方

彌彦神社にお参りして,弥彦山に登るのがオススメです。

自動車の場合は,彌彦神社周辺に無料の村営駐車場が多数ありますので,神社にお参りしてから弥彦温泉街をゆっくり巡ったのち,弥彦山スカイラインで山頂公園に行き,クライミングカーで展望食堂に移動して,弥彦山山頂まで徒歩約15分です。神社,温泉,ドライブ,クライミングカー,山頂からの眺望など,多様で変化のある旅が楽しめるでしょう。

鉄道やバスの場合は,JR弥彦駅が起点となります。弥彦駅から,弥彦温泉街をぶらぶら歩き,彌彦神社にお参りしましょう。弥彦温泉街の中心部には,おもてなし広場という施設があり,写真映えのするスイーツや足湯などがあります。弥彦街歩きマップが参考になります。彌彦神社の拝殿脇からロープウェイの山麓駅まで無料のシャトルバスがあります。約3分です。ロープウェイで5分で山頂駅に行き,山頂駅から徒歩15分で弥彦山山頂です。ロープウェイで山麓まで戻ってきましょう。

彌彦神社の巡り方としては,JRやバスの場合は,弥彦駅方面から神社前通りを進むと一の鳥居に出ます。一の鳥居からの参道が表参道です。自動車の場合は,村営の無料駐車場からは桜苑からの東参道からが近いです。一の鳥居をくぐるとすぐに御手洗川という小さな川があります。左手に玉の橋という赤い半円形の橋があります。神様が渡る橋で人は渡ることができません。彌彦神社の境内めぐりが参考になります。

玉の橋
玉の橋

表参道を進むと左に折れ曲がりますが,その角の右手東参道方面に火の玉石(重軽の石)という2つの石が置いてあります。心の中で願い事を思いつつ持ち上げてみて,軽いと感じれば願いが叶い,重いと感じたならば叶わないと言われています。是非試してみてください。

火の玉石(重軽の石)
火の玉石(重軽の石)

表参道からは火の玉石(重軽の石)の角を左手に曲がってまっすぐ行くと拝殿に着きます。拝殿の左手駐車場側にロープウェイの山麓駅行きのシャトルバス乗り場があります。ロープウェイに乗って5分で山頂駅に着きます。ロープウェイの山頂駅付近には,弥彦山頂公園が整備されており,展望台や展望レストランなどがあります。自動車では弥彦山スカイラインの弥彦山上公園の駐車場からは斜行式エレベーターのクライミングカーで1分で展望レストランにつながっています。

弥彦山上公園の駐車場に隣接して,弥彦山パノラマタワーという回転昇降展望塔があります。52名乗りの展望室が回転しながら高さ100mの塔を昇降する現存する国内最古の回転昇降式展望塔です。上りに2回転,塔頂で3回転,下りに2回転で,乗車時間は8分ほどです。パノラマタワーとクライミングカーのセット券がおトクです。越後平野を一望でき,天候に恵まれれば佐渡島も眺望できます。

弥彦山パノラマタワー
弥彦山パノラマタワー

弥彦山は越後平野のほぼ中央に位置しているため,山頂付近には多くの放送局の送信設備が立ち並んでいます。発信された電波は,秋田県の男鹿半島や福島県の会津盆地などでも受信が可能とのことです。

弥彦山山頂付近にある放送設備
弥彦山山頂付近にある放送設備

弥彦山ロープウェイの山頂駅または弥彦山スカイラインの山頂公園からは,徒歩15分ほどで,標高634mの弥彦山の山頂に着きます。弥彦山の山頂付近からは水田の広がる越後平野や日本海の海岸線などの素晴らしい眺望が楽しめます。

