

こんにちは。野兎八兵衛(のうさぎ はちべえ)です。
国家資格「総合旅行業務取扱管理者」を持つ旅行のプロとして、陸マイラー初心者が無理なく、堅実にマイルを貯めるための「王道」をわかりやすく整理します。
この「陸マイラーの始め方」シリーズでは、知識ゼロからでも迷わず始められるよう、全12本の記事を体系的に整理しました。
まず「共通の土台」で基礎知識・心構え・お金の準備を整え、「分岐の入口」でANAとJALのどちらから始めるかを選びます。その後は、選んだ航空会社に合わせて「ANAマイルを貯める4ステップ」「JALマイルを貯める4ステップ」へ進みます。
ポイントサイト、クレジットカード、交換ルート、日常生活での貯め方を順番に確認していきましょう。
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陸マイラーの始め方の全体像とステップ構成
当サイトでは、陸マイラーをこれから始める方に向けて、必要な知識と実践方法を段階的に解説しています。
「陸マイラーの始め方」シリーズは、全12本の記事で構成しています。
まずはANA・JALに共通する基礎を押さえ、そのうえで、自分に合う航空会社を選び、ANAマイル・JALマイルそれぞれの具体的な貯め方へ進む流れです。
全体の構成は、以下の通りです。
【第1部 共通の土台】
基礎知識編(本記事):陸マイラーの活動の全体像、マイルを貯める3つの方法、効率的に貯める基本戦略など、始める前に知っておきたい基礎知識を整理します。
心の準備編:陸マイラーとして活動するうえでの心構え、目標設定の重要性、マイルの価値の考え方など、長く無理なく続けるための考え方を解説します。
お金の準備編:陸マイラーを始める前に確認しておきたい資金面の考え方、必要な支出の目安、無理のない貯め方の注意点を解説します。
【第2部 分岐の入口】
ANAとJAL、どちらから始めるべきか編:ANAマイルとJALマイルの貯めやすさ、使いやすさ、向いている人の違いを比較し、初心者がどちらから始めるべきかを整理します。
【第3部 ANAマイルを貯める4ステップ】
ANAマイル最初に貯めるポイント編:ANAマイルを効率よく貯めるために、初心者が最初に貯めるべきポイントと、ポイントサイトの活用方針を解説します。
ANAマイル交換ルート詳細編:ポイントサイトなどで貯めたポイントをANAマイルへ交換する主要ルートについて、交換率、必要なカード、向いている人を詳しく整理します。
ANAクレジットカード編:ANAマイルを貯めるうえで必要になるクレジットカードの役割、カード選びの考え方、メインカードとサブカードの組み方を解説します。
ANAマイル生活実践編:日々の生活費、固定費、ネット通販、高額支出、旅行・出張などをANAマイル獲得につなげる具体的な実践方法を解説します。
【第4部 JALマイルを貯める4ステップ】
JALマイル最初に貯めるポイント編:JALマイルを効率よく貯めるために、初心者が最初に意識したいポイントサイト、共通ポイント、JALカードの基本方針を解説します。
JALマイル交換ルート・キャンペーン詳細編:Pontaポイント、楽天ポイント、永久不滅ポイント、TOKYU POINTなどからJALマイルへ交換するルートや、レートアップキャンペーンの活用方法を解説します。
JALクレジットカード編:JALカードを中心に、ショッピングマイル・プレミアム、JALカード特約店、JMB WAONなど、JALマイルを貯めるためのカード戦略を整理します。
JALマイル生活実践編:日常の買い物、固定費、ネット通販、旅行・出張、高額決済などをJALマイル獲得につなげる具体的な実践方法を解説します。
本記事を含む「陸マイラーの始め方」シリーズは、単にマイルを貯めるテクニックを紹介するだけではなく、初心者の方が無理なく、安全に、長く続けられるように設計しています。
まずは共通の基礎を押さえたうえで、ANAマイルを中心に貯めるのか、JALマイルを中心に貯めるのかを決め、自分に合ったルートで読み進めてみてください。

なぜ旅行のプロが「安全で確実な方法」にこだわるのか
筆者は、国家資格である「総合旅行業務取扱管理者」を持つ旅行のプロです。この資格は、旅行業法などに基づき、お客さまが安全で公正な旅行ができるようサポートするための専門知識を証明するものです。だからこそ、このブログでは単にお得なだけでなく、初心者が陥りがちな失敗やリスクを回避できる、再現性の高い「安全で確実な方法」にこだわって情報発信をしています。
実は、筆者自身も旅は好きですが飛行機は苦手で、飛行機の旅が少しでも楽しくなればと思って、2022年の夏に陸マイラー活動を始めました。だからこそ、旅行のプロとしての知識と、初心者としてのリアルな目線の両方から、あなたが安心して第一歩を踏み出せるよう、この「陸マイラーの始め方」シリーズを用意しました。
世の中には「一気に数十万マイル!」といった華やかな情報も溢れています。それも一つの魅力的なスタイルだと思います。筆者は、誰もが無理なく、本業や生活を大切にしながら、毎年家族で旅行に行けるレベルのマイルを着実に貯め続けられることが重要だと考えています。一攫千金を狙うのではなく、コツコツと楽しみながら資産を築く。そんな堅実な陸マイラー活動を、おすすめしています。
一緒に、安全で楽しいマイルの旅を始めましょう。
マイルの貯め方に基本型はあるが、唯一の正解はない
陸マイラーのブログやSNSを見ていると、貯めたマイルでファーストクラスに乗って海外旅行を楽しんでいる人がたくさんいます。「自分もあんな風になれたら……」と憧れる一方で「本当に自分にもできるのかな?」と不安に感じるのは当然です。
また、「初心者でも、簡単に、大量に」マイルを貯められるといった謳い文句を目にすることもあるかもしれません。しかし、具体的な方法を調べれば調べるほど、ポイントサイトの使い方、クレジットカードの選び方、複雑な交換ルートなど、情報が錯綜していて、結局何から手をつければいいのかわからなくなってしまう、という経験はないでしょうか。
マイルの貯め方は様々な方法がありますが、基本となる型は3つです。
- 飛行機に乗って貯める
- クレジットカードを利用して貯める
- ポイントサイトを活用して貯める
これらの基本型を理解した上で、自分に合った方法を組み合わせていくことが大切です。すべての人に当てはまる完璧な方法はありません。試行錯誤しながら、自分にとって最適なマイルの貯め方を見つけていきましょう。
普通の家庭でも年間5万マイルを目指せる? 具体的にシミュレーション
「陸マイラーは、たくさんお金を使える人でなければできないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、陸マイラー活動の基本は、マイルを貯めるために新しい支出を増やすことではありません。普段の生活で発生している支払いをできるだけマイルにつながる方法へ置き換え、ポイントサイトなどを無理のない範囲で組み合わせることが基本です。
では、一般的な所得水準の世帯でも、実際にどの程度のマイルを貯めることができるのでしょうか。ここでは、公的統計を基準にモデルケースを設定し、具体的にシミュレーションしてみます。
シミュレーションの基準は「平均所得」ではなく「所得中央値」
厚生労働省「2025年 国民生活基礎調査」によると、2024年の1世帯当たり平均所得金額は575万2,000円ですが、所得を低い世帯から高い世帯へ順番に並べたとき、ちょうど中央に位置する所得中央値は451万円です。平均値は一部の高所得世帯の影響を受けやすいため、ここでは所得分布の中央に位置する中央値を基準にし、年間所得451万円の世帯を一つのモデルケースとして考えます。
ただし、ここでいう451万円を、そのまま生活に使える金額と考えることはできません。また、税金や社会保険料の金額は、世帯人数、共働きかどうか、年齢、所得の種類、扶養家族、各種控除などによって異なるため、「所得451万円なら手取りは○万円」と一律に決めることも適切ではありません。
そこで、このシミュレーションでは所得から可処分所得を推計するのではなく、実際の生活ですでに発生している支出のうち、どの程度をクレジットカード払いなどに集約できるかという考え方で計算します。
つまり、「マイルを貯めるためにお金を使う」のではなく、「もともと使うお金の支払い方を変える」という陸マイラーの基本に沿ったシミュレーションです。
まずは日常生活の支払いをカードに集約する
食費、日用品、光熱費、通信費、交通費、保険料、ネットショッピング、旅行・レジャー費など、日常生活ではさまざまな支出が発生します。これらのうち、クレジットカードで支払えるものをマイル還元率1%のカードに集約した場合を考えてみましょう。
年間カード決済額ごとの獲得マイルは、次のようになります。
| 年間カード決済額 | 月平均 | マイル還元率 | 年間獲得マイル |
|---|---|---|---|
| 150万円 | 約12万5,000円 | 1% | 15,000マイル |
| 180万円 | 15万円 | 1% | 18,000マイル |
| 200万円 | 約16万7,000円 | 1% | 20,000マイル |
年間200万円というと大きな金額に見えるかもしれませんが、月平均では約16万7,000円です。家賃などカード払いが難しい支出もあるため、誰でも年間200万円をカード決済できるわけではありません。
一方で、食費や日用品だけでなく、光熱費、通信費、交通費、保険料、ネットショッピング、旅行代金などまでカード払いに集約すれば、年間150万~200万円程度になる世帯もあります。重要なのは、マイルを貯めるために支出額を増やさないことです。もともと現金や口座振替などで支払っていたものを、無理のない範囲でマイルが貯まる支払方法へ置き換えていきます。
ポイントサイトを組み合わせると、さらにマイルを増やせる
陸マイラー活動では、クレジットカード決済と並んで重要なのがポイントサイトです。ネットショッピングや旅行予約、各種サービスの申込みなどをするとき、対象となる案件であれば、直接申し込むのではなくポイントサイトを経由することでポイントを獲得できます。
ここでも大切なのは、ポイントを獲得するためだけに不要な商品を購入したり、必要のないサービスを契約したりしないことです。もともと予定していた買い物や契約の前にポイントサイトを確認し、対象案件があれば経由する、という使い方が基本です。