弥彦山山頂付近から南側を望む
弥彦山山頂付近から南側を望む

弥彦山を訪ねるための宿泊地

弥彦山を訪ねるための宿泊地としては,弥彦山麓の弥彦温泉郷があります。弥彦温泉郷には,桜井郷温泉と湯神社温泉の2つの源泉があります。

彌彦神社から北に約4kmほどのところに,黒湯で有名な岩室温泉があります。岩室温泉観光協会のサイトには,岩室温泉に9軒と,日本海側の,田ノ浦温泉に1軒,角田浜に2軒の宿が紹介されています。

宿泊予約には,楽天トラベルじゃらんあるいはアゴダエクスペディアなどの比較サイトを利用している人が多いのではないでしょうか。各社のウェブサイトから直接申し込むのはもったいないです。もうひと手間かけるだけで,現金化も可能なポイントが獲得できるおトクな方法があります。

それが,ポイントサイトです。ポイントサイトとは,ウェブマーケティング手法のひとつで,フリーペーパーのネット版と考えればいいと思います。ポイントサイトに掲載されている広告を見てサービスを利用するとポイントがもらえます。いわゆるポイ活です。

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モッピーの宿泊予約広告の例
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モッピーの楽天系の広告例
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弥彦山を訪ねる旅で食べたい食事

新潟と言えば,日本酒をイメージする方もいるかもしれません。新潟県は日本酒の生産量で,兵庫県,京都府に次ぐ第3位です。新潟県の日本酒は,一世を風靡した淡麗辛口で有名です。弥彦山付近にも,弥彦酒造株式会社,宝山酒造株式会社があります。弥彦酒造には地元の高級イチゴ越後姫,巨峰,弥彦茶豆などの素材を贅沢に使ったやひこじぇらーとがあります。宝山酒造は予約制ですが酒蔵見学ができます。

地ビールもあります。有限会社弥生商店が,弥彦ブリューイングというブランドで,地元産の米を使用した,ビールが苦手な人でも楽しめる苦くないビールを提供しています。ふきのとう,枝豆,きゅうりなど他ではあまり見られないビールを楽しめます。

JRやバスで巡る場合には,お酒を楽しむことができるのがいいですね。自動車の場合は,絶対に飲酒運転はしないでください

新潟と言えば,日本海の海産物もオススメです。弥彦山から南西に約13kmに魚のアメ横とも呼ばれる寺泊漁港があります。漁港に面した魚の市場通りには,鮮魚店や土産物店などが並んでいます。新鮮で安い魚を買うこともできますし,店舗2階は食堂となっていて,イカ,さざえ,ホタテなどを串に刺して炭火で焼く浜焼きを楽しめます。

弥彦山を含めた旅行プランの作り方

ルート作成の考え方

弥彦山彌彦神社を合わせて最低でも3時間は確保しましょう。

昼頃に弥彦に到着して,彌彦神社にお参りして弥彦山に登って,弥彦温泉郷岩室温泉に宿泊するのがオススメです。午前中または翌日にどの方向から来る,あるいは向かうかがルート作成のポイントです。

弥彦で時間があれば,彌彦神社門前の弥彦温泉街をぶらぶらするのも楽しいですよ。彌彦神社の境内には,日本で唯一の村営の公営競技場である弥彦競輪場があります。お好きな方はどうぞ。

ルート例①:燕・三条ルート

弥彦山から燕・三条を巡るルートです。自動車でも,JRやバスの旅でも,巡りやすいルートだと思います。

弥彦山の北麓の日本海側には,かつて,間瀬銅山があり銅を産出していました。1688年(元禄元年)に新潟の大和田一郎平が採掘を始めたそうで,1701年(元禄14年)に本格的な採掘が始まり,最盛期には約300人が住み1か月に約50トンの鉱石を採掘していたとのことです。銅の産出量が減少したため1920年(大正9年)に閉鎖されています。弥彦山の登山ルートのひとつである田ノ浦ルート近くに間瀬銅山跡があります。NHKのブラタモリ「燕三条」の回では,タモリが田ノ浦海岸を訪れ,銅の原石を発見します。