ポイントサイトで年間に獲得するポイントを、例えば次の3段階で考えてみます。
| ポイントサイトの活用度 | 年間獲得ポイント | 50%でマイル交換した場合 |
|---|---|---|
| 無理なく利用 | 3万円相当 | 15,000マイル |
| 積極的に利用 | 5万円相当 | 25,000マイル |
| しっかり活用 | 6万円相当 | 30,000マイル |
ここでは分かりやすく、獲得したポイントを50%の交換率でマイルへ交換できると仮定しています。実際の交換率は、利用するポイントサイト、ANA・JALのどちらを貯めるか、利用する交換ルートなどによって異なります。そのため、この数字はあくまでシミュレーション上の目安です。
ANAマイルへの具体的な交換方法は「ANAマイル交換ルート詳細編」、JALマイルについては「JALマイル交換ルート・キャンペーン詳細編」で詳しく解説します。
カード決済とポイントサイトを合わせると年間3万~5万マイルが見えてくる
それでは、カード決済とポイントサイトを組み合わせてみましょう。
| 活動スタイル | カード決済によるマイル | ポイントサイトによるマイル | 年間獲得マイル |
|---|---|---|---|
| 無理なく始める | 15,000マイル (年間150万円決済) | 15,000マイル (3万円相当のポイント) | 約30,000マイル |
| 日常生活に定着 | 18,000マイル (年間180万円決済) | 25,000マイル (5万円相当のポイント) | 約43,000マイル |
| しっかり活用 | 20,000マイル (年間200万円決済) | 30,000マイル (6万円相当のポイント) | 約50,000マイル |
このシミュレーションでは、所得中央値451万円の世帯であっても、日常生活の支払いをカードへ集約し、ポイントサイトを組み合わせることで、年間3万~5万マイル程度が一つの目安になることが分かります。
特に、年間200万円の既存支出をマイル還元率1%のカードで支払い、ポイントサイトで年間6万円相当のポイントを獲得して50%の交換率でマイルへ交換することができるなら、20,000マイル+30,000マイル=年間50,000マイルとなります。
しかも、この計算には飛行機への搭乗で貯まるマイルや、クレジットカードの入会キャンペーン、ボーナスマイル、特約店、マイレージモール、ポイント交換キャンペーンなどは含めていません。
年間5万マイルは「誰でも必ず貯まる数字」ではない
もちろん、所得中央値451万円の世帯なら、誰でも年間5万マイルを貯められるという意味ではありません。カード払いにできる金額は、家族構成や住居費、生活スタイルなどによって大きく異なります。また、ポイントサイトで獲得できるポイントも、その年に予定している買い物や契約、利用できる案件によって変わります。
そのため、最初から「年間5万マイル」を絶対的な目標にする必要はありません。
まずは、現金や口座振替で支払っているものをカード払いへ切り替える、ネットで買い物や予約をするときは、ポイントサイトを確認する、といった基本から始めるだけでも、年間に貯まるマイルは大きく変わってきます。
カード決済中心なら年間1万~2万マイル台、そこにポイントサイトを無理なく組み合わせれば3万マイル前後、さらに上手に活用できれば5万マイル程度も視野に入ってきます。つまり、陸マイラー活動は、一部の高所得者だけができる特別な方法ではありません。
自分の所得や生活水準の範囲内で、これまでの支出をマイルにつながる方法へ少しずつ置き換えていく。それが、無理なく長く続ける陸マイラー活動の基本です。
陸マイラー活動の全体像:マイルを貯める3つの基本型
陸マイラーとは、飛行機への搭乗だけに頼らず、クレジットカードやポイントサイト、日常生活の支払いなどを活用してマイルを貯める人のことです。
マイルを貯める方法は無数にあるように見えますが、たったの3つの型に集約されます。
- 飛行機に乗って貯める
- クレジットカードを利用して貯める
- ポイントサイトを活用して貯める
この3つの型を正しく理解し、組み合わせることが、最適なマイル戦略への最短ルートです。あなたのライフスタイルや目標に合った方法を組み合わせていくことが、夢のマイル旅への一番の近道です。大切なのは、あなたにとっての最適なマイル戦略を見つけることです。万人に通用する「正解」は存在しません。

飛行機に乗って貯める:空の旅でマイルを積み重ねる
飛行機に搭乗すると、フライトマイルが貯まります。
飛行機に搭乗して貯まるフライトマイルは、搭乗区間ごとに定められた区間マイルと、利用する運賃や予約クラスなどに応じた積算率をもとに計算されます。区間マイルは、IATA(国際航空運送協会)が公表するTPM(運賃計算に使用する区間距離)などを基準に、各航空会社が設定しています。
しかしながら、出張などで頻繁に飛行機を利用する人でなければ、飛行機に乗るだけで大量のマイルを貯めるのは簡単ではありません。
具体例:ハワイ旅行には、東京-福岡を何往復する必要がある?
では、実際にどのくらい搭乗する必要があるのか、ANAの東京―福岡線を例に見てみましょう。
飛行機に乗るだけでマイルを貯めようとすると、どのくらい搭乗する必要があるのでしょうか。
ここでは、ANAマイルを使ってハワイ往復の特典航空券を目指す場合を例に考えてみましょう。
ANA国際線特典航空券では、日本―ハワイ間のエコノミークラス往復は、ローシーズンなら35,000マイルから利用できます(参考:ANA国際線特典航空券「シーズン・必要マイルチャート」)。
一方、ANA国内線の東京(羽田・成田)―福岡間の区間基本マイルは、片道567マイル(参考:ANA国内線マイレージチャート)です。
ANAでは2026年5月19日搭乗分から国内線運賃がリニューアルされ、エコノミークラスの主な運賃とマイル積算率は次のようになっています(参考:ANA国内線利用運賃一覧表)。
※実際の積算マイルは、搭乗区間の基本マイレージに利用運賃ごとの積算率をかけて算出されます。
| 運賃 | マイル積算率 | 東京―福岡 片道 | 往復 |
|---|---|---|---|
| フレックス | 100% | 567マイル | 1,134マイル |
| スタンダード | 80% | 453マイル | 906マイル |
| シンプル | 70% | 396マイル | 792マイル |
それでは、ハワイ往復に必要な35,000マイルを、東京―福岡間の搭乗だけで貯めるとすると、何往復必要になるのでしょうか。
フレックス:約31往復(35,000÷1,134)
スタンダード:約39往復(35,000÷906)
シンプル:約45往復(35,000÷792)
例えば、比較的価格を抑えやすい「シンプル」を利用する場合、ハワイ往復に必要な35,000マイルを搭乗だけで貯めようとすると、東京―福岡を約45往復する計算になります。もちろん、出張などで頻繁に飛行機を利用する方であれば、搭乗によって多くのマイルを貯めることができます。しかし、普段それほど飛行機に乗らない人が、特典航空券に必要なマイルを搭乗だけで貯めるのは簡単ではありません。
「飛行機に乗るだけで大量のマイルを貯めるのは難しい」――これが、陸マイラーという貯め方が成り立つ理由の一つです。
だからこそ、陸マイラーにとっては、飛行機への搭乗だけに頼るのではなく、クレジットカードでの日常生活の支払いと、ポイントサイトの活用を組み合わせることが重要になります。
クレジットカードを利用して貯める:日々の支払いをマイルに変える
飛行機に乗らずにマイルを貯める、最も身近でパワフルな方法がクレジットカードの利用です。日常のあらゆる支払いを「マイルが貯まる一枚」に集約することが、陸マイラーの基本戦術となります。
陸マイラーが確認すべき「クレジットカードの7つのチェックポイント」
マイルを効率的に貯めるには、クレジットカードの以下の7つのチェックポイントを確認することが何よりも重要です。
- 発行会社
- 国際ブランド
- 年会費
- 貯まるポイント(ポイントプログラム)
- 還元率(ポイント還元率、マイル還元率)
- 提携先
- 付帯サービス
それでは、一つずつ見ていきましょう。
発行会社:ポイントの貯まり方や使い道に影響
クレジットカードを選ぶときは、カードの「発行会社」も確認しておきましょう。
発行会社によって、カード利用で貯まるポイント、ポイントの交換先、付帯サービス、利用できる国際ブランドなどが異なります。また、同じ発行会社のカードでも、カードの種類や提携先によって、貯まるポイントやマイル、還元率などが異なる場合があります。
陸マイラーとして特に重要なのは、会社の規模や歴史ではなく、「そのカードを使うと何が貯まり、最終的に自分が貯めたいANAマイル・JALマイルへどのようにつながるか」です。
ANAカードやJALカードも、航空会社だけで発行しているわけではなく、クレジットカード会社などとの提携によってさまざまな種類が用意されています。
そのため、カードを選ぶときは発行会社の名前だけで判断せず、年会費、還元率、貯まるポイントやマイル、交換条件、付帯サービスなどをカードごとに確認しましょう。
国際ブランド:利用するシーンを考慮して選択
国際ブランドは、利用可能な店舗や加盟店の数に影響します。
陸マイラーとしては、国際ブランドはそれほど神経質になる必要はありませんが、日々の生活で利用する店舗やサービスで使える国際ブランドを確認しておきましょう。海外では、VisaやMastercardが比較的使いやすいです。
複数のクレジットカードを持つ場合は、異なる国際ブランドを選ぶことで利用できるシーンを広げることができます。
主な国際ブランドとしては以下があります。Visa、Mastercard、銀聯は、自社ではクレジットカードの発行や加盟店管理を行っておらず、JCB、American Express、Diners Clubは、自社もクレジットカードの発行と加盟店管理を行っています。
- Visa(ビザ)
- Mastercard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- American Express(アメックス)
- Diners Club(ダイナースクラブ)
- 銀聯(UnionPay/ぎんれん)
年会費:コストではなく投資として考える
年会費は、クレジットカードを1年間保有・利用するために発行会社に支払う料金です。無料、条件付き無料、有料のものがあります。条件付き無料とは、入会初年度のみ無料または一定金額以上の利用で翌年度が無料になるなどのケースです。
クレジットカードにはグレードがあり、発行会社によって呼び方は異なりますが、一般的には、一般、ゴールド、プラチナ、ブラックの順にグレードが上がっていきます。グレードが上がるにつれて年会費も高くなりますが、付帯サービスも充実していきます。
年会費が高くても、マイル還元率が高かったり、空港ラウンジが使えたりと、付帯サービスが充実していれば、結果的にお得になるケースが多々あります。
陸マイラーとしては、貯まるポイントをマイルに交換した場合の価値や付帯サービスが年会費に見合うかどうかをしっかりと見極めることが重要です。
一定金額以上の支払いがある場合には、年会費が高くても、高いポイント還元率を有するクレジットカードの方が、お得になる場合があります。