弥彦山麓にあった間瀬銅山の銅を利用して,燕市で1枚の銅板を常温で鎚で叩いて成型する鎚起銅器(ついきどうき)という製造技術が発展したことで,ナイフやフォークなどの金属洋食器産業が盛んになりました。彌彦神社の境内にある弥彦競輪場は,ものづくりで発展した燕市や三条市の人々の息抜きの場所となっていたようです。

JR弥彦線の燕駅から約350mのところに,鎚起銅器(ついきどうき)の技術を伝承する玉川堂というお店があります。工場の見学もできますので,職人の技を間近に見ることができます。2010年(平成22年)には,玉川堂第5代当主玉川覚平の次男・玉川宣夫が重要無形文化財「鍛金」の保持者(人間国宝)に認定されています。

JR燕三条駅の燕側出口から徒歩5分,北陸自動車道の三条燕インターチェンジから車で5分という便利な場所に,燕三条地場産業振興センターがあります。道の駅にもなっており,800平方メートルの大展示場を有する物産館では,燕市の金属洋食器や三条市の鉄製品の買うことができます。かなり珍しいものもありますので,見ているだけで楽しいですよ。道の駅のレストランは,燕三条イタリアンBit燕三条本店で,地場の食材を使った本格的なイタリアンを味わうことができます。プロジェクションマッピングの映像に合わせた新感覚のコース料理を楽しむこともできます。是非寄ってみてください。オススメです。

自動車でなければ行きにくいですが,JR燕三条駅の西約5kmのところに,株式会社ストックバスターズが燕三条のファクトリーアウトレットの店舗を設けています。燕三条地域の工場で出た在庫商品などを激安で買い求めることができます。

ルート例②:出雲崎,寺泊ルート

弥彦山の南の出雲崎寺泊などを巡るルートです。自動車でのドライブに向いています。

弥彦山脈の西側は日本海に面しており,海岸沿いには新潟市と柏崎市を結ぶ国道402号線が走り,弥彦山脈の西側あたりは越後七浦シーサイドラインと呼ばれ,間瀬白岩,獅子ヶ鼻などの景勝地が並んでいます。釣り場や海水浴場も多く存在します。佐渡島を眺めながらのドライブコースで,特に夕日の名所として知られています。

弥彦山の西山麓に,日本最古の即身仏霊場で禅僧・良寛も一時期滞在した西生寺があります。弘智法印即身仏(ミイラ仏)の拝観が可能なほか,良寛の遺墨もあります。

弥彦山脈の西側の日本海の海沿いを南に進み信濃川の大河津分水路(おおこうづぶんすいろ)を越えると寺泊港に着きます。寺泊魚の市場通りで新鮮な魚介類の買い物や食事を楽しむことができます。

寺泊魚の市場通り
寺泊魚の市場通り
(出典:にいがた観光ナビ https://niigata-kankou.or.jp/spot/5823#)

大河津分水路を内陸に向かい右岸から県道405号線を登ると,709年(和銅2年)創建の越後最古の古刹と呼ばれる国上寺(こくじょうじ)に着きます。国上寺は,弥彦山脈を構成する国上山の中腹にあり,禅僧・良寛が 18 年隠棲した五合庵を管理しています。国上寺は,最近イケメン官能絵巻でも話題になりました。

国上寺からいったん大河津分水路方面に山を下り,彌彦神社方面に向かうと道の駅SORAIRO国上があります。フードコートや足湯を始め,バーベキューやデイキャンプの設備などもあり,トレッキングやサイクリングの拠点としても活用できます。

良寛は,江戸時代後期の1758年(宝暦8年)に出雲崎(現在の新潟県三島郡出雲崎町)に恵まれた町名主の子として生まれましたが,22歳(1797年(安永8年))に備中玉島(現在の岡山県倉敷市)にあった曹洞宗の禅寺・円通寺に入りました。10年あまりの修行の後,諸国を行脚し39歳のときに越後に戻りました。国上山の中腹にある五合庵などに住み,寺をもたず,子供達を愛し戯れ,和歌や漢詩を詠み,74歳で逝去するまで貧しくも清らかな行き方を通しました。JR越後線の出雲崎駅から約3.3kmの日本海沿いに良寛記念館があります。