貯まるポイント(ポイントプログラム):マイルへの交換可否と交換レートを確認
クレジットカードを利用すると、利用額に応じてポイントやマイルが貯まります。
陸マイラーにとって重要なのは、「何というポイントが貯まるか」だけではなく、そのポイントを自分が貯めたいANAマイル・JALマイルへ交換できるか、そしてどのくらいの交換レートになるかです。
日本の主なクレジットカード発行会社には、次のようなポイントプログラムがあります(※ カードの種類や提携先によって、下表とは異なるポイントやマイルが貯まる場合があります)。
| 発行会社 | 代表的なポイントプログラム |
|---|---|
| 三井住友カード株式会社 | Vポイント |
| 株式会社ジェーシービー | J-POINT |
| 三菱UFJニコス株式会社 | グローバルポイント |
| 株式会社クレディセゾン | 永久不滅ポイント |
| イオンフィナンシャルサービス株式会社 | WAON POINT |
| アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド | メンバーシップ・リワード |
例えば、クレジットカードのポイント還元率が高くても、ANAマイルやJALマイルへの交換レートが低ければ、最終的なマイル還元率は低くなります。反対に、一見するとポイント還元率がそれほど高くなくても、高い交換レートでマイルへ移行できれば、陸マイラーにとって有利なカードになる場合があります。
そのため、クレジットカードを比較するときは、
- 何のポイントまたはマイルが貯まるか
- ANAマイル・JALマイルへ交換できるか
- 何ポイントが何マイルになるか
- 交換に手数料や追加費用が必要か
- 交換上限や有効期限があるか
まで確認することが大切です。
「ポイント還元率」だけではなく、「最終的に何マイルになるか」まで確認する。
これが、陸マイラーがクレジットカードを選ぶときの基本です。
還元率:マイルが貯まる効率を決める最重要指標
クレジットカードには、その発行会社や提携先などによって、利用額に応じて、クレジットカード会社のポイントが付与されるカードと、航空会社のマイルが直接付与されるカードがあります。両方が付与されるカードもあります。
還元率とは、クレジットカードの利用額に応じてどれだけポイントやマイルが付与されるかを示す割合です。ポイントが付与される場合はポイント還元率、マイルが付与される場合はマイル還元率と呼びます。
ポイント還元率は、例えば、1ポイント=1円相当のポイントが0.5%還元されるカードなら、10,000円の利用で50ポイント相当が付与されます。中には1%を超える高還元率のカードも存在します。ポイント還元率は、発行会社、カードのグレード、付帯するオプションなどによって異なるため、カードごとに個別に確認が必要です。ポイントの有効期限も忘れずに確認しておきましょう。
マイル還元率もカードによって異なります。
陸マイラーとしては、カード利用時のポイント還元率だけでなく、ポイントからマイルに交換する交換レートを考慮して、最も効率よくマイルを貯められるカードを選ぶことが重要です。ポイントからマイルに交換するまでに、ポイント交換サイトなどを利用して、複数回の交換が必要な場合もあります。
提携先:特定のサービス利用でお得になる場合も
クレジットカードの提携先は、商業施設、金融機関、旅行業者など多岐にわたります。
陸マイラーが所有することが多いANAカードやJALカードは、クレジットカード発行会社が、全日本空輸株式会社(ANA)や日本航空株式会社(JAL)と提携して発行しているクレジットカードです。
これらのカードは、通常のポイントに加えて、搭乗時にボーナスマイルが付与されたり、航空券購入時のマイル還元率がアップしたりと、提携ならではの強力なメリットがあります。ANAマイルを貯めたいならANAカード、JALマイルならJALカードを軸に考えるのが定石です。
付帯サービス:特に「旅行保険」は必ずチェック
旅行に出かけるときは、旅行保険の有無や補償内容も確認しておきましょう。
特に陸マイラーは、貯めたマイルを使った特典航空券や、ANA SKY コイン、e JALポイントを使って航空券・旅行商品を購入する機会があります。
ここで注意したいのは、特典航空券やポイント・コインを利用したからといって、それだけで旅行保険が自動的に付くわけではないということです。
特典航空券そのものには、一般的な旅行保険が自動的に付帯しているわけではありません。必要に応じて、別途旅行保険へ加入することを検討する必要があります。また、ANA SKY コインやe JALポイントは、航空券や旅行商品の支払いに利用できる手段です。
そのため、旅行保険が付いているかどうかは、ANA SKY コインやe JALポイントを使ったかどうかではなく、購入した航空券や旅行商品の内容によって決まります。
例えば、ANAトラベラーズやJALパックの一部の海外募集型企画旅行には、旅行代金に一定の海外旅行保険が含まれています。
ただし、こうした保険は一般的な海外旅行保険と同じ補償内容とは限りません。
傷害・疾病の治療費用や救援費用などは補償されても、
- 死亡・後遺障害
- 携行品損害
- 賠償責任
- 航空機遅延
などが補償対象外となる場合があります。
そのため、特典航空券やANA SKY コイン、e JALポイントを使って旅行する場合は、「旅行商品に保険が付いているか」「付いている場合は何が補償されるか」まで確認することが大切です。
クレジットカード付帯の旅行保険は「自動付帯」と「利用付帯」を確認
旅行商品そのものに付帯する保険とは別に、クレジットカードにも旅行保険が付帯している場合があります。
クレジットカード付帯の旅行保険には、主に「自動付帯」と「利用付帯」があります(参考:ANAの「海外旅行保険」)。
- 自動付帯:カード会社が定める条件のもと、旅行代金をそのカードで支払わなくても補償の対象となるもの
- 利用付帯:旅行代金や公共交通機関の料金など、カード会社が定める費用をそのカードで支払うことで補償の対象となるもの
ただし、利用付帯の条件はカードによって異なります。航空券やツアー代金の支払いが条件となる場合もあれば、空港へ向かう電車・バス・タクシーなどの公共交通機関の料金を支払うことで条件を満たす場合もあります。
そのため、「特典航空券だからクレジットカード付帯保険が使えない」「自動付帯だから何もしなくても十分な補償が受けられる」と一律に判断することはできません。
旅行前には、保有しているカードについて、自動付帯・利用付帯の区分、適用条件、補償内容、補償金額を公式サイトや保険規定で確認しましょう。
補償が付いていない場合や、補償内容が十分でない場合は、クレジットカードに付帯する旅行保険の内容を確認したり、必要に応じて別途旅行保険へ加入したりして、必要な補償を確保しましょう。
貯めるマイルに合わせて、目的別の最適なカードを選ぼう
陸マイラーとしては、ポイントを貯めるメインとなるクレジットカード、マイルに交換するために必要なクレジットカード、持っているだけで特典を受けられるクレジットカードなど、目的に応じて複数のカードを使い分けることが重要です。
クレジットカード利用を一つのカードに集中させることで、効率的にポイントを貯めやすくなります。メインで利用するカードを決め、そのカードのポイント還元率が高い店舗を積極的に利用するのが有効な方法です。
ここまで7つのポイントを解説しましたが、最も大切なのは「あなたの目標やライフスタイルに合ったカードを、少数精鋭で使いこなすこと」です。
損益分岐点を確認して、最適なグレードを選ぼう
年会費が高いクレジットカードでも、マイル還元率が高かったり、ボーナスマイルや付帯サービスが充実していたりすれば、年間の利用状況によっては年会費以上のメリットを得られる場合があります。
そこでカードを比較するときに役立つのが、「損益分岐点」という考え方です。
クレジットカードにおける損益分岐点とは、簡単にいえば、年会費などの追加コストに対して、高い還元率や特典によって得られる追加メリットが上回る境目です。
例えば、年会費無料のカードと年会費のかかるカードを比較する場合、年会費の差だけを見るのではなく、
- マイル還元率の差
- 入会・継続・搭乗などでもらえるボーナスマイル
- 空港ラウンジや旅行保険などの付帯サービス
まで含めて考えることが大切です。
年間決済額が少ない人なら年会費の低いカードが適していても、決済額が多くなると、年会費を払ってでも還元率の高いカードを選んだ方がメリットが大きくなることがあります。「年会費が安いカードがお得」「高いカードほどお得」と一律に決めるのではなく、自分の年間決済額やカードの使い方に合わせて判断することが重要です。
ANAカード・JALカードについては、それぞれのクレジットカード編で、具体的な年会費やマイル還元率、ボーナスマイルなどを比較しながら詳しく解説します。
クレジットカードを紹介してマイルを貯める方法も(応用編)
クレジットカードの紹介プログラムを利用すると、紹介者と紹介された人の双方にマイルやポイントが付与されます。陸マイラーのブログなどで魅力的なクレジットカードが紹介されているのは、この仕組みを利用してマイルを貯めているケースが多いです。
ポイントサイトを活用して貯める:ネット活動をマイルに変える
飛行機に乗らずに大量のマイルを貯める──それを可能にするのが、「ポイントサイトを活用して貯める」です。ポイントサイトは、陸マイラー活動の中核を担う存在であり、仕組みや獲得条件を理解して活用すれば、効率よくポイントやマイルを貯めることができます。
ポイントサイトは、まだ一般的に広く知られているとは言えないため、「裏技」や「知る人ぞ知る方法」と表現されることもあります。しかし、陸マイラーだけでなく、いわゆる「ポイ活」の一環として広く利用されているサービスです。モッピー、ハピタス、ポイントタウン、ちょびリッチなど様々なポイントサイトが存在します。
ポイントサイトは、企業から依頼を受けて自社のウェブサイトに広告を掲載し、利用者がその広告を通じて商品を購入したりサービスを利用したりすることで、利用者にポイントを付与するオンラインサービスです。
例えるなら、駅やショッピングモールなどで配布されている無料の冊子(フリーペーパー)のようなものです。冊子に掲載されている広告を見てお店を利用すると、料金の割引や特典サービスを受けられるのと似ています。
この仕組みは、次のような三方よしのビジネスモデルとして成り立っています。
- 企業:広告経由で新規顧客が獲得できる
- ポイントサイト運営者:広告料を得られる
- ユーザー(あなた):利用することでポイントが貯まる
つまり、利用者も企業も運営者も得をする「Win-Win-Win」な仕組みなのです。
ポイントの使い道は?現金化やマイル交換も可能!
ポイントサイトに掲載されている広告を経由して商品の購入やサービスを利用することでポイントを獲得することができます。貯まったポイントは、以下のように幅広く活用できます。
- 現金化(銀行振込)
- 共通ポイントへの交換(Vポイント・dポイント・楽天ポイント・Pontaポイントなど)
- 電子マネー(PASMO・Suicaなど)にチャージ
- 航空マイル(ANAマイル・JALマイル)への交換
このように、ポイントサイトは「ポイ活(ポイント活動)」の中心的な存在として、多くのユーザーに活用されています。
2007年(平成19年)に設立された「日本インターネットポイント協議会(JIPC)」は、2023年(令和5年)に一般社団法人化された、インターネットポイントサービスに関わる企業で構成される業界団体です。三井住友カード、GMOメディア、DMM.com、オズビジョンなど、ポイントサービスに関わるさまざまな企業が参加しています。
JIPCでは、参加企業がインターネットポイントサービスを運営するうえでのガイドラインを定め、関係法令の遵守や、利用者の利益を損なわない健全なサービス運営などを求めています。また、JIPCが公表した2025年度の調査では、データを公開した参加企業9社だけでも、年間のポイント発行額は約135億円、ポイント交換額は約118億円に達しています。
ポイントサイトを選ぶ際は、運営会社の実績やポイントの交換条件、個人情報の取扱いなどとあわせて、JIPCへの参加状況も信頼性を確認する一つの材料として確認するとよいでしょう。
陸マイラーのためのポイントサイト活用術:サイト選びと交換ルートがカギ!