大河津分水路は,信濃川の洪水を防ぐために設けられた人工河川です。信濃川は,度々氾濫し,弥彦山脈に挟まれた越後平野に,水害をもたらしました。そこで,信濃川の水の一部を分けて日本海に流すために、1922年(大正11年)に洗堰や可動堰を設けて,越後平野を水害から守っています。2022年(令和4年)には通水100周年を迎えました。JR越後線にその名も分水駅があります。信濃川と大河津分水路の分水地点には大河津分水公園があり,信濃川大河津資料館があります。いまも,国交省の大河津出張所では,日々流量などを監視しながら稼働堰を操作し,越後平野を水害から守っています。大河津分水の桜並木は,おいらん道中も有名です。

大河津分水路では,河口部を約100m拡幅するとともに老朽化した施設の改築を行うなど,2015年度(平成27年度)から2032年度(令和14年度)完成予定で,総事業費約1,200億円をかける 「令和の大改修」を実施しています。改修の様子はにとこみえーる館で見学できます。

大河津分水
大河津分水
(出典:燕市観光協会のサイト https://tsubame-kankou.jp/seeing/about_ookoudubunsui/)

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弥彦山を旅するための基礎データ,オススメのガイドブック

弥彦山を旅するための基礎データ

弥彦山の見どころの中心となる彌彦神社の基礎データです。

項目内容
名称宗教法人 彌彦神社
郵便番号959-0393
住所新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2
電話番号0256-94-2001
公式ウェブサイトhttps://www.yahiko-jinjya.or.jp/

弥彦山頂までのアクセスで利用することが多い弥彦山ロープウェイの基礎データです。

項目内容
名称弥彦観光索道株式会社
郵便番号959-0323 
住所 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898
電話番号0256-94-4141
公式ウェブサイトhttps://www.hotel-juraku.co.jp/yahiko/
メールアドレスyahiko@hotel-juraku.co.jp

弥彦山を旅するためのオススメのガイドブック

インターネットで検索すれば最新の情報が得られますが,旅にはガイドブックがあった方がいいと思います。やはり手元にまとまった情報があるのは安心です。必要に応じてインターネットで最新の情報を補完しましょう。

国内旅行のガイドブックを発行している会社は,株式会社昭文社,株式会社JTBパブリッシング,株式会社地球の歩き方などが大手です。

地図を得意とする旺文社は,まっぷる,ことりっぷ,COLOR+,山と高原地図ツーリングマップルなどを発行しています。まっぷるは旺文社が得意とする地図に優位性があると言われています。ことりっぷは,国内版は「週末に行く小さな贅沢、自分だけの旅」をコンセプトとした”旅好きの女性が週末に行く、2泊3日の小さな旅を提案する国内ガイドブック”(ことりっぷサイト)です。

旅行代理店国内最大手の株式会社JTBの子会社であるJTBパブリッシングるるぶ楽々ココミルララチッタ,時刻表などを発行しています。るるぶは「見る」「食べる」「遊ぶ」の最後の文字を組み合わせた誌名からして幅広い情報に優れているとされています。

まとめ

  • 弥彦山は全体がパワースポットで,弥彦山を御神体とする彌彦神社と合わせて巡りたい。最低でも3時間程度は確保しよう。
  • 宿泊は,彌彦神社門前の弥彦温泉か岩室温泉がオススメ。
  • ものづくりの燕三条,新鮮な魚介類が楽しめる寺泊,信濃川の氾濫を防ぐ大河津分水路,良寛ゆかりの場所・出雲崎など周辺の見どころは多い。

弥彦山とその周辺の見どころを案内し,弥彦山を含めた旅行プランの作り方を説明しました。

旅する際には,最新の情報を確認しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。良い旅を!

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