陸マイラーにとって、ポイントサイトの最大の魅力は、ポイントをマイルに交換することができるという点にあります。少ない支出、場合によっては無料で、貯めたポイントをマイルに交換でき、陸マイラーにとって肝となる重要な活動と言えます。
ポイントサイトのポイントを直接マイルに交換することもできますが、いくつかのポイント交換サイトを経由することで交換レートを高められる場合もあり、陸マイラーはよりよい交換ルートを常々探索しています。
ポイントサイトによって、
- 交換可能先の種類
- マイルへの交換ルートと交換レート
- 交換手続きにかかる日数や手数料
などが異なります。だからこそ、自分の目的や貯めたいマイル(ANA・JAL)に合ったポイントサイト選びが重要なのです。
ポイントサイトを紹介してポイントを貯める方法も(応用編)
クレジットカードと同様に、ポイントサイトにも紹介プログラムがあります。ポイントサイトに掲載される広告は頻繁に変わるため、最新のお得な広告情報や高ポイント案件を紹介している陸マイラーは、この方法で効率的にマイルを貯めていると考えられます。
3つの方法を組み合わせ、地道に長く続けることが、陸マイラーの基本戦略
マイルを獲得するまでに関係する4つの「率(レート)」
マイルを貯める3つの基本型、飛行機に乗って貯める、クレジットカードを利用して貯める、ポイントサイトを活用して貯めるにおいて、マイルを獲得するまでの4つの「率(レート)」があります。
「飛行機に乗って貯める」においては付与されるフライトマイルを計算するための積算率が、「クレジットカードを利用して貯める」は、クレジットカードの利用で直接貯まる場合はマイル還元率が、ポイントが貯まる場合はポイント還元率が、「ポイントサイトを活用して貯める」においては、貯めたポイントをマイルに交換する場合の交換レートが重要になります。ポイントをマイルに交換するまでに、複数回の交換が必要な場合があります。
ポイントからマイルに交換する場合は、マイル還元率=ポイント還元率×交換レートとなります。
効率的にマイルを貯めるために、この4つの率をできるだけ高くなるように工夫することが、陸マイラーの基本戦略です。

ポイントサイトとクレジットカードを組み合わせた、ポイントの二重取り・三重取り
「ポイントサイトを活用して貯める」と「クレジットカードを利用して貯める」を組み合わせると、1回の買い物で複数のポイントを獲得できる場合があります。
例えば、ポイントサイト「モッピー」を経由して楽天市場で商品を購入し、クレジットカードで支払った場合、
- ポイントサイトで貯まる「モッピーポイント」
- 楽天市場の利用などで貯まる「楽天ポイント」
- クレジットカードの利用で貯まるポイントやマイル
というように、複数のポイントを同時に獲得できます。これが、いわゆる「ポイントの二重取り・三重取り」です。
ただし、ここで注意したいのが、獲得したポイントをそのまま合計して、同じ交換率をかければマイル還元率になるわけではないということです。ポイントの種類によって、ANAマイル・JALマイルへの交換方法や交換率が異なるためです。
例えば、3種類のポイントを獲得した場合、最終的なマイル還元率は、
(ポイントサイトの還元率 × マイル交換率)+(店舗ポイントの還元率 × マイル交換率)+(クレジットカードのポイント還元率 × マイル交換率)
のように、ポイントごとに計算してから合計します。
仮に、
- ポイントサイト:1%還元 → マイル交換率50%
- 店舗ポイント:1%還元 → マイル交換率50%
- クレジットカード:1%還元 → マイル交換率50%
という条件であれば、
(1%×50%)+(1%×50%)+(1%×50%)=1.5%
となり、最終的なマイル還元率は1.5%です。
一方、どれかのポイントを70%でマイルに交換できたり、クレジットカードの利用で直接1%相当のマイルを獲得できたりすれば、最終的なマイル還元率はさらに高くなります。反対に、マイルへの交換率が低いポイントを含む場合は、最終的なマイル還元率も低くなります。つまり、大切なのは「何%のポイントを獲得できたか」だけを見るのではなく、「そのポイントを最終的に何マイルへ交換できるか」まで確認することです。
ポイントの二重取り・三重取りによって効率よくポイントを貯め、それぞれを自分に合った交換ルートでマイルへ交換することで、マイルの獲得スピードを高めることができます。
やり方はとても簡単です。
【ポイント三重取りの具体的な流れ】
- ポイントサイトにログインする
- サイト内の広告(例:楽天市場)をクリックして、お店のサイトへ移動する
- いつも通り買い物し、クレジットカードで支払う
これだけで、
- ポイントサイトのポイント
- お店のポイント
- クレジットカードのポイント
対象となるショップやサービスで、それぞれのポイント獲得条件を満たしていれば、これら3種類のポイントを同時に獲得できる場合があります。ただし、ポイント還元率や獲得条件、マイルへの交換率は、利用するポイントサイト、ショップ、クレジットカード、交換ルートによって異なり、変更されることもあります。
そのため、実際に利用するときは、ポイントサイトの獲得条件と、各ポイントからANA・JALマイルへの交換条件を確認することが大切です。
貯めたいマイルに合わせて、ポイントサイト、利用するショップ、クレジットカード、そしてマイルへの交換ルートを組み合わせることが、効率よくマイルを貯める基本となります。
筆者が、ポイントサイト経由で、楽天のサービスを利用し、楽天カードで支払って、ポイントの三重取りを達成したときの経験を、「ポイントサイトで楽天のサービスを利用してみた。ポイント三重取り。陸マイラーとしての楽天の使い方を検討」という記事で紹介しています。よろしければ、参考にしてみてください。
クレジットカード会社や航空会社のショッピングモール、提携店舗の積極的活用でマイルの上乗せ
クレジットカード会社はカード保有者向けの専用モール(ポイントアップサイト)を設けていることが多いです。それらのモールを経由することで、ポイントの上乗せができます。
また、クレジットカードの提携先である航空会社のショッピングモールもあります。ANAであればANAのショッピングサイトであるANAショッピング A-styleを、JALであればJALのショッピングサイトであるJAL MALLを、利用することで、効率的にマイルを貯めることができます。
また、提携している店舗(ANAカードマイルプラス加盟店、JALカード特約店)で対象となる支払いをすると、通常のカード利用より多くのマイルを獲得できる場合があります。スーパーマーケットやドラッグストアなど日常生活で利用できる店舗も多いので、上手に利用することがマイルを貯めるコツです。
ANAカードやJALカードで支払うことで割引価格で購入することができる商品もあります。また、通常よりも多いマイルが付与される商品もあります。オリジナル商品もありますので、気分を盛り上げるのもいいかもしれません。
クレジットカード会社や航空会社は、常にさまざまなキャンペーンを開催していますので、チェックして積極的に活用しましょう。
機会損失は削減すべきだが、単純ではない
陸マイラー活動では、還元率を高めることだけでなく、本来もらえたはずのポイントやマイルを取りこぼさないことも大切です。
こうした「最適な方法を選んでいれば得られたはずの利益を逃してしまうこと」を、一般に機会損失といいます。
陸マイラー活動で起こりやすい機会損失には、主に次のようなものがあります。
- 現金払いや口座振替:カード払いにできる支出を現金などで支払い、ポイントやマイルを獲得できない
- クレジットカードの選び方:自分の利用額や目的に合わないカードを使い、より高い還元や特典を得られない
- ポイントサイトなどの経由忘れ:同じ買い物でも、ポイントサイトやマイレージモールを経由せず、上乗せポイントを逃す
- 付帯サービスの未利用:空港ラウンジや各種優待など、カードに付いているサービスを活用しない
- 貯めたマイルの使い方:有効期限などによって、本来希望していた使い方ができなくなる
ただし、機会損失をゼロにすることを目指す必要はありません。
例えば、ポイントが多く貯まる店でも商品価格そのものが高ければ、結果的には割高になることがあります。また、わずかなポイントを得るために何枚ものカードやサービスを使い分けると、管理の手間が増えてしまいます。
マイルを貯めることを優先するあまり、不要な商品を購入したり、必要のないサービスを契約したりしては本末転倒です。
大切なのは、「最大限のポイントを取ること」ではなく、「普段の生活を大きく変えずに、取りこぼしをできるだけ減らすこと」です。
まずは、
- カード払いにできるものはメインカードに集約する
- ネットで買い物や旅行予約をする前にポイントサイトなどを確認する
- 保有するカードの主な特典を把握しておく
- 貯めたマイルの有効期限と使い道をあらかじめ考えておく
といった基本を習慣にするだけでも十分です。
より細かな決済方法やポイントサイトの使い分けは、ANA・JALそれぞれの実践編で詳しく解説します。
陸マイラー活動は、1回ごとの還元率を極限まで高める競争ではありません。無理なく続けられる仕組みを作り、日常生活の中で少しずつ「取りこぼし」を減らしていくことが重要です。
次に読む記事
陸マイラー活動の全体像を理解したら、次は「心の準備編」へ進みましょう。
陸マイラー活動を長く続けるために大切なのは、最初から大きな成果を求めたり、ポイントやクレジットカードを増やしすぎたりしないことです。「心の準備編」では、本業や日々の暮らしを大切にしながら、自分のペースで無理なく続けるための考え方を整理します。
最新のカード知識やポイントサイトの攻略法を知っていても、多くの人が途中で陸マイラー活動をやめてしまいます。その最大の理由は、知識不足ではなく「モチベーションの低下」です。
このステップでは、マラソンのように長い目で見て計画を立てること、1マイルの本当の価値を知ってやる気を引き出す方法 、そしていきなり高い目標を立てずに小さな成功を積み重ねる大切さなど 、あなたが楽しく陸マイラー活動を続けるための秘訣を伝授します。
テクニックを学ぶ前に、まず心の準備を整えましょう。
シリーズの現在地を確認する:陸マイラーの始め方|全12記事のロードマップ
陸マイラーを始めると、お金に関していろいろと考えるシーンが増えます。基本的な金融リテラシーを身につけるいい機会になると思います。経済とお金に関する基本的な知識をわかりやすく説明している、元日本経済新聞記者の後藤達也の『転換の時代を生き抜く投資の教科書』をおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。良い旅を!
本記事は、筆者自身の取材・経験・調査に基づいて執筆していますが、文章構成や表現の一部、およびリサーチの補助に生成AI(ChatGPTなど)を活用しています。最終的な内容の正確性と責任は、国家資格を有する筆者が確認・監修したうえで、公開しています。